青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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大工の家つくり

雨で肌寒い一日。午後から打ち合わせ。初めてご主人以外の家族と会った。来週にも敷地の伐採が始まる。本格的にはお盆過ぎになるのだがお施主様はもうすっかり着工モードになっている。 
 
実は4年ほど前にお会いした。見学会においで頂いてその後他の大工さんに依頼された。ところがその大工はサッパリ仕事が進まず消費税も上がりコロナの時代にまで遅れてしまった。 
 
大工さんに家を建ててもらうと概ね3年ほど時間がかかる。どう言う家を建てるか考える時間が必要なのだろう。職人だから仕事があれば考えたりするよりも現場優先だろう。 
 
問題なのは基本的に自分のペースでしか物事を考えないと言うことだ。設計図は勿論見積書も無しは普通でおおよその予算を決めてスタートする。施主様が急ぐとか早くやりたいだろうとか思わない。 
 
消費税が上がろうとコロナが流行ろうと御構い無し。物事を筋道立ててちゃっちゃとやるなんてのが苦手な人たちだ。逆に大工に依頼する人は値切ったりやり直しをさせたりするようなのは少ない。 
 
大工がその気になるまで何年も待って言い値、アフターなしで家を建てる。流石に今回の施主様はこりゃいかんと奥様に責められて決断した。よく辛抱したと思うが工期は短かい。何とか今までの遅れを取り戻すべくスパートしないと。


遠くからの外観

朝から晴れて一日良い天気、だから暑い。風も心地よい初夏の陽気になった。時間があって事務所脇の公園を散歩。急な階段が何段も続く細長い公園だ。既に完成後10年経っているが登ったのは何回あるか。 
 
確か10年前は早足で駆け上った記憶がある。今では急ぐと息切れがする体たらくだ。一直線の急階段を回り込むように歩道が続く。時折自転車を押していく高校生が通る。勿論緩やかだから楽に登れる。 
 
木の階段の方は勾配がキツイので急ぐと疲れる。今日は頂上でベンチに腰掛けてしまった。以前は腰掛けているのを見るとアーなりたくないものと思ったのだが。見晴らしの良いベンチはたまにいる飲み食いの女子高生の気持ちが良くわかる。 
 
遮るものがないので遠くの山まで一望できる。見下ろせば事務所の丸屋根が見える。事務所からは見えないが上からはすっかり丸見えだ。遠くから事務所の建物を見ることはないが上からだと見える。 
 
建物は遠くからどのように見えるかで評判が決まる。3方お隣に囲まれた家は近くからしか見られない。だから近くからの外観を重視する。遠くから見える場合は表面の仕上げ材ではなく造形そのものが見られる。 
 
公共建物や公園などに面したてものなどは造形が命だ。近所の建物の形が平凡だと優れた造形は目立つ。と言うよりそこが設計のキモになる。上から見た事務所は屋根ばかり目立って形が平凡なのであまりよく見えない。


補助金

今日は朝から会計事務所と給付金の打ち合わせ。貰えるかどうか分からないが聞いてみた。微妙なところだが可能性はある。新聞などであるのは知っていたが対象となるかどうか知りたかった。 
 
消費税上げの影響からか昨年末ごろから売り上げは減っていた。これから上向かと思った矢先にコロナになった。次々と行政の対策が打たれるのだがあまりピンと来なかった。 
 
HPなどで調べると対象になる可能性がある。そこで会計事務所に相談した訳だが書類をどう作れば良いか分からない。その相談となった訳だ。とにかく出してみることにした。 
 
国の給付金の他に市の給付金もあってこちらも申請してみることにした。金額は国が大きくて市は少ない。勿論ないよりはマシで後半の事業展開にも影響する。 
 
新築を希望される方には色々補助金がある。勿論対象となる場合は説明する。コロナのおかげでエコポイントも8月まで延長になったし市町村の補助金もある。申請さえすると貰えるものは申請する。 
 
そう言う場合でもお施主様が知っている場合は少ない。こちらから説明して申請することになる。知らないと損をする場合がある。損と言って良いか分からないが目的があって行政が行うのだ。貰えるなら貰うべきだと思う。


コロナで変わったこと

曇りがちでスッキリしない梅雨空が続く。気温も低めでエアコンも出番がない。事務所にずっといて買い物に寄るとマスクをつけていないのに気づく。さらに今日からコンビニでもレジ袋が有料になった。 
 
なんんだかんだとコロナは減っていかない。マスク着用はもう義務事項になってしまった。あまり行かない買い物が袋持参になるのも当たり前になった。車の中にレジ袋はたくさん置いてある。 
 
この頃はマスクも必ず持っていく。何度も使えば問題があるかもしれないが滅多にない買い物だから勘弁してもらう。家に帰ればたくさんあるんですけどね。 
 
今まで気にしたことがなかったことを認識させれらる事が増えた。マスクは自分のためと言うより他人に移さない事だ。人が集まる場所でマスク無しはまずいと思う。 
 
家のあり方って今まで通りで良いかどうか。日本人は新築好きが多い。潔癖症と言うか中古は嫌だと言うのが意外に多い。建てる側で言えば施主様は本当に細かい方が多い。 
 
まあ世界一と言っても良いがその事がコストに跳ね返っている部分もあるだろう。些細な事でも作り直しを要求される。使用上何も問題がなくてもだ。それによってコストアップになることを理解しているかどうか。 
 
当たり前だと言う方もいるが手つくりの家は建材よりも仕上げが雑になる。無垢よりも印刷の方が綺麗に見える。それを味と見るかクレームと見るかだ。建材はクレームが来ないようにと言うが住む方のためにとか職人のためにが本当ではないか。


栗とハスカップ

今日は蒸し暑く気温も高め。仕事も減り時間ができて事務所周りの除草と清掃。春にはあんなに空いていた事務所隣の庭が葉が茂り草が生えてみっともない。 
 
元々栗を植えてあってかなり大きくなった。渋皮が剥けやすい和栗と粒が大きい種類と二本だ。和栗の方は成長が早く収穫もかなりあって煮ても美味しい。もう一本は成長も遅く実も5年くらいから生る。 
 
桃栗三年と言うのは本当で三年目で実がつく。栗は比較的病気にも強く放っておいても成長する。庭は建物に囲まれた三角の15坪ほど土地だ。栗のおかげで建物同士の視線が遮られて都合が良い。 
 
栗の下にはハスカップが五本植えてある。もらった木で自宅に10年以上も植えてあったが実がつかない。土が悪いのか花は咲いても実がつかない。移植して3年目だが昨年何粒か実がついた。 
 
今年は新しい葉が出て花も咲きそうだ。栗の影になって条件は悪いが土は黒土なので良い。栗の木の成長がますます加速して二階の屋根をこしそうだ。となるとハスカップはますます日陰になる。 
 
ハスカップは悪条件でも生きると聞いたがどうなるか。もらって来た年に何粒かついたがいよいよ今年あたりから期待できるだろうか。栗も冬になったら少し詰めないとならなかもしれない。収穫が済んだらと思っている。