上から読んでも下から読んでも屋根屋。住宅では板金屋と瓦屋がある。
暑さ寒さから逃げようがない屋根の上で危険なものあって後継者不足の際たる業種。特に板金屋はどこでも60代が多くて一番若いのが社長という業種。社長は息子だから若い。
住宅の仕事より大型物件の屋根工事が稼ぎの主力。土方と並び雨には弱い職業で昔から休みが多い。
瓦屋は当地では一軒しかない。雪国は瓦屋根は負担が大きく雪止めも雨樋も取り付けが難しい。高級住宅が多いので仕事も少なく広範囲に現場がある。
板金は昔からあって鉄板の移り変わりで菱葺きとかヒラ葺き、立てヒラ、瓦棒、横葺きなどある。現在主力は立てヒラ、瓦棒、横葺きでガルバリウム鋼板がほとんど。
当社の展示場は銅板の一文字葺きになっている。耐久性は瓦よりあり軽いので神社仏閣でも予算が許せば使われる。
銅板は価格が変動制で見積しないとわからない。数奇屋とか超高級住宅でないと使われない。緑青が吹くまでは10年はかかるがそれからが強いと言われる。
瓦屋は北国では絶滅寸前で皆廃業してしまった。東京帰りの最後発が一軒だけやっている。
仕事が少なく仙台とか遠くまで現場がある。最近は住宅会社などが外観の差別化でカラフルな洋風瓦が増えた。
和風の三洲の燻瓦の激減で先々後継者不足もあって厳しい。燻瓦はモルタルで棟をつくったり技術がいるが洋風は難しくない。
燻瓦の現場は大型住宅が多いので瓦屋が来る現場は当社も力が入ったものになる。瓦屋根は棟が一番かかるので寄棟とか入母屋は相当な金額になる。