青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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ネットと電化

ここしばらく暑い日が続いたので昨日などは寒く感じる。夜には薪ストーブに点火したくらいだ。いつも梅雨時の今頃気温が下がり寒い時がある。町内の草刈りで早起きをして少々疲れた。 
 
温泉へ行ったが疲れが取れない。草刈りぐらいで老化とはまだ思いたくない。孫が飛びついてきて腰がギックリになりかかった。忙しいのもあって運動不足もある。自宅と事務所の往復でしかもパソコンの前に座っている時間が長い。 
 
設計の仕事は考える時間が長い。あれこれと試したり計算したりしていると時間ばかりが過ぎていく。新しいことは受け付けないし時代遅れでは客は来ない。素材を生かした昔ながらの家つくりでずっとやってきた。 
 
10年以上住んだ方からこのやり方が決して時代遅れではないことを知る。深い軒の出、外壁の板貼り、漆喰、無垢の床…。どれも住んだ方には分かってもらえる。高いとその時思っても後で納得していただける。 
 
オール電化から始まりネットと繋がる家つくりは時代の最先端を標榜する。建材と機器類は壊れ、劣化してみすぼらしくなるだけだ。毎日暮らす家は体の一部のように馴染んでくる。ネットや電化はそうなるだろうか。 
 
これから在宅ワークと言う新しい家つくりの要素が出てきた。オフィスの味気ない建物をそのまま自宅にも持ち込むのか。高層建物にはない本物の家つくりこそ必要になるのではと思う。


持続化給付金

午前中は事務所、午後から打ち合わせ。昨日よりは少しだけ涼しいか。夏のような天気が続きエアコンのない事務所は窓を開けても暑い。挙句に網戸もついていないので虫が入ってくる。 
 
自宅もやっと今年エアコンをつける予定だ。今時エアコンのない家なんて珍しいだろう。別にエコのためにとか温暖化なんて思っている訳ではない。 
 
付けようと思っていても金が無いのと思い切りが悪い。コロナの給付金が夫婦で出たので買った。ついでに壊れた炊飯器も買った。自営はいつ何時厳しくなるかわからないので思い切れないのです。 
 
臨時ボーナスなんてのも無いし今回のは思い切りよく使った。大震災の時は何に使ったか覚えていない。今度もすぐ忘れるだろうか。 
 
経営者には持続化給付金なるものも気になる。売り上げが少ないのは誰しも同じだ。廃業なんて考えていないからもらった方が良いのだろうか。手続きも面倒そうだし躊躇してしまう。


やり方

今日も暑い日、汗ばむ陽気は夏本番が思いやられる。午前中は事務所で図面、午後から銀行や司法書士など諸々の用足し。現場も減って大工たちは今日から仕事なし。どこか他所へ助っ人に行く。 
 
今年に入ってから新規の客が少ない。何処も似たようなものだろう。打ち合わせや設計が済んで着工となるとお盆過ぎぐらいか。それまでの間は職人たちは空きが出ることもあるだろう。 
 
宿泊や飲食関係に比べたらマシかも知れない。外食が減ったからと弁当を売ったくらいでは売上にならない。蓄えがたっぷりあるところは我慢の日々の後に復活を期しているだろう。無いところは廃業か転職か…過酷な日々が待っている。 
 
仕事のやり方が変わったり激減して基本的な内容そのものの変更もあるだろう。分かりやすいのは葬儀でやり方がすっかり変わった。戻るかどうかわからないが高齢化社会で大げさな葬儀は無くなるだろう。 

90歳以上方が亡くなっても知り合いも少ないしいても出席できない。何となくこのままで良いだろうかとは思っていた。葬儀屋さんは今年いきなり変わるなんて夢にも思わなかったろう。私も想像も付かなかった。
 
現実的に無意味なものは廃れるのだがこんなにいきなりとは。住宅も余っている時代なので新築にこだわる必要や借家で良いと思うのもいるだろう。少なくとも無意味なデザインとかは減るような気がする。


分筆

昨日に続き暑い日。土地の分筆の件で測量事務所へ行く。国道に接しているので立会いに時間がかかる。分筆のためには既存の土地の境界を確認しないとならない。接している方の立会いと印鑑が必要だ。 
 
行政は市町村から県、国と手続きが面倒になり時間を要する。以前は自分の土地の一部だけだと境界確認は必要なかった。法が変わって厳しくなり隣地所有者の印鑑と立会いは必ず要るようになった。 
 
個人とか市町村は問題ないが国は簡単には来てくれない。一月も待たされるのはザラで国道とか国の建物に接すると大変だ。今回はお施主様が事情があってのんびりしていられない。 
 
行政は規模が大きくなるに従い上に伺いをたてる数が増える。国となると相当な時間がかかる。県でもかなりなのに国となると…。分筆が上がるまで確認申請も出せないので着工できない。 
 
以前の簡単だった頃を覚えている年配者がたまにトンデモないのがいる。昔やり方でやれと頑張る方がいる。申請を出す測量屋とか司法書士が良い迷惑で引き受けてくれない。いくらかの知識がある元公務員とかに多い。 
 
建築確認だって20年以上前はいい加減なのもあった。今では到底通用しないレトロな知識だ。経費や税金を安くしたいのだろうがそんな些細な事で工事が進まなくので困る。


基本設計

今日もグングン気温が上がり夏の陽気。朝一で新築の現場へ敷地の調査。分筆や建物位置などまだ未定の部分があるが現場のイメージを掴むために見に行く。高速道路を使えば20分もかからない。 
 
全体に傾斜しているのでどこの部分に建てるかで土木工事が決まってくる。あまり大掛かりな工事にしたくないしちょうど良い位置に建てたい。どこにしても多少の工事は必要だが。 
 
木の伐採もあって赤松が30本ほどとナラとサクラがある。枝も伸びて伐採は今しかできないし全伐するしかない。前の国道との間に堀があって木も繁っている。折良く歩道工事も始まるようでこちらも伐ってしまうようだ。 
 
少し気になるのが国道を通る車の音だ。どう言うわけかここだけコンクリートの舗装になっている。タイヤの音や目地の段差の音が派手に響く。慣れないと相当気になるだろう。 
 
音を遮断していた木も無くなると余計響く。昔からここの1キロほどがコンクリート舗装になっている。アスファルトだと相当違うのにどんな理由でこうなっているのか。 
 
道路沿いは目立つし設計者は派手なものを作りたがるだろう。住む方にはそんな事はどうでも良い事だ。デザイン競争が激しくなり軒の出もない風変わりなものが増えた。住みやすさ第一で基本設計で行きたい。