青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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昨日よりは風もなく穏やかな秋の空。気温も上がって外で仕事をするには最高の日だ。それなのに現場は養生で休み。作業場では曲がりや大黒の加工。今日で1週間になるがまだまだかかりそうだ。一番の見せ所なので頑張ってもらわないと。 
 
刻みももうすぐ2ヶ月になる。構造で精一杯で階段や内部の造作に頭が回らない。いえ、私ではなく大工たちですがね。材料や寸法を毎日思考中だ。デザインはとか材料は何をとか…..色々面倒な作業なのです。 
 
上棟後1ヶ月は外部の作業になって内部は年末になってしまう。床のフローリングは加工中で作っている。サクラ、赤松、杉、クリと4種類の板を持ち込んだ。厚みは21ミリと15ミリになって仕上がる予定だ。 
 
自作のフローリングは木の在庫がなければ作れない。クリは土台の端からとって溜め込んでいる。2,3棟分あると1階分くらいはできる。意識して貯めないと様々作れない。 
 
作ったのと既製品は目や模様が全く違う。既製品はどちらかと言うと万人向けに当たり障りのない目や模様になっている。クセがないと言うか。作ると目が強く出て模様も独特で相当クセがある。 
 
大黒や曲がりを使うような現場でないと似合わない。大黒や梁の強さと張り合えるのは同じような山から出たものでないとダメだ。だから作る場合は家全体が相当凝った現場ということになる。 
 
山から出した時に柱にもならない短いが太い木が出る。これらを板に挽いてもらって在庫して乾燥させる。最初は外に出して雨に晒す。2,3ヶ月したら桟を積み直して倉庫へしまう。1年もすると使えるようになるが何年も寝ているのもある。資金繰りとの相談なので現場があるときでないと溜め込めない。