青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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一昨年昨年と仕事も減りコロナにも罹った。やっと規制解除が始まって雰囲気が明るくなった。ちょうど桜も咲いて以前に戻ったように感じる。年末にはすっかり落ち着いて元に戻るだろうか。 
 
細々した仕事が舞い込んで見積もりやら図面作成に忙しい。しばらく使わなかったCADだがあれこれ躓いてさっぱり進まない。現場が少なかったこともあって建材などの価格もわからない。どのくらい値上がりしたか確認しないと見積もりできない。 
 
建材はほぼ値上がりしたが国産丸太は一時に比べ下がってきた。集成材が主流の家作りでは国産材は少数派いや激減でマイナーになってしまった。国産の材木は地元の製材所などはプレーナーのかからないグリーン材しかない。 
 
家に使うには一年ほど乾燥させ修正挽きしてプレーナーを通す。そこで初めて大工が墨付けを出来るようになる。建材の集成材はプレーナーを通して乾燥させてある。さらにプレカット工場で加工してくれるのですぐ建てられる。 
 
人手不足で大工も要らず完全に普及してしまった。生のグリーン材から作業場を使って加工する手刻みの家はかなりのキワモノになる。国産材は集成材工場に搬入されるが良材の丸太は宮大工とか工務店向けに少数が出回る。 
 
需要がないから価格も下がる、道理である。良材よりも細い丸太が集成材やベニア用に需要が多い。しかも外材が高価格になって国産材で代替している。なんで国産材があるのに輸入するのかなんて議論は昔はあった。 
 
SDGs (エスディージーズ)の世の中だから国産材をもっと使わなきゃ。ドサクサに紛れて土台も硬い木とかではなくてカラ松などを薬剤処理して使う。もう強度とか耐久性なんてないも同然だ。手刻みの家なら土台は硬いクリを使うし水回りはヒバを使う。伝統の家はどこへ行ったのだろうか。