青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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昨日同様晴れて気持ちが良い。大工が一人休んで息子一人。つけ柱や梁をつけるので息子でないとできない。まあ肝心なのは息子だけだ。 
 
時々腕の達者な大工の名が出る。廃業に近いのから多分ノミカンナは捨てたと思われるののまで結構聞く。真壁で曲がりや大黒のある家はそれなりの腕がないとできない。そして年配の大工ができると思われている。 
 
ベテランイコール腕のいい大工とは限らない。お粗末なベテランだって沢山いる。また名が売れていた大工でも60を過ぎると腕も危なくなってくる。なぜなら老眼で細かい作業ができなくなるからだ。脇をかためる若いのがいないといい仕事ができない。 
 
昔の名前で仕事は取れるがいい仕事は若く体力がないとやれない。刻みは墨の幅のどちら側にノミを入れるかが大事だ。老眼ではとてもしんどい。この前の現場で名のある大工を応援に頼んだらケヤキの加工を断ってきた。 
 
簡単に言えば見えないのでできないと言うことだ。一々老眼鏡を上げ下げしているようでは心もとない。50代ならまだしも60代はきつい。ライトを煌々とつけて頑張るのだがさっぱり進まない。 
 
巷では名人はベテランと思われている。現実は若く体力がある方がいい仕事ができる。正確に言うと若くて知識があって体力だ。だから上棟式で息子が棟梁だと言うと大概びっくりする。一番若いからだ。 
 
これからますます知識のない若い大工が出てくる。手刻みには縁のない仕事しかできない。教えるベテランもいないし学ぶ場も見ることもない。自分から修行に出る根性のあるものしかなれない。手刻みができなくなるのは思ったよりも早くくる。CIMG6395