青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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現場は今日は休みになる。作業場はいつも通り刻み。午前中は刻みの作業場へ行き昼から自宅倉庫で板材のチェック。幕板とかカウンター材にしようと在庫をしているのを引っ張り出した。 
 
ザッと鉋をかけてお施主様に見ていただく。好きな方には楽しい時間になること請け合いだ。幕板やカウンター材は構造材でないので一種の飾りだ。玄関とか和室などでよくやる。
 
床の間は作り方の様式があって決まっている。しかし本来の作り方でなくオリジナルを好む方が増えている。そうすると床柱や落し掛のない和室が出てくる。その代わり仏壇置場とか神棚だけの床の間風になる。一応床柱とか地板はあるが落し掛けがない。 
 
今回はリビングと水回りの仕切りが特にない。幕板風の板で縁切りをしたい。そう言う時に目の良い板を幕板として使う。何となく床の間風だったり和風だったりの雰囲気が出てくる。 
 
和風には決まりごとが多々あって飛んだデザインとかやりにくい。新しい和風とかあるが基本を守ったデザインは難しい。だから素材そのもので和風をイメージを出してオリジナルのデザインをやりたい。 
 
そう考えると目が良かったり銘木まがいとか材料がないとできない。もちろん製材所とか材木店で置いてある訳ではない。自分で製材をした時にゴミとして処分するような部分を集めて在庫しておく。 
 
それらが思いがけない価値を持って建物の引き立て役になったりする。廃業した大工の在庫を貰い請たりする。下手をすると使われずに10年以上眠ったままもある。今やっと日の目を見て準主役くらいに躍り出る。 
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