青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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小春日和が続き今日も暖かい。現場は外壁の塗装が1回目を終えた。この後大工が目地を付けて再塗装する。こうしないと目地が乾燥して縮んで塗装の隙間が見える。黒っぽくすると目立つ。 
 
建材ならいざ知らず手作りではつきものの手間だ。板張りと言えば普通は羽目板を貼る。幅が小さく縮んでも目立たない。何より貼りやすい。貼り上がった時の存在感は別物で遠目にもガッチリ感が伝わる。 
 
明日は内部用の杉の羽目板を引き取りに行く。杉材はあちこちで販売されていて手に入りやすい。今回は厚みもあって目が綺麗なところに頼んだ。羽目板は余り物の板材を加工したようなものが多い。目も綺麗でないし薄くて目地が目だ立たない。 
 
製材をすると端の板材が大量に余る。昔は屋根の野地板はこれが多かった。いつの間にか合板に変わり施工も楽になった。野地板の中には節もなく綺麗なものが混じる。これをはねて集めて作るのが多かった。 
 
加工屋の中にはこれに飽き足らず目にこだわったり白太を使わないのがいた。当然効率は落ち高くなる。拘った家作りでは羽目板すら選ぶ。貼りがった時の美しさは格別だ。写真では分かりにくいが実物は素晴らしい。 
 
なんでも拘ればコストはアップする。塗装だって一発で仕上げたほうが安く付く。この一手間が仕上がりを左右する。実物それも時間の経過でその美しさは際立つ。すぐ分かりにくいのが難点でそういう家作りも減ってきた。 
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