青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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普請道楽

今日も暑い。午後は少し蒸し暑い。展示場や事務所の草刈りをした。駐車場もあっという間に草だらけになる。除草剤を撒けば良いのだが何となく体に悪い気がして気が進まない。隣の公園は何度も草刈りをして綺麗になっている。 
 
事務所は平成6年に建てて展示場は22年に建てた。事務所は24年目に突入で展示場も7年目になる。月日が経つのは早いものでトラック同様あっという間だ。しつこくトラックも使い続けるし事務所も安っぽく建てたわりにはもつ。 
 
順序から言うとトラックが最初で次が事務所、さらに展示場になる。その間自宅も増築したし倉庫も建てた。我ながらよく建てたと思う。だから借金があると言うことだが。 
 
普通は一度か稀に二度しか家を建てない。私は自宅を29才に建てその後増築した。自宅裏には倉庫まで建てた。その間に事務所展示場だから家を建て続ける一生と言っても良い。最初の家は息子夫婦が建て替えをしている。 
 
驚くことに自宅には親の家もあって今は私が住んでいる。とにかく建物が好きでせっせと建て続けたことになる。親の家も私の自宅後に私が建てた。親の資金も含めてだが建築工事費の合計はすごい金額になる。倉庫や息子の家も含めれば7回になる。
 
これも一種の普請道楽とも言えるのだろう。自分の技術や設計能力に合わせてその都度違う建て方をしている。最後が展示場で古民家風になっている。言わば最後の究極に理想の家だ。今もその路線で仕事をしている。CIMG63482


曲がり

比較的時間が取れる一日。午前中は現場で化粧の梁の取り付けを見る。午後から作業場と打ち合わせ。途中伐採の話で山に行く。事務所へ戻りブログの後また製材所へ。 
 
新緑の山はミズキが白い花を咲かせて目立つ。ヤマボウシも似ているがまだ早い。遠目には似たような木だ。雑木林の天然林。栗、ナラ、山櫻、イタヤ….どれも径が30センチ前後と梁や柱にはまだ早い。しかし適当に曲がって曲がりの梁には向いている。 
 
結構曲がった木は市場に出てこない。買い手がいないのでチップ用に出される。よほど太くない限り2mに切ってチップ材になる。建築用材に出せば単価は3倍になる。もちろん太さとまっすぐかどうか重要だ。 
 
曲がり材として買うなら長さ4m一曲がりが条件になる。一曲がりと言う所が重要だ。製材して形の良い曲がりになるかどうかだ。直径30センチ前後は滅多に出てこないから山で買うしかない。50センチとかになるとたまに出るが。 
 
古民家には栗や松の曲がりが多く使われる。手に入りやすいのと加工が容易なのだろう。やはり少し変わった木の方が仕上がりも断然良い。槐とか山サクラは色も黒かったり赤かったり綺麗だ。赤松とは比べるべくもない。 
 
そう言う丸太が手に入ったら両面だけ挽いて乾燥させる。その際皮をつけておくと虫が入る。直径5ミリほどの穴で結構深く入る。何年も死なないので穴だらけにされる。皮を剥けば入らない。 
 
そんな木がある伐採の現場で直接交渉して買い取る。皮を剥いたら倉庫で2,3年は乾燥する。しっかり乾燥しないと割れたりしやすい。また虫に食われたら虫穴に薬を入れて確実に殺す。後で蛾が飛んだことが何回かあった。


資金繰り

昨日も一日仕事。午前中は見積もりや書類チェック。午後から現場で打ち合わせ。いつもの銭湯にいく時間がなかった。しばらく行っていないので行きたかったのだが。 
 
今日は朝一で現場へ配達。作業場へ寄り加工の済んだ材料をまた現場へ搬入。午後は事務所で図面や雑事。会計事務も溜まっているので片付けないと。労災の保険料申請の種類も届き労務士さんに連絡。夏にかけて色々支払うものが出てくる。一番苦しい時期になる。 
 
たまたま現場があって資金があればいいが不足すると大変だ。税金とか負担金とかはいつも同じ時期に来る。なので準備すればいいのにと思われるだろう。そうはいかないのが世の常でいつも苦労する。 
 
愚痴はともかく仕事が常にあって順調にいってれば苦労はない。ギリギリと言うのが企業経営というものだろう。儲かってと言うのもあるだろうが一部だ。普通は資金繰りや支払いで苦労する。それが無かったら自営は楽しい。 
 
