青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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朝早くから現場でお施主様と打ち合わせ。ご夫婦と娘さんがに来ていただき各自持分の確認。収納とかトイレは奥様、娘さんは自分の部屋。ご主人は全般、て言うか予算的なこと。とにかく希望を取り入れることが肝心なのだから聞かないとならない。家族みんながそれぞれの意見を持っているのだから。 
 
こだわりの大部分はご主人の木に対する部分だ。今日から一階の床を貼り始めた。私が在庫で持っていた桜の根っこのフローリングだ。ヤマサクラとか中国産の西南桜など各種の無垢材がある。どれも一般的な模様で当たり障りのない柄になっている。誰が買うかわからないから当然だが。 
 
私の桜は公園の伐採で出た根っこに近い部分だけの桜だ。普通は製材も難しいし歩留まりも悪いので誰もフローリングにしようとは思わない。ウネウネと模様が強く相当な癖がある。普通は手に入らないだろう。 
 

種類から言えば吉野桜だと思うがヤマ桜に比べやや柔らかい。公園の木だから横に伸ばして詰めているから短い。根っこの部分だけだから太いのは太かった。中心が腐っているのも多く製材の歩留まりは非常に悪かった。つまり高くついた。 
 
今回の現場が決まって最初に思いついたのが桜だった。この現場こそ似合うと強引にお施主様を口説いた。いや口説くまでもなく快諾してもらった。今後月日が経って赤みを帯びた桜のフローリングは硬くて傷がつかないし宝物のようになるに違いない。もちろんこの世に二つとないものでもある。 
  
大黒柱や曲がりの梁も貴重なものだ。しかしどこかで見ることがあるものではある。予算さえかければ誰でも似たようなものは造れる。このフローリングは二度と作れないから価値は断然上だ。 
 
そう思ってくれそうな施主が出たら使おうと3年近く積んでおいた。置き過ぎて腐りかかったのもあって歩留まりが落ちて損をした。そのぶん価値があってそれを面白いと思ってくれたら本望だ。これからは加工屋もないし在庫することもないのだから。CIMG5873