青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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比較的時間が取れる一日。午前中は現場で化粧の梁の取り付けを見る。午後から作業場と打ち合わせ。途中伐採の話で山に行く。事務所へ戻りブログの後また製材所へ。 
 
新緑の山はミズキが白い花を咲かせて目立つ。ヤマボウシも似ているがまだ早い。遠目には似たような木だ。雑木林の天然林。栗、ナラ、山櫻、イタヤ….どれも径が30センチ前後と梁や柱にはまだ早い。しかし適当に曲がって曲がりの梁には向いている。 
 
結構曲がった木は市場に出てこない。買い手がいないのでチップ用に出される。よほど太くない限り2mに切ってチップ材になる。建築用材に出せば単価は3倍になる。もちろん太さとまっすぐかどうか重要だ。 
 
曲がり材として買うなら長さ4m一曲がりが条件になる。一曲がりと言う所が重要だ。製材して形の良い曲がりになるかどうかだ。直径30センチ前後は滅多に出てこないから山で買うしかない。50センチとかになるとたまに出るが。 
 
古民家には栗や松の曲がりが多く使われる。手に入りやすいのと加工が容易なのだろう。やはり少し変わった木の方が仕上がりも断然良い。槐とか山サクラは色も黒かったり赤かったり綺麗だ。赤松とは比べるべくもない。 
 
そう言う丸太が手に入ったら両面だけ挽いて乾燥させる。その際皮をつけておくと虫が入る。直径5ミリほどの穴で結構深く入る。何年も死なないので穴だらけにされる。皮を剥けば入らない。 
 
そんな木がある伐採の現場で直接交渉して買い取る。皮を剥いたら倉庫で2,3年は乾燥する。しっかり乾燥しないと割れたりしやすい。また虫に食われたら虫穴に薬を入れて確実に殺す。後で蛾が飛んだことが何回かあった。