今後はリフォームが増えるのは確実だ。家余り時代になって新築は厳しい。リフォームは一般的にローン無しが多い。中高年の老後の家というのが多いからだ。稀に新築もあるが。 
 
住宅ローンは完成後に金が来る。契約金とか前金は別に借りるか自己資金になる。新築はローンを組むのが普通だがリフォームはそうではない。と言うことは支払いに自由度がある。 
 
業者側から言えば契約金が多いと言える。ローンだと着工後でないともらえない場合がある。この差は経営には大きな差だ。絶対金額が小さいとは言っても率の問題だ。だから新築よりもリフォームに力を入れざるを得ない。CIMG6343


工事時期

朝から小雨模様で午前中はリフォームの現場、午後から新築の現場の追加工事。途中孫の運動会で少しだけ顔を出す。午後からは晴れ間が広がり回復するのかと思ったら夕方から小雨が降る。 
 
久しぶりの雨で雑草が生い茂ることだろう。毎年5月は雨が少なく晴れて暑い日がある。今年も今週前半まで暑かった。地球温暖化なのか暑くなっている。工事をする関係から言えば冬暖かいと工事ができる。 
 
昔は春から着工秋には完成というのが多かった。年配者は真冬に工事と言うと嫌な顔をする。理由はコンクリートや左官工事などがやりにくいのがあった。材木も工事中に乾燥が進むこともある。着工してから製材して現場で乾かすこともある。 
 
そう言う認識から言うと冬は問題が多い。今でもその感覚は残っている。実際はコンクリートも耐寒材もあるし材木は集成材だから乾燥している。冬だからと言って工事が特にできないことはない。 
 
建材化が進む住宅会社では事実上季節は無視して契約する。理屈から言えば特に問題はない。ところが当社のような手刻みと漆喰の現場はそうはいかない。真冬は左官ができないし雪が吹き込んだり風が強いと大黒とか曲がりはしみがつく。 
 
もっと問題なのは引き渡し後の暖房が問題だ。漆喰仕上げなので暖房で急激な乾燥は割れの原因になる。柱も割れる確率が高くなるしあとで手直しが大変だ。引き渡し時期を暖房のいらない季節にすることも大事だ。 
 
年々減っていく職人と乾燥した国産材は手に入りにくくなっている。その上工事時期まで制限されると工期がかかってコストに跳ね返る。それでなくとも安いとは言えないのにますます建てる方が減ってくると言うことだ。


新聞広告

昨日に続き肌寒い。田植えの最後の組が今日で終わった。気温が低いと根の張りが弱くなるので農家は心配だ。湿っぽいと何となく気分がスキッとしない。午前中は作業場で材料の選定。午後から現場へ材料の搬入。 
 
新聞広告が入っているのでブログの閲覧数は先月よりも良い。やはりあの広告で私のことを注目する方がいるのだろう。業者だが電話が一件あった。広告で私のことを思い出したと言う。 
 
何度も書いたが60代になると自宅がリフォームか建て替えかの選択期に入る。子供も出て古くなった我が家をどうにかしたくなる。退職金や相続で資金の目処がつけばさらに気分は乗って来る。 
 
私は商売柄何度も建てたり直したりしている。最後にリフォームしてから15年くらいになる。老後のために直したいのだが先立つものが足りない。家内といつも揉めてサッサとやって欲しいと言われる。 
 
何とか資金の目処がつくとどこへ頼むかになる。最初に建てた大工かリフォーム専門業者かはたまた住宅会社で新築か。中には今までのベニアとビニールクロスの家とおさらばしたいと思う方もいる。 
 
そのきっかけになるのは子供の頃の家の思い出が蘇る。小さく板張りで瓦でも載ってれば最高で小洒落た庭の一つも欲しくなる。建材や省エネと言われる機械仕掛けの家は思いつかない。暖房も薪ストーブや囲炉裏とか旧式の暖房方になる。 
 
終の住処とはどんなものかは人により違うだろう。少なくとも最先端の機械仕掛けのデザイン住宅は馴染まない。猫も杓子も似たような家に住むのはどこか違うと思っているのだ。かと言ってそう言った昔風の家は誰が建てるのか思いつかない。 
 
60代と言ってもパソコンくらいは弄れるしネットも見ている。死亡欄を見るために新聞は読んでいる方が多い。そこに広告を出せば見てもらえると思った。かくして中高年のブログ閲覧数が増える….と勝手に思っているのですがね。CIMG6323