青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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朝は暖かかったのに夕方にかけ急激に気温が下がった。風も強く寒い一日。加工を終えた大工が今日からまた現場へ。年末のせいもあって建材が入荷しない。外部を塞ぎたいので材料がなしではどうにもならない。 
 
今日業者が廃業の通知をよこした。社長は私と同じ年でまだ頑張れる。病気がちなのと職人がやめてしまったのが大きい。一番若い職人が私と一つしか違わない。年上から順にやめて残ったものだけでは仕事もできない。 
 
同業者はどこも高齢化と絶対数が足りなくて仕事が回らない。互いに貸し借りをしてかろうじてやっている。しかもほとんどが60代それも後半が多くいずれこうなることは予測できた。 
 
着工数は年々減り続けるがそれ以上に職人が減っている。あらゆる業者に言えるが外の仕事とか技術の取得に時間がかかる業種が多い。土工、屋根屋、給排水、大工、建具…。当社は息子が大工なのでそれ以外の外注業者だけが足りない。
  
景気が回復しようとするまいと職人不足は深刻になる。職人の絶対数が減ってそのスピードが着工数の減り具合より早い。あと2,3年で仕事を取るよりも職人を確保する方が難しい時代が来る。 
 
労働時間の短縮とか機械化とか対策は立てているが決定的なものはない。配送とか外食関係のようなアルバイトでも対応できるものは多くない。しかもアルバイトを雇うことになれば他業界とも競争になる。 
 
どう考えても3K職場が多いから集まるわけもない。衣服、外食のように大手が伸びて中小が潰れるパターンになるかもしれない。そうすると安物の企画型を大量に建てる業者が今後増えると思われる。地元の業者は低価格では大手に叶わない。 
 
それを考えたら低価格ほど大手との競争に巻き込まれる確率が高い。大手の不得意な分野でしか生き残る方法がないと思う。そう思って難しい分野に挑戦しているのだが。