青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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梁材

午前中は遅れている図面作成。午後から作業場。伐採は今日は休み。解体も進み来週には地鎮祭になる。伐採は休みだが私は建築材として出す予定の丸太をチェック。スプレーで印をつけて選ぶわけです。 
 
立木の段階でチェックはするのですが倒すと上から見ることができます。曲がり具合を再チェックするのです。立木では良いと思っても寝かすと二曲がり担っているのがわかります。曲がりは一曲がりでなくてはなりません。 
 
曲がりが多いと両面落としの太鼓挽きができません。どんなに太くても曲がりが多いと使い物になりません。一曲がりだと使い道はあります。たとえ細くても床の間の落としガキとか幕板に使えます。 
 
和風が減ってこう言った曲がった材料を使わなくなりました。小さな床の間でも貼りものよりは本物の方が価値があります。床が畳でなくともこれらを使うと和風っぽくなります。 
 
古民家風にするのに必要な梁材です。これがなくてはらしくないとも言えます。どこにでもある材料なのですが乾燥しないと割れてしまいます。乾燥が命なのは太くても細くても同じです。
 
古い家だと床の間の落としガキを取って置いてまた使うこともあります。年季が入っているので風格が違います。なかなか取って置くのは大変です。解体では機械でバキバキに折られるからです。 
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器具の取り付け

ボイラー修理の件で現場へ行った。現場へ行った。打ち合わせ後伐採の現場へ。伐るのはほとんど終わって枝を片付けたりトラックに積みやすいように道路側に出す。午後から保険の件で歌言わせ。その後事務所の照明器具を交換する。 
 
事務所などで一番使われる逆富士型と呼ばれる照明器具が付いている。安いからだが蛍光管が切れる。交換する時は全部一緒に交換する。結構な金額になるしこの際LEDにしようと思った。器具も値段が普及したのか安くなって来た。 
 
器具を外して新しいのをつけるだけだ。自分でもできるとやり始めたがなかなかしんどい。上を向いて作業はきつい。普段使わないのもあって電ドルや器具を支えきれない。ビスを打つのもスイスイとはとてもいかない。 
 
2時間以上もかけて汗をかいてしまった。職人を見慣れているのだがやってみるとかなりきつい。何とか終えたがもう二度とやる気にならない。配線も入力と出力の穴が似ているので間違う。そんな些細なことで時間が取られると疲れてしまう。 
 
現場で職人にもっと早くできないのかとか言うことがあるがあまりなことは言えない。適当にチンタラやっているように見えてもそれなりに計算していやっているのだろう。間違いなくやるためにはチェックとか時間が取られるものだ。 
  
伐採の現場で建築用の丸太を出してあった。立っているときに印をつけて出している。倒して見ると使えないものが多く出る。予想よりも少なめになりそうだがそれでも20本くらいはありそうだ。ほとんど曲がりの材料が多い。何でこうなったかはわからない。 
 
何度も言うように曲がり材は市場に出ないので自分で出すよりない。大黒柱用の太いのは結構出ている。宮大工用に需要もあるので価格も高い。曲がりだけは山の伐採現場で見つけない限り出てこない。写真は変わったコブ付きのナラの木。CIMG6814


曲がりの伐採

朝一番で伐採の打ち合わせで山へ。広葉樹とカラマツを予定している。昨日午後から重機の搬入をして少し伐った。ザッと打ち合わせ後もう一つの山へ。こちらは私の山で樹齢50年ほどのカラマツ。 
 
広葉樹の山はそれほど太い木があるわけではない。1本だけ栓の木があるが穴が空いているので柱には使えない。板とか上り框が取れる。あとは曲がりが大量に取れそうだ。 
 
直径が50センチとか太い曲がりは在庫がある。30センチ以下の細い曲がりがなかなか手に入らない。伐採現場ではそういうのは皆チップ用に伐る。建築用材としては使えるとは思っていない。 
 
古民家リフォームをやると30センチほどの曲がりが必要になる。市場に出回らないしどこでも在庫していない。逆に太いともったいと持っている場合がある。 
 
それも無節で目が綺麗とか高額で売れる場合だけだ。リフォームにはそんな太いのは入らない。使えるのは細いものばかりだ。割れやすいし若いので目も綺麗ではない。 
 
木こりは太い丸太は取っておくが細いのは需要がない。だから細い手頃な曲がりが見つからない。だから自分で山から出して在庫乾燥するよりない。伐採の立ち会ってスプレーで印をつけて長さを決める。 
 
