青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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西日本からの雨がだんだんこちらに来る。午後から湿っぽくなって夕方には雨。気温も低く肌寒い。ヤマセのような天気になる。午前中は作業場と現場で大工たちと打ち合わせ。 
 
新築の現場でカウンター材に栗の板を使った。残りからテレビ台を作りたいと。厚さが12センチ、幅38センチあるのだがえぐれが入っている。つまり丸みが出ると言うことだ。 
 
皮にちかい部分は虫が食い易く色も汚い。仕上げた際に少し見苦しい。しかも丸みがあれば尚更だ。一応お施主様に確認をとって見ていただいた。実物確認が一番だ。 
 
当社では梁などの残材で包丁刺しやテレビ台、ベンチなどを作る。仕上げなしから家具専門の塗装屋に持ち込んだ本格的なものもやる。家具用に挽いた板は目も綺麗で乾燥も十分で高価だ。建築用はそれに比べるとやや乾燥が甘く目も劣る。 
 
しかし無垢材のテレビ台をオーダーしたら相当高価だ。板厚70ミリで幅が164センチ奥行き35センチ高さが30センチもある。カウンター材として用意したものから思いがけない家具ができたことになる。 
 
包丁刺しも料理が趣味の方は包丁をたくさん持っている。箱に入れたまましまって置くより専用引き出しに台を作って収納したい。ズラり並んだ自慢の包丁を選ぶのは料理の楽しみでもあるだろう。新築して残り物から作れる場合はできるだけやるようにしている。もっともそれなりの材料があったらの話だが。