青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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倒産の危機

少し風が強かったが昼には収まった。代わりに雨が降ってきた。今日から大工は軒裏を終わり外壁に取り掛かる。通気と呼ばれる下地板の上に防火ボードを貼りに唐松の厚板を貼っていく。縦張りの唐松は重く一人では貼れない。 
 
コロナウィルスの影響は凄まじく株価の値下がりが止まらない。世界的にも国内でも罹患者が増え続ける。次々と中止になるイベントやスポーツ大会だが予定された収益は吹っ飛んでしまった。 
 
直接にも間接にも損害は計り知れない。建設業界でも延期や中止の物件があるだろう。特にリフォームは緊急を要する場合以外は急がない。住む場所がなくなる訳でもないし来年でも良いかって感じだ。 
 
こう言う心理的な後退感は相当なモノだろう。消費税上げの影響がやっと薄れてこれからと言う時だったのに残念である。さらに業界には建材や資材の納入遅れが重なる。部品を中国で生産しているメーカーは多い。 
 
想定外の事態とメーカーは言うがこちらは倒産の危機にある。工事が完了しないから住宅ローンの資金が入らない。つまり支払いできないから危機的なのだ。メーカーは支払いに厳しくこんな時でも待ってくれない。 
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国産にこだわる

今朝も小学生の孫が学校の代わりに児童館に通っている。朝から夕方までほぼ学校と同じに過ごす。出歩くなと言われているので小学生を見かけることはない。こんな事態になるなんて誰もが予想しなかった。 
 
仕事に与える影響も計り知れない。建材など資材が入ってこない。納入予定すら立たない。元請け業者は支払いがあるから完成しないのはとんでもない事態なのだ。 
 
ほとんどの施主様は住宅ローンを使うから最後は借り入れになる。抵当権設定とか色々あるので時間がかかる。もちろん完了検査済証も必要になる。全ては完成してからになる。 
 
だからモノが入荷しないのはとんでもない事態になる。過去にも何とかショック等がある時に似たようなことがあった。当時は今ほど酷くなくて何とかなる程度だった。 
 
当時はメーカーも必死で増産を進め何とかしてくれた。今は中国頼みであちらからモノが来ないのでどうにもできない。コスト削減から中国頼みのツケが回ってきたのだ。だから国産材で家を建てるってことにはならないだろうか。


夜景

昨夜は強風が吹き荒れ現場の足場が心配になる。日中も強風は治まらず気温も徐々に下がる。杉板で軒裏を貼るのに高いところで寒い。いちばんのベテランが頑張ってほぼ貼り終えた。 
 
強風は足場に上がると揺れて不安になる。ほぼ総二階の建物だが一部が地下に潜る。見る位置によっては二階建てとも平屋にも見える。敷地が傾斜しているのでなるのだが二階部分がリビングになる。 
 
事務所は元から見晴らしが良いのだが二階に上がるとさらに良くなる。逆に強風の日は建物がギッと動いて不気味だ。今度のは風が吹き上げてくる西側は小さくなる。東西に長いので日当たりは良い。 
 
高いところにある見晴らしの良い建物は風の日は辛い。入口を開けると持っていかれるし風の音もすごい。その代わり天気の良い日は最高である。トンネルの上にあるので夜景もライン状のヘッドライトが綺麗だ。 
 
ここを選んだ一番は見晴らしの良さだった。すぐ下に事務所を借りていて坂を降りるとき夜景が綺麗だった。ここに住めば毎日これを観れるのかと気に入っていた。もっとも今も住んでいないし夜景なんて見慣れてしまって感動がなくなった。 
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栗の羽目板

今朝も早起き、朝食の準備と薪ストーブの着火。昨夜は少し雨が降ってまだ地面は濡れている。徐々に晴れる予報だが遠くに引き取りに行くことになっている。 
 
8時に事務所を出発し10時過ぎに着いた。積み込んで出たのが10時半ごろで倉庫へは12時半ごろ着いた。積み荷を降ろし昼食に自宅へ戻ると1時ごろになる。すご事務所へ戻り職人たちと打ち合わせ。 
 
今回はフローリングと天井の羽目板を栗で作った。フローリングは15ミリ厚で幅が10センチ。羽目板は厚さは同じだが幅が7センチと小さい。羽目板は10ミリ前後が多いが今回は15ミリある。 
 
そもそも栗材の羽目板は手に入らない。フローリングは中国産も含め多数出回る。羽目板となると作るよりない。よくあるのは杉とか松類だが広葉樹はあまりない。 
 
羽目板は厚いほど目地が深く大きい。つまりメリハリがあるのだ。目地が小さいと貼り上がってから平面的になる。目地がが大きいと陰影が出るからはっきり目地が目立つ。 
 
逆に目立つから嫌う方もいる。平面的な方が良いと言うわけだ。まあ好みだろうが作る方は元になる板材を作るところから大変な苦労をする。貼り上がってからただのクロス張りと大きく違うのはひとえに陰影ができることだ。


外断熱

早起きをして散歩、すぐ薪ストーブの着火。日中は晴れて暖かいが夕方から雪。また一面真っ白になり冬に逆戻り。午後からフラットの中間検査。クレームの現場へ行って戻るともう暗くなる。 
 
現場は大工が外部の断熱材を貼り付けるのと気密テープで塞ぐ。この後は板張りの下地をつけて貼っていく。通気工法なので下地材には穴が開いている。室内の湿った空気が外部と触れると結露するのでその空気を逃す工法だ。 
 
今回も外断熱なのでウレタンボードを全面に貼る。継ぎ目の隙間にはテープで目張りをする。ほぼ完璧に外部と遮断できる。室内の空気も外部の水もシャットアウト出来るわけだ。 
 
最近増えたやり方だがウレタンボードが高価なのが欠点だ。グラスウール等を柱間に充填するやり方が今でも多い。コスト面では有利だが完全な気密を取るのが難しい。 
 
多少コストが掛かっても外断熱の方が優れている。今では更に吹き付けのウレタンなどの工法もある。室内を全部ウレタンで密封するから何となく息苦しく感じる。 
 
リフォームなどの時は面倒な気がする。発泡ウレタンに囲まれて暮らすのが少々気持ち悪い気がする。まあ好みだから良し悪しは言えないが健康にも問題があると思う。