青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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仕事

朝はともかく日中は暖かくこう言うのを小春日和と言うのだろうか。ずっと春のことと思い込んでいた。朝早く起きても夜が明けない。なのでワンコの散歩は昼食後にした。現場と作業場へより写真を撮ってチェック。 
 
地盤調査も済んで来週の鉄筋検査に備え書類を作る。今回は中間検査がないので瑕疵担保の検査だけになる。それが済むと基礎工事は型枠を建てて進んでいく。基礎ができなきゃ建てられない。 
 
新築希望の方が増えてほとんど土日なのでダブったりする。リフォームも何件か抱えているのでこんがらかる。物事こちらの都合よくばかりいかないものだ。同時期に着工しそうな現場があったりする。 
 
その調整とか現場の管理も忙しいから常に頭がフル回転している。正直現場監督とか図面描きがいたらと思わぬでもない。しかし仕事はずっとあるものでもない。これまで嫌になる程苦労している。 
 
忙しいからと雇っても無くなったらクビではあまりだ。だから自分でやれる分しかやらないことに決めている。本当のことを言えば面白い現場もそうでない現場もある。やりたいのばかりと言うわけにもいかない。 
 
来た順序に一つずつ誠意を持ってやっていく。相談とか問い合わせには嫌な顔をせずに対応している。こちらに来るとは思えないものでも出来る範囲で相談に乗っている。展示場もあるので定期的に客は来る。 
 
何人か相手をしてもいつのまにか来なくなり縁が切れる。残る方がもちろん少ない。土日はそう言った方々を相手に過ぎていく。泊まりがけで遊びに行くとかここ何年か無くなった。歳をとったせいか金がないのか家内と二人で近隣の温泉に行くぐらいだ。


ネットオークション

昨日までの陽気が嘘のように冷え込んだ。朝はまだ良い方で日中にかけ気温が下がる。昨夜の雨が残る田んぼのあぜ道をワンコと散歩。現場は今日から基礎と仮設電気が入る。午後は事務所のエアコンの交換。 
 
築24年と事務所も古くなりあちこちガタがきた。夏の盛りにエアコンが回るのだが冷えなくなった。24年前に冷房のみのエアコンをつけた。事務所全体はおろかすぐ真下で風を受けないと冷えない。 
  
インバーターとかマイコンのおかげで電気代もかなり違う。暖房も使えるし思い切って交換した。取り付けを今日電気工事屋につけてもらった。事務所は立ち上がりが遅い床暖房なので朝一が寒い。エアコンとの組み合わせは最良だ。 
 
設計事務所なのでパソコンの前に座っている時間が長い。テーブルは自作だが椅子はジロフレックスの高い椅子に座っている。これが背もたれの部分のバネが壊れた。後ろに倒すと思いっきり後ろまで引っ込む。 
 
バックが壊れたのだが同じものを二つ買った。どう言うわけか二つとも壊れた。寄りかからないと使えるがそれでは仕事にならない。24年前で6万円くらいしたが同じような仕様が安くなっている。 
 
バックもメッシュとかデザインも事務用品らしからぬものが多い。別にデザインはこだわらないが座りごごちが良いものが欲しい。良い椅子は長時間座っても疲れない。1万円以下の安物は2,3時間座るととても疲れる。 
 
エアコンもだから予算が厳しい。で、ネットオークションで中古を狙っている。残り時間ギリギリに入札を入れる。早くから高く入れると最後の土壇場で500円差で負けたりする。何度かやって跳ね返されている。 
 


職人不足と現場

立冬なのにまるで初秋のような暖かい一日。事務所の向かいからリフォームを頼まれ現場を見る。老齢で子のところへ引き取られて空き家になった。凍結したり色々不都合があって手直しをしたいと言う。 
 
事務所移転後の付き合いだから25年になる。お向かいと言うことでお付き合いいただいた。転居は寂しいが仕方ない。新しい住宅も増える反面古い家が空き家になる。 
 
午後から地盤調査があって立ち会う。基礎屋さんも重機を搬入して明日から工事に入る。仮設トイレ、仮設水道、仮設電気と本格的な工事の準備が整う。遅れ気味なのでハッパをかけたいところだが業者も忙しい。 
 
着工数は昨年並みで推移するが業者はどこも大忙し。特に大工、基礎となり手がない業種ほどひどい。大工はともかく基礎屋も泥んこで外の仕事なのでなり手がいない。ここ何年かの傾向だが。 
 
