青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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自分のため

連休さなかの月曜は休みの気分が抜けない。リフォームの現場は大工のみが作業する。水回りは終わって事務所部分の回想に取り掛かる。ここから当社らしい仕事が始まると言っても良い。 
 
家業の廃業に伴い事務所も必要がなくなった。とは言え今迄通り日中は使うことになる。事務所らしい設備は減らしご主人の部屋に使われる。燻んだビニールクロスは剥がし漆喰と腰板に変える。 
 
先月は傷んだ部分の交換という意味合いがあった。屋根の葺き替えもこれからの老後に備えためだった。これからの工事は直すというよりは趣味の部屋としての改装になる。 
 
来客も現役よりは減り居間とは違う自分の居場所を作る感じだ。今後増えるパターンの一つで使わなくなった部屋の改装だ。引退後の在宅時間は長くなる。いかに快適に自分のために過ごせるか。 
 
古民家リフォームのキモはここにある。どうせ直すなら外向きや子供のためでなく自分のために使いたい。趣味もあれば付き合いや一人の時間を有効に生かしたい。これから増えるリフォームパターンだろう。


プラスする

気温が上がり今年一番暑い。リフォームの現場は佳境に入りキッチンとバスの組み立てが出来た。それに付随する電気、ガス配管、給排水ゴチャゴチャ集まる。大工とコーキング業者もいるから車が溢れる。 
 
忙しいのも今日まででキッチンは完成しバスも明日残りを完成させる。お施主様は5日ほど我慢を強いられた。解体から施行準備に3日かかって2日で組み立てた。最短2日と言う記録もあるが最低3日はかかる。 
 
キッチンは電気、ガス、給排水と接続する作業がある。昨年の忙しい頃だったらこう簡単に集まったことか。今回は連休前ということもあって皆空きがあったようだ。チョコチョコと頻繁に来てもらった。 
 
リフォーム工事は業者同士の連携が重要だ。順序があって後先が逆だと工事ができない。強引に自分の都合だけで進めることは出来ない。まあそれに近い業者もいない訳ではないが。 
 
仕事の半分はリフォームになっている。同じリフォームでも新築当時に戻るだけではダメだ。新たな今までとは違う何かをプラスすることが大事だ。ただの修復行為では満足いただけない。機能であれ仕上げ方法であれ今までは違う何かをプラスできるかだ。


当たり前

今日は朝一で完了検査。予期しないことを指摘され訂正に行かないと。リフォームの現場はキッチンの組み立て。ユニットバスも洗面台も搬入された。今日と明日で組み立て予定だ。 
 
ほとんどの業者は明日から休みに入る。大工だけが連休中も続ける。これが終わると仕事なしになる可能性が高いからやれる時やるしかない。

連休も何処へも行けないから仕事があればその方が良い。当然メーカー問屋は休みだから資材が入らない。ホームセンターも休むかもしれなから準備万端整えていかないと。 
 
大震災以来の緊急時なのでいつもの通りいかない。買い物に行けばマスク無しは皆に睨まれているように感じる。現場ではほとんどマスク無しなのでついそのまま入ってしまう。 
 
当たり前だったことが出来ないことが多くなった。多少歯が痛いからと言って病院には行きたくない。接客が禁止なのかいつものパン屋も商品が少ない。うるさい位に勧めて来たのが何も言わない。 
 
葬儀も参列と言うことが無くなって焼香のみになった。この習慣は定着しそうな気がする。90歳以上の方が亡くなっても知り合いとはほとんどいない。ひっそりと家族だけで送るのが当たり前になるかなしれない。


未来の衝撃

桜も満開、気温も上がり春本番なのですが今年は全く別。コロナの影響でどこも閑散としている。公共の施設はもちろんデパートなども一部を除いてしまっている。 
 
緊急事態宣言も延長の方向だ。経済に与える影響は重く、いつ終わるとも知れない閉塞感がある。スーパーやホームセンターはいつもより混んでいる。行くところがないからなのか。 
 
学校の9月新学期は突然現実味を帯びてきた。葬儀なども簡素化が進み弔問も簡単になった。そう言う意味でコロナの与えた影響はあらゆる所に多大なインパクトがあった。 
 
働き方まで変える可能性もあるし先の読めない展開が出てきた。飲食店とかホテル業界だけでなく従来の本業以外で働くことが当たり前になるかも知れない。 
 
サラリーマンも二足の草鞋とか組織に属さない働き方が普通になるかも知れない。未来のことだと思われていることを実際に試したり取り入れるところができた。 
 
コロナのインパクトは従来の常識すら見直さざる得なくなった。こんな衝撃はなかったし否応無しに皆が関わらざる得なくなった。こんな時こそ自分の確たる信念が必要なことはもちろんだ。


今朝は孫が出校日でいつものタクシーがお迎えに来る。見送って新築の現場で建具と畳の搬入に立ち会う。その後リフォームの現場へ。今日からキッチンの解体が始まる。下地調整をして明日からクロスと床シートを貼る。 
 
今回も畳は和紙を織った人工の素材だ。色があせないとかイグサより丈夫で長持ちする。イグサの匂いがしないと何となく変だがそれも慣れるだろう。半畳の琉球畳なので枚数が多く広く感じる。 
 
ビニール系の表もあるがどこかゴザを思い出す。その点紙の方がやや自然っぽいかもしれない。ツートーンの色が現代的な和風の趣がある。選定の時にあまりに建材の風合いが強いかと思ったがさほどでもない。 
 
互い違いになった市松よりも和風っぽい。どこか古びた感じもしていい感じだ。上がりの框にさわら飲む節の幅広板を使ったので違和感がない。これが小さかったら大分違っただろう。 
 
いつも疊床も藁100%とかイグサも国産に凝ったりするが紙製も悪くない。組み合わせ次第で良い雰囲気にもできる。住宅も変わっていくが使う素材も変える必要がある。今回の一番の収穫かもしれない。 
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