青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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午前中は晴れたが午後から小雪まじりも天気。朝から4往復現場へ運ぶ。朝一で製材所へ行って修正挽きを運ぶ。リフトを借りて息子と二人で欅を下ろした。すぐ外壁用の板を積んで現場へ。 
 
現場は今日から外壁の板を貼り始めた。まずは南側のメインの部分を貼る。もちろん節のない板を選んで貼る。南側と東側はほぼ無節でできるが他は節ありだ。 
 
節のない板は役板と言って同じ材質厚みでも値段が3倍に跳ね上がる。無節のこだわる方も多いので製材所も抜き出して貯めてある。ひと頃に比べると役板の需要は随分と減っている。和風が減ったのが原因だろう。 
 
古民家に限らず和風住宅は節のない材料が多く使われる。現しであるから無節の方が綺麗だからだ。耐久性とか強度は変わらないが見た目重視なのだ。数寄屋では太さよりも目の綺麗さとかが重要視される。その流れで無節が珍重されるわけだ。 
 
木にこだわるとかと言う方でも太さはよりは無節を好む。一種の無節信仰のようなもので何でも無節でないと気が済まない。節があればすぐ交換したり隠すことを要求される。 
 
和風と言うことでなく無垢の木を使いたい方はあまり気にしない方が多い。貼りものか無垢かと言うのが木になるのだろう。もちろん貼りものよりは本物の無垢の方が良いと言うことだ。コストも問題もあって貼りもので済ますところを無垢にすると出来上がりがかなり変わる。 
 
そう言う無垢に対するこだわりはあっても無節のこだわりは別物だ。年代で違うと言う方がわかりやすい。若い方は前者で年配者は後者だ。年々減っていくことは間違いないだろう。cimg5704