住宅会社や工務店なども忙しいところが増えた。施主があちこち比較するからなのか引き合いが増えている。当社もメール電話が増えている。自然素材とか地域材にこだわる方は少ない情報を求めて探し回る。 
 
職人不足が今ほど深刻でないときは現場が多すぎてなんて考えもしなかった。工務店だって自前の大工が足りなくてもすぐ探せた。だから仕事を持て余すなんて思いもしなかった。 
 
リフォームブームもあるのかやたらと飛び入りの仕事が舞い込むと言う。仕事を取った住宅会社などが自前の業者でまかない切れなくなって探し回る。自社には難しい仕事は断る傾向が出た。 
 
手刻みとか地域材とか効率の悪そうなものは典型的な例だろう。だから当社もやたらに引き合いが増えてきた。職人不足は長期的な傾向だから今後も続くだろう。出来る分しかやらないのは昔から当社のやり方なので変えようがないが。CIMG6900


山行き

朝一番で現場へ大工と行く。2時間ほどで終わってその後山へ。山師(丸太を売る人たち)から丸太のお誘いが来た。まあまあの太さがだがあまり気乗りしない。午後から現場と作業場へ。戻って図面とか書類作成。 
 
紅葉も散り始めた今頃が伐採のシーズンになる。年中伐るようになって季節感が薄れた。広葉樹とか良い丸太は冬でないと水分が多くて乾燥に時間がかかる。製材所とか宮大工は大量買いするから山一つ買う。こちらは10本とか大黒柱用を1本とか少しずつ買う。 
 
良い丸太が沢山あれば当社のようなところには電話が来ない。少ない量で中に何本か大径木がある時だけ連絡が来る。少しでも高く売るためには合板用とかチップ用よりは建築材に売りたい。普通は土場などに溜め込んで入札にかける。 
 
何度も運ぶより直接売って運んだ方が効率は良い。だから良い丸太が沢山出るような現場の話は来ない。面倒でもセッセと現場を見て選ぶのが良材を集めるコツだ。多く買うと要らないものが増えて在庫が増える。 
 
結局大工たちが欲しいのは節のない太い丸太だ。直径が40センチ以上あるような丸太からしか出ない。山師たちは細い丸太も売りたいから混ぜて売りたい。欲しくないものまで買わせようとする。 
 
欲しいのだけにしたいのとまとめて売りたいのが交渉をする。山師からすると良い丸太が少なく分けて運ぶほどでない時にこちらを呼ぶ。少量買だからだが丸太を買う大工がいなくなって売り先が減ってしまった。どんなに少なくても良いのが出たら買うようにしている。
  
手刻みは乾燥した材木があることが前提になる。丸太を買って乾燥在庫か高い乾燥材を材木屋から買うかだ。少しでもコストを下げようとすると丸太買いしかない。丸太買は在庫する倉庫と運ぶトラックが必要だ。 
 
均して考えたらそんなにコストが変わらないかもしれない。当社が丸太買を続けるのはコストもさることながら材料にこだわるからだ。構造材だけでなく小割材も良材から取れば良いものが取れる。見えないところまで乾燥した良材を使いたいからだ。


無印良品

昨日の日曜は気温が下がり寒かった。朝市に久しぶりに出かけたが寒くて早々に引き上げた。日中も気温が上がらず銭湯に出かけた。比較的新しい銭湯で明るく洗い場が広い。若い人も多く人気もある。 
 
実は見たい住宅があって近くに行った。無印の家の展示場があって一度見たかった。無印は訳あって安いをウリに高品質を安く売るがコンセプトだ。何種類かあって税込1800万ちょっとで買える。坪単価50万円ちょっと。 
 
知名度とシンプルなデザインは若者に人気があると思う。このぐらいで住宅会社に依頼したらもう少し高い。プレファブメーカーは高品質を売りにもっと高い。ブランド力があってこの値段だと受ける。 
 
寒冷地仕様がどの程度なのかわからないが少し心配なところがある。暖房方法と断熱性能次第だろう。しかし難しいデザインだと思う。果たして暖房が追いつくかどうか、結露がないかどうかだ。 
 
逆に同じものを現地で作ると相当厳しいしデザインでは圧倒されるだろう。建て売りに近い値段でこの品質は地元業者には脅威だ。若い設計者などがこう言うデザインをやってもクレームや文句が出るだけだ。 
 
家はデザイン最優先では建てられない。売ることはできてもそれは家でなく住む箱だ。長い目で見ても長持ちするとはとても思えない。デザインのために他を相当我慢しないと住めない。かっこ良い住まいを我慢しても住みたいのはいるとは思う。