青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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残材の板

今日は冷え込んで寒い、挙句に雨も降る。現場はもちろん誰も入らず休み。作業場では最後の刻みや仕上げに精がでる。来週末には搬入なのだから当然だが。大梁も仕上がって中々の迫力がある。 
 
自宅にある破風や様々の残材の中に使えそうなものが残っている。栗の見切り材などに最適なものとかケヤキの挽きき落としがまだ残っている。挽き落としは角や板をとった残りの部分を捨てるにも金がかかる製材所が無理やり残しておいた。 
 
取っておいても使い難いのと皮に近いので狂いやすい。まるでネジりん坊のように捻くれて薪にしかならないようなものばかりだ。中には小さく加工すれば何とかなるのも混じっている。逆に銘木級の材料から出たような変わった板などもある。 
 
そのようなモノを倉庫の壁に立てかけて乾燥してある。使うには余程小さく加工しないと狂いやすい。だから大工たちは使いたがらない。私は逆に面白い使い道を考えているのだが大工に嫌われる。 
 
いつだったか桑の腐りかかった丸太をもらったことがあった。製材しても梁にも角にもなりそうもない。製材所も本当に挽くのかと訝しがった。それは厚板に挽いて展示場の玄関正面に幕板にして使った。 
 
割れてはいるが味があって良いと自分では思っている。残りを何度か建て主に提案したことがあるが皆断られている。虫が食ったり割れがあると嫌われるからだ。そうとわかっても独特の風合いと珍しさでいつか使い道があると残してある。


3間梁

昨日は朝市に行ったり温泉に行ったり。朝市も11月に入ると出店業者が減ってくる。友達が今月で終了すると言うことで挨拶に寄る。3月の彼岸の頃からまた出店すると言う。しばしの別れになる。 
 
今日は午前中は会計事務所の来社で昼から作業場。今週と来週で刻み完了予定なので気になる。細部の打ち合わせや材料の手配で頻繁に行くことになる。現場は午後から雨で今日は中止。 
 
最後の大物である3間梁の加工になる。二階の床一階の天井になるのだが一番目につく。本当はケヤキの大物でもあればお施主様は大喜びだったろうがそうは手に入らない。加工もすごく時間がかかるし3本なんて考えられない。 
 
たまたま近所の伐採で出た杉の長尺を在庫していたので使い道を考えた。6mはあったので見えるところに使えば大迫力間違いない。まさに御誂え向きの現場が決まってドンピシャリで加工できる。 
 
たとえ杉でも45センチも成があれば見栄えがする。よく古民家などで鴨居に松の平物を使ったりする。敷居兼用なので低い位置にあって目に付く。それを狙って使いたいと思っていた。それも3間そのままで使いたかった。 
 
なかなか3間梁を使うような家は少ない。居間が3間四方なんてのは相当大きな家になる。普通でであれば2間梁で組み合わせる。長ものと言ってもせいぜい2間半になる。しかも在庫の3本がフルに使えるとなるとそうあるものではない。ケヤキの曲がりにばかり気をとられて3間梁の面白さに誰も気づいていない。
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パソコン

昨日突然パソコンが使えなくなった。8月に前のが壊れて慌てて中古を買い直したがそれも調子が悪い。昨夜起動しなくなって購入したところへ持ち込んだ。今iPadでブログを書いている。

かれこれ20年以上Macを使い続けたが続けて壊れたのは初めてだ。しかもパソコン本体がと言うのは初めてで少しショックを受けている。今までの使い方が無頓着過ぎたのかもしれない。

コンクリートの打設が終わって今日は現場は誰も入らない。朝から作業場で木材の運搬や引っ張り出しに精を出す。午後から新しいお客様のところで打ち合わせ。夕方までかかってブログを書いている。

刻みも最終に差し掛かり床柱や見柱をサンダーで仕上げる。虫食いや割れは1つずつ埋めなくてはならない。根気と熱意がないととてもできない。子供の頃からこう言うのは得意で熱心にやっていた。

