青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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連休も職人たちには関係がない。昨日今日と大工は3人体制で現場は進む。天井が終わると床になる。最後が壁で作り付けとか色々取り付けて終わる。現場からの催促があれば資材を発注したり配達したり。 
 
午前中はほぼ事務所で図面やら打ち合わせの資料作り。設計屋らしい仕事が続いて午後は現場監督に早変わりする。ずっとこんな調子でやってきた。後片付けや道具の収納場所もいつも同じところへ置く。 
 
電動工具が増えて現場は置き場もないほどだが持ち帰っても同じだ。棚に収納するのだが満杯で入れられない。床に置くと次々と奥に入らなくなる。現場が始まると空になるが終わると足の踏み場もない。 
 
工具メーカーもなかなか頭が良くて釘打ち一つでも何種類もある。それぞれサイズごとに機械も違う。釘の長さも各種あってそれ用の機械になっている。どうしてこんなに種類があるかと思うほどだ。 
 
道具は一度買うと取り替え需要がない。新型が出るたびに取り替えていたら道具代で破産する。だからメーカーは機能アップで目を惹きつける。見たら欲しくなるような新型を出してくる。大工たちは一服の時にお互いの機械の評判を聞いている。 
 
建材メーカーとタイアアップして専用機械を用意する。スピードアップと疲れない機械を出して新型の建材を売りつける。大工工賃は下がり続け新型の建材を使うたびに道具を替える。何の事は無い大工工賃分を建材と機械メーカーに取られるようなものだ。 
 
手刻みの場合も性能アップをしたカンナとか出るので取り替えたがる。昔から鑿カンナとか道具馬鹿と言われるのはいた。一般に道具にウルサイ職人は材料にもウルサイし設計者の言うことを聞きたがらない。今はおとなしく素直になってウルサイ職人が減ってしまったが。