青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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猛烈な風が吹き現場はシートが剥がれゴミが散乱。屋根の工事が終わっていないので大工たちも必死だ。現場はいろいろなことがあります、こんな日もある。 
 
屋根の工事で難関がストーブの煙突カバーの水切りだ。板金屋根であればいかようにも加工できるし雨仕舞も簡単だ。瓦となると話が別でどうやって水をきるかが問題だ。雪割とカバーを繋いでカバーの下で鉛を使って瓦に刎ねあげることにした。決まってはいるが細部は問題だらけだ。現場で屋根屋と大工が打ち合わせる。 
 
カバーは70センチ角の四角でお施主様が自ら製作することになっている。箱自体は良いがどうやって水を切るか、瓦をどう収めるかだ。瓦は基本的に上の瓦から下の瓦に流れるだけだ。箱は瓦の下にも水が入り込むからどうやってそれを刎ねあげるかだ。 
 
鉛のシートを箱のベースに入れて下の瓦まで流す。言うと簡単ですがどうやって鉛を下に入れるかとかあーでもないこーでもないと揉める。最後は声と押し出しのある瓦屋の親父と私の喧嘩になる。漏ってきたら瓦屋の責任だから親父も声がさらに大ききなるわけです。 
 
こちらとしても工期が遅れ気味なことと思ったより手間がかかることでイラつき気味なので応戦しまう。やっと今日になって何とか話がついてまあなるようになるのです。現場はしょっちゅうこう言うことがある。こちらも現場の責任者ですから言うことは言わないとならない。元請けなのだから最後は勝つに決まっているのでかっとしてはダメです。 
 
いつの間にか現場では年長組になって年上は少なくなり知識や経験も積んで言うことに迫力があるようです。それでなくとも設計者で元請けはスーパーマンみたいなもので施主様以外は上がいない。気をつけないと独りよがりになったり良いアイディアがあっても出てこなくなったりする。こちらの意見を通すと言うより皆の意見を調整する方法が一番良いようだ。