青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

090-1060-9764

午後から雨の予報で朝から暖かい。予報通り昼から雨が降り夕方にはやむ。大工が4人に増えて屋根を完成させる。野地合板を貼り破風、刀刃をつける。やっと本屋の屋根の完成である。朝から瓦屋の社長が来て瓦割りの寸法を出す。瓦は寸法が決まっているから総幅は決められる。つまり合わせると言うことだ。 
 
今回は特に欠きがあって四角でない。玄関の上は二階がないからだ。下から順序に瓦が乗ってキリの良いところで上の瓦が始まる。半端が出ると一番上で調整するから下は半端が入れられない。ただの四角であれば上のノシを積む時に調整する。 
 
しかも今回は屋根断熱であるからそちらの都合もある。何やかんやで大工たちはこんがらかってしかも瓦屋の親父は声が大きくて…….現場は混乱する。現場では声の大きさが通りの良さと比例する。大声で言えば通るのだ。棟梁である息子が押しまくられると瓦屋の言う通りになる。 
cimg5537 
何とか話はついて断熱も規定通り40ミリ3枚重ねができた。これだけの和風住宅で断熱が大きいのも珍しい。ほぼ最高ランクだ。お施主様の意向もあり暖かく快適な家を望まれた。正確に言うと奥様の意向が働いたと言うべきか。 
 
本当は屋根は垂木現しをやりたかった。本格的な和風は皆そうなっている。野地も無節で現しだと綺麗なものだ。しかしこの場合でも瓦屋は野地が薄くて瓦桟を打つ釘が出る。わざわざ短い釘を用意する。もちろん効きが甘く良い顔をしない。あちら立てればこちらが立たず…..少し意味が違ったかな。 
 
普通の家であれば屋根断熱でも建て方4日目くらいに野地ができる。今回は何と13日目になった。今後が心配になってくる。これからサッシをつけて壁断熱のウレタンを張ってから下屋になる。そして今度は垂木現しでまた瓦を葺く。そこまでいって外部が塞がる。外壁を張る準備ができることになる。いつになったらここまで行くのか。