青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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霧雨が降り続きやませ気味の肌寒い天気。長袖に変えて打ち合わせが午前中あった。午後から事務所で図面作成。4時過ぎにいつもの豆腐屋さんを待って買う。半年も顔を出さなかったので馴染みのおばさん達と話が長くなる。 
 
かれこれ23年くらい豆腐の移動販売から買っている。ご近所のおばさん方も高齢者から順に減って寂しくなった。同時に引き取られたりして空き家が増えた。 
 
おばちゃん達との噂話はほぼその話。子供がどちらかの親と同居をしていれば亡くなると別な親が引き取られる。空き家の問題はほぼ介護のことになるようだ。遠くに引き取られた場合は残ったおばちゃんのところへ電話が来ると。 
 
設計している物件は同年代ばかりだ。リフォームか建て替えかと言うパターンだ。いわゆる空き家になるケースはその後のことだろう。夫婦が元気なうちはリフォームでも何でも前向きだ。 
 
ところが片方が亡くなったりして一人住まいとなると別な話になる。介護も近いから子供が出てきてなるべく金をかけないようにと要望される。60代が設計の最後となるのだ。その後は設計と言うより金を使わないようになる。 
 
同居が嫌で最後まで一人住まいもいてある日突然出てこなくなる。豆腐を買ったのはいつだったか思い出せなくなる。歩けなくなると買いに来れない。そして噂話で亡くなったことを知る。 
 
客ばかりでなく豆腐屋さんも少しずつ販売先を減らしている。あと何年続けられるかとか体調が悪いなどと言い出す。移動豆腐屋もあと何年続くか。