青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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昨日に続き陽が出て暖かい。と言うより今までが寒かったと言うことだろう。今日も大工は外部の板貼りにかかる。午前中は葬儀があって午後から材料を積み現場へ行く。おろしてすぐ作業場へ戻り積み込みまた現場へ。戻ると5時過ぎでブログを書いておしまい。 
 
今日の葬儀は父の友人で仕事もお世話になった方だった。元公務員でどう言うわけか燃料店を独立開業をする。60年ほど前は公務員と言っても今のようではなかった。父の話では給料も安くアルバイトのような身分だったそうだ。 
 
当時はセメント、化学肥料、漁業などが全盛期。給料も高くテレビや車など出始めの頃から所有できた。だから公務員を辞めて独立と言うのは当たり前だったようだ。薪を仕入れて売る商売からプロパンガスが普及し始めて軌道に乗った。 
 
一度入るとよほどのことがない限り店は変えない。客が増えれば儲かる理屈でどんどん規模拡大をした。リフォームにも進出して社長から何回か自社で手に負えない物件を紹介してもらった。 
 
しかし本業が安定していることは逆に新しい分野に本気になれない。中途半端なストーブ交換とかガス器具の交換の域を出れなかった。リフォームも新築並みのデザインとか設計を求められる時代である。 
 
ここ20年ほど前から電気のIHヒーターの普及が始まった。建て替えやリフォームのたびにLPガスから電気に変わる。ガス店の危機が本格的に始まった。一度電気になると二度とガス店には入り込むことができない。 
 
何の商売でも流行り廃りがある。車のスタンドも将来は危なくなってきた。電気の時代が来るとコンビニの充電器で用が足りる。どうやってそれを乗り越えるかが一番の悩みのタネだろう。建築だって同じで限りなく建売に近くなって注文住宅の需要が減ってきている。少ない物件を獲得できるのはどう言う業者なのだろうか。それがわかれば苦労はないのだが。