仕事だからとやるのと熱意を持ってやるのは見てすぐわかる。曲がりの加工の仕方も同じでお施主様に与える印象も随分違ってくる。今度のお施主様は自分が鉄工所経営なので職人を見る目は厳しい。

楽をしているかどうかは直ぐ見抜く。基礎屋も最初にガツンとやられている。たまたま忙しかったのもあって現場を空けた。それが気に入らなかったのか大いに怒られた。何とか釈明して事なきを得たが油断は禁物だ。

正直な所今回は現場は難しい。技術的にも予算的にもあまり余裕がない。きっちりと現場管理をしないとすぐ赤字になる。無駄なことはできるだけ避けないと後で困ったことになる。
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コンクリート打設

今朝は早くから現場へコンクリート打ち込みに立ち会います。今回は吊り枠で外周部の基礎とスラブを一度に打ちます。打ち継ぎがない分強度はありあます。お施主様も立会い午前中で終了。午後からスラブを撫でて完了です。午後は作業場で大工と在庫分の引っ張り出しに立会います。 
 
コンクリート打ち込みは毎回立会いますが生コン車のスランプや強度の伝票を確認します。気温に左右されますので今頃はあまり気にしなくても良い時期です。むしろ鉄筋の継手とか開口部の周辺とかは気を配ります。配筋検査もそこを重点的に調べるようです。 
 
午後は最後のケヤキの柱とか梁を引っ張り出して決めないとなりません。在庫であるものは乾燥は十分なのですが割れや曲がりがあります。実際に使う際には挽き直しをして使います。もちろん少しだけ小さくなるのですがお施主様の中には気にする方もいます。 
 
在庫はいつも見せてから使用材を決めるのですが一本ずつ出して見ることができません。高く積んであるので順に引っ張り出して並べます。リフトで出したり入れたりするのですが時間がかかります。たまに傷をつけたりするので注意が必要です。5,6年も寝かしてあるのでホコリとゴミが大量に出てきます。見ているだけで埃まみれで大変な作業です。 
 
息子はリフト作業が得意で狭い作業場を縦横無尽に走り回ります。手馴れていないと捗りません。ケヤキの加工とリフトは息子任せです。私はクレーン付きトラックの運転専門です。お施主様も立ち会ってどれにするか決めました。なかなか時間がかかり大変な作業です。こだわりの家を建てる方はこんなのにこだわるのです。
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配筋検査

昨日と違って寒い一日。午前中は作業場で刻みの終わった材木を上の製材所へ持ち込む。作業スペースが空かなくてどうにもならなくなったのです。午後は配筋の検査があってあっという間に終了。続けて明日の打設の準備に入ります。今回は吊り枠にして外周部の基礎とスラブを一度に打ちます。 
 
打ち継ぎをなるべく少なくしたいとのとスピードを考えて決めました。最初にスラブから流し込み少し固まってきてから縦の枠の打ち込みです。流すタイミングと時間をうまく調整しないとなりません。私の所はいつもこのやり方です。 
 
基礎業者は左官上がりなのでスラブなどのコテならしも慣れたものです。もちろん内部の漆喰も予定しています。基礎の後は外周部の基礎仕上げと小壁の漆喰があるのですが寒さもあって来春にやる予定です。上棟後は大工が外壁工事を終えるまで小壁の仕上げができません。 
 
外部工事は12月まで予定しているので寒さで仕上げができません。大工工事の他にも塗装とか見切りの板金工事などがあります。年内かかると思うので来春に延ばしたわけです。 
 
今は上棟のことで頭がいっぱいですが大工の刻みと小割の仕上げが間に合うかどうかの瀬戸際です。人数集めがうまくいかなくて応援が期待できないのです。職人不足は少しずつ進行中で土方とか屋根の板金とかきつい業種は若いのが入ってきません。 
 
月末になって支払いや入金の仕事が忙しくなります。伝票を書いたり現場の合間にセッセとこなしています。30年近くやっているのに一向に慣れないし早くできません。やるとなると半日がかりで集中しないとできません。今日もこれから遅くまでやる予定です。
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