青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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雨が降ったり晴れたりの変な一日。午前中は図面と打ち合わせ。午後から現場へ既存建物の測量。その後作業場へ。今日は息子の友達が助っ人に来た。いつもアルバイトでゴミ片付けとかちょっとした手伝いを頼んでいる。 
 
月曜に宮大工のところからヒバの羽目板とフローリングを運んだ。お寺はヒバが多くて羽目板も大量に使用する。板材を加工して作るので現場ごとに余りが出てくる。捨てる訳にはいかないし持ち帰る。 
 
何年かするとあちこちの現場での余りが溜まってくる。ある程度の量になれば使えるのだが加工品はその都度微妙に寸法が違う。見た目は同じに見えるが実の形状とか板の厚みがロットで違う。 
 
生きている木の加工は同じ寸法の板を加工してもその時によって違ってくる。工業製品だってそうだがロットで並べてみると違うのだ。ましてや手作り品となれば同じわけがない。同じ加工屋に頼んでもそうなる。 
 
だから現場ごとに厚みや仕上がりが似ていても続けて使うことはできない。腰板と天井と壁で見た目は同じ寸法でも違う羽目板を使うことになる。非常に面倒くさいし手間がかかってくる。 
 
ところが当社のように一部屋が小さくなおかつ壁天井で分ければなんとかなる。面積も大したことがないしいつも余りを工夫して使っている。しかしお寺はそうはいかない。面積が膨大で目地や仕切りがないから連続して貼る。 
 
宮大工にすれば半端でも当社にはなんとかなる量だ。処分したいところと安く手に入れたいのと双方にメリットがある。同じことは材木にも言えて彼らには半端な太さでも当社には十分すぎることが多い。で、向こうがいらない丸太が当社にはぴったしと言うこともある。