青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

090-1060-9764

漆喰

昨日よりは少しはマシかもしれない。朝は窓を開けて寝たので寒くて起きてしまった。午前中は低めの気温でホッとしたのもつかの間、だんだんと暑くなった。 
 
今日は新築の方は作業場で加工に1日かかってしまった。仕方がないので現場周辺の草を刈った。雨が続いてカンカン照りになればすぐ伸びてくる。本当は除草剤を巻けば完璧なのだがお施主様により向かない方もいる。 
 
リフォームの方は左官が漆喰の下地塗りに入った。漆喰も今日練って置いて明日からの仕上げに備える。下塗りの石膏は良いとして仕上げの漆喰は練って一晩くらい置かないと定着や滑りが違う。 
 
職人ではないのでその辺の感覚はわからないが配合されている海藻や配合された合成樹脂のせいかもしれない。漆喰は既調合漆喰と呼ばれるメーカーが消石灰、のり、スサを調合したものを使うのが普通だ。 
 
3ヶ月も調合したものを寝かせる土佐漆喰と呼ばれるものもある。これは練った調合品しかない。外部に雨にも強く蔵などに使われる。当地では見たことがないが独特の技術も必要であまり一般的ではない。 
 
本当は漆喰を塗った際に何度も力を入れて磨いた大津磨きとかやってみたい。職人もいないし相当な金額になると思う。昔の蔵などの壁面に屋号とか絵を彫刻したものもあったからそういう職人もいたのだろう。CIMG7641


告示仕様

日曜はあんなに暑かったのに今日は涼しい。昨夜からの雨も午前中にはあがって現場も何とか工事が進む。新築の現場は外壁張りのリフォームの方ではバルコニー取り付けがあった。どちらも遅れ気味で何とか進めた。 
 
外壁の板貼りは防火の観点から規制がある。木造の場合は内部の耐火ボードと外部の耐水ボードが義務付けられる。基準法では外部は一定の範囲が防火にすることが決められている。 
 
板貼りでは防火にはならないが下地と内装の仕様次第で認められる。告示仕様と呼ばれて例外の処置をとる方法がある。隣地と道路中心線からの距離で延焼の恐れある部分にはこの規制がある。 
 
今度の場合は隣地、道路とも5m以上離れているが北側の歩道に面した部分だけが対象になる。歩道も道路だと思われるのだが行政の判断は✖️で隣地と同じ扱いだ。2mしか離れていないので規制の対象になった。 
 
カラマツの板貼りなので北側だけ防水ボードを下地に張ってから板を張る。内装はボードに漆喰なので問題はない。建材だけしかやったことがないと知らないのもいる。最悪ボードなしで板を張る。 
 
完了検査の際に下地にボードを張った写真を求められるから問題になる。新築だと検査があるがリフォームのように検査なしだと知らずに張ってしまうこともある。CIMG7627


無垢材のリスク

いよいよ梅雨明けで朝から暑い。現場ももちろん朝から猛暑。板張りの続く新築の現場は今日で半分はいくか。リフォームの方は塗装が頑張って日曜までかかって終わらせる。その後漆喰が入り今月中で完成の予定だ。 
 
板張りの現場では昨日張った板が狂っているのが出た。予測されたことで両側を固定しないで置いた。両側を固定して狂うってことは割れると言うことだ。 
 
板の端に打つのだが合わせ目に重ねてまた打つ。つまり最初の釘を隠すのだが割れも隠れる。杉に比べカラマツは捻れやすく硬くて強度があるのでねじれる力も強い。釘で押さえても割れてねじれる。 
 
そこで片側だけ止めて少し落ち着かせてから反対側を止める。効果があるものかどうかはわからない。以前杉では経験済みだが片面を止めると反ってしまう。無理矢理直しながら片面を止めた。 
 
このやり方は手間がかかり多分他の業者はやらないだろう。そもそもカラマツの板は無節に近いほどの良材だ。狂いや割れには強い筈で未乾燥で縮む以外は問題は出にくい。  
 
たかが外壁の板貼りでも無垢材を使うリスクは大きい。後で狂って隙間が開いたり凸凹になるのは見苦しい。当社としては中途半端なことはできないし期待を裏切るわけにはいかない。このような家つくりを希望する方がいる限り挑戦し続けなけばならない。CIMG7619


外壁張り

今朝は久しぶりに早起きをしてワンコを連れ出す。いつもの遊歩道はアスファルトの割れ目から草が生い茂り朝露に濡れる。さすがに涼しいので歩いてもあまり汗をかかない。ワンコも朝露と草のタネを身体中につけて汚れてしまった。 
 
リフォームの現場は大工が終わって塗装と屋根が入る。今週中にも塗装が終わるが左官業者が火曜からになった。月曜はバルコニーの取り付けを予定している。何とか今月中の完成を目指して奮闘中だ。 
 
新築の方はアルバイト君と二人で外壁の板貼りを開始した。月火と加工をしたカラマツの板を今朝から運んだ。午後から取り付け開始で4分の1貼り終わった。反ったり乾燥して縮むのを予想して片側しか釘を打たない。 
 
一年近く乾燥したとは言えカンナをかけるとまだ少し生っぽい。縮むのと反るのを見越して片側しか釘を打たない。時間をおいて様子を見て両側の釘を打つ。その後押し縁を継ぎ目に止める。 
 
縦張りは板の幅が大きくなるので反りやすい。杉がほとんどだがカラマツも幅を小さくして施工する。今回は幅が240ミリと大きい。当然縮みも大きくなると思われる。暴れることに関しては正面から釘打ちと押し縁のビスで抑える。 
 
反りや暴れが大きすぎたら真ん中にもビスを打つ。そこまでやらなくとも良いような気もするが結果次第だ。無垢材を外部に使うと色々問題が出てくる。それも含めてうまくいくとそれは綺麗な外壁になる。CIMG7612


先読み

晴れたが気温はさほど上がらず仕事にはちょうど良い。新築の現場は板張りの準備が整い明日から開始する。当分板張りにかかり今月中はかかる。明日からまた応援が入るので少しは捗りそうだ。 
 
リフォームの方は大工が終わっていよいよ塗装と漆喰が始まる。追加工事もあって1週間ほど遅れてしまった。リフォームにはよくあることで思いついて増えていくものだ。何とか材料も間に合わせ少し突貫で完成させた。 
 
リフォームはお施主様の好みや嗜好により先読みすることが肝心だ。玄関を直せば外部のタタキもやるとか関連するものが増えていく。素人には簡単そうに見えても資材や職人の手配は容易ではない。 
 
ここを直したいと言われても追加が出そうか考えてみる。ここを直せばこちらも気になるだろうかとか予測するわけだ。それができないと次々と増えて業者の予定が狂い次々と遅れていく。 
 
中には予定がずれると工事ができなくなるものも出てくる。皆忙しいし予定が決まっている。こちらの都合で遅れらかせばできなくなるのも当然だ。そこをよく考慮し予定を組みお施主様にも説明する。 
 
関連する仕事をお知らせすることで施主様にも考えていただく。それもなく行き当たりばったりだと工期はずれるは資材だけが入荷して現場は大混乱だ。だからリフォームの現場管理は気が抜けない日が続く。