日焼けするほど現場に張り付いてあれこれと指図する。倒して長さを決めるのだがどの辺からどこまで使うかを支持する。この面倒な作業をしないと理想の曲がり材が取れない。もちろん面倒だなんて思っていないから明日も明後日も毎日山へ通う。CIMG6817


ハスカップ

昨日は予定がなくてのんびりと息子の家の薪ストーブの煙突掃除をする。年に2度くらいは掃除する。生を燃やしたり絞りながら燃やすとつきやすい。暑いからと空気を絞って燃やすくらいなら適正な能力のストーブをフル燃焼させた方が良い。 
 
薪ストーブは煙突が命でストーブに合った断熱煙突を使う。普通はストーブ本体より高くつく。内径150ミリ外径200ミリの断熱二重煙突が基本だ。細いと詰まりやすく燃えも悪く煤も多く出る。 
 
燃やすまきも乾燥が十分で鋳物ストーブなら乾燥した広葉樹に限る。鉄板ストーブは針葉樹もOKだが乾燥が重要だ。割った薪を購入すると乾燥が十分でないのが多い。春先に買って秋から使うくらいの期間を見る。 
 
自宅でハスカップを植えていた。大工からもらって20年近く放置したままだった。別に死んだわけではないが実がつかない。風が当たるからか土が合わないのか花が咲いても実がつかない。 
 
ハスカップは北海道に自生しブルーベリーのような実をつける。味が強くてジャムには最適だ。まだ死んでいないので事務所に植え替えをした。日当たりは悪いが風も当たらず土も良いからだ。 
 
剪定をした方が実の付きが良いので少し切った。捨てるのも勿体無いので日当たりに挿しておいた。何本かは根がつくと思う。本当はマルチシートを敷いて挿せばもっと良いのだが。 
 
午後からいつもの温泉に行ったら4,5人しかいない。それでも帰る頃にはいっぱいになった。時間でだいぶ混雑が違う。家に戻ると親戚が釣った鱈と鯖を持って来た。早速さばいて鯖は味噌煮タラはあら汁と身は刺身にした。二人で一匹はさすがに食いでがあった。CIMG6809

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曲がりの伐採

午前中は打ち合わせ、午後から作業場。土地が決まって設計業務に入るので忙しくなる。何ヶ月か前に初めて見た。まるでリゾート地のような敷地で若い夫婦にはぴったりだ。刻みの現場は墨付けが進んで材料選びは構造材が終わった。 
 
刻みは土台から始まり横の一階床周り、桁周り、屋根といく。次は縦で柱になる。これが済んで仕上げ材になり建具内法を作る。上棟にはここまででもできる。真壁の場合は仕上げ材の加工を先にするので時間がかかる。 
 
真壁工法は激減していずれ無くなるのでは思う。耐震性や断熱のやりにくさや職人のレベル確保と減る要素が多い。材料の入手と加工機械のメンテナンスと金がかかる要素も多い。いずれ超高級住宅だけになるかもしれない。 
 
更に言えば曲がりを入れる古民家風をやるのは特殊技術になるかもしれない。材料を手に入れるのが難関で市場には出回らない。古材を買うと寸法や用途が限られる。新材は新たに加工するから用途で加工する。 
 
結局自分で買って在庫するよりない。曲がった丸太は売れないのでチップ材に回される。短く切ってしまうので伐採に立ち会うしかない。伐る前に見て注文しないと出してくれない。ちょうど良い寸法があればの話だが。 
 
昨日伐採予定の現場で入用なものに印をつけた。指定長さも書いてスプレーで印をつける。樹種、太さ、曲がり具合をチェックする。せいぜい10本もあれば良いところだが20本以上印をつけた。伐採後更にチェックして最終明細を決める。 
 
曲がりは伐採前に見つけることができるか勝負だ。業者から電話が来て見に行けるかどうかだ。その段階で短く伐られないようにする。木こりから電話があるといそいそと山へ見に行く。CIMG6808