青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

090-1060-9764

朝一番で現場へ大工と行く。2時間ほどで終わってその後山へ。山師(丸太を売る人たち)から丸太のお誘いが来た。まあまあの太さがだがあまり気乗りしない。午後から現場と作業場へ。戻って図面とか書類作成。 
 
紅葉も散り始めた今頃が伐採のシーズンになる。年中伐るようになって季節感が薄れた。広葉樹とか良い丸太は冬でないと水分が多くて乾燥に時間がかかる。製材所とか宮大工は大量買いするから山一つ買う。こちらは10本とか大黒柱用を1本とか少しずつ買う。 
 
良い丸太が沢山あれば当社のようなところには電話が来ない。少ない量で中に何本か大径木がある時だけ連絡が来る。少しでも高く売るためには合板用とかチップ用よりは建築材に売りたい。普通は土場などに溜め込んで入札にかける。 
 
何度も運ぶより直接売って運んだ方が効率は良い。だから良い丸太が沢山出るような現場の話は来ない。面倒でもセッセと現場を見て選ぶのが良材を集めるコツだ。多く買うと要らないものが増えて在庫が増える。 
 
結局大工たちが欲しいのは節のない太い丸太だ。直径が40センチ以上あるような丸太からしか出ない。山師たちは細い丸太も売りたいから混ぜて売りたい。欲しくないものまで買わせようとする。 
 
欲しいのだけにしたいのとまとめて売りたいのが交渉をする。山師からすると良い丸太が少なく分けて運ぶほどでない時にこちらを呼ぶ。少量買だからだが丸太を買う大工がいなくなって売り先が減ってしまった。どんなに少なくても良いのが出たら買うようにしている。
  
手刻みは乾燥した材木があることが前提になる。丸太を買って乾燥在庫か高い乾燥材を材木屋から買うかだ。少しでもコストを下げようとすると丸太買いしかない。丸太買は在庫する倉庫と運ぶトラックが必要だ。 
 
均して考えたらそんなにコストが変わらないかもしれない。当社が丸太買を続けるのはコストもさることながら材料にこだわるからだ。構造材だけでなく小割材も良材から取れば良いものが取れる。見えないところまで乾燥した良材を使いたいからだ。