青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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蕎麦屋

秋晴れの日曜、久しぶりで家内とドライブ。葛巻町へ行ったらお祭りの最中。葛巻町から久慈市へ抜ける途中森の蕎麦屋がある。手打ちの蕎麦としっかりしたつゆで美味しい。 
 
ツーリングのバイクが何十台と停まっている。次々と入ってくるバイク乗りで店はさながらバイク屋のような雰囲気。口コミなのか仙台とか遠くからも次々とくる。蕎麦と漬物、ヒエ飯がつく。 
 
二階ではおばさん達が手打ちで打っている。すごくコシが強く本格的な味。柔らかいのが好きな家内は少し不満だったようだが味と漬物で満足した。ただの田舎料理の域を超えている。 
 
ワイン工場にも寄って1本買った。葛巻町はワインの生産に取り組み軌道に乗せた。地元産の山ぶどうも使っていてすごく美味しい。あまり飲めない私でも美味しさはわかる。 
 
インバウンドにもこのような特色のある本格派は受ける。蕎麦屋ではヤマメの塩焼きと豆腐田楽を囲炉裏で焼いてい出す。演出もなかなかでこう言うのは受けるだろう。 
 
ただ惜しむらくは昔の農家をリフォームしたであろう店内だ。構造材がベニアの天井で塞がれ壁もベニアで蓋をしている。予算的な制約かもしれないが少し残念だ。 
 
当社はこう言うリフォームを手がけている。だから余計に残念な気がする。実際にこう言う家に住んだことがある方は不便さがわかる。隙間とか断熱不足は到底我慢できる代物ではない。 
 
まあ古民家リフォームはその辺は現代の住宅の基準で施工する。その分本格的な施工にならない部分は出てくる。実際に住むのだからそこは現代の基準に合わせるしかない。


団子

朝はいつもの通り。午前中は契約できるかわからない図面作成。打ち合わせが進まなくても自分のイメージ作成のために図面を描く。まあどうなるかわからない段階でタダ働きの可能性大ですがね。午後は壊れた携帯を引き取りに行く。 
 
予約だったのですぐ完了だったが2時間待ちの張り紙があった。見ると高齢者がズラリ。これにオバちゃんも多い。接客も時間がかかる訳だ。こちらはデータを移して20分ほどで終了。 
 
昨日から彼岸の入りで団子を買いにいく。いつも同じところで買うが今回は少し中身の餡子がヤバい。もちろん作り置きをするだろうが置き過ぎたのか変な匂いがする。皮は美味しいのだが肝心の中身がこれじゃダメだ。 
 
位牌堂に行くとズラリ並んだ彼岸団子はスーパーなどの安物が多い。団子好きな夫婦なので美味いと評判のところでいつも買う。事務所の近くの手つくり団子は美味かったが引退した。商売と言うより注文分しか作らない。絶品の味で多少高くても納得の味だった。 
 
何軒か廻って買うのだがこれと言うのに当たらない。いわゆる和菓子屋のは皮がもち米で甘くて好きでない。昔近所のお婆さんが作ったような米と麦を混ぜた皮に甘くない餡子が良い。秘伝の作り方があって家内は練習しているのだがオリジナルの味がしない。 
 
昔の味が減っていくは残念だ。何とか上手なお婆さんから聞いているのだがそれぞれ違う。何度か試しても納得するようなものが完成しない。それに手間がかかって忙しいとできない。中身の餡子だけは好みに近いものができる。 
 
皮は難しくてそれぞれ秘伝の方法が違う。何度か試して近いものができるのだがどこか違う。ここまで来ると思い込みの世界かもしれない。昔の味が減っていくのは何の世界でも同じだ。家だって最先端のデザインではない田舎のごく普通の家が難しい。


手刻みの価格

今日から彼岸の入り、朝はいつも通り散歩。午前中は修理の現場へ行く。昼食時に携帯が壊れる。蓋が閉まらなくなってショップで交換する。それほど使っている訳ではないがぶつけたりしたかもしれない。保険に入っているので交換手数料だけで済む。 
 
たまたまお客様と話していて他業者の見積金額を聞くことがある。当社とほぼ似たような額だった。あちらはプレカットでビニールクロスだが当社は手刻みと漆喰になる。仕様が違っても似たような金額だ。 
 
低価格をウリにするところでも最終金額は結構な額になるらしい。ましてや当社などに来社なさる方はこだわる方が多い。こだわって安いわけはないから他所より高いと思っていた。 
 
手刻みをするためには乾燥した材木を用意しなければならない。作業場がないと刻めない。工務店と呼ばれるところはあるのが普通だ。加工機械は高価でメンテナンスも金がかかる。 
 
大工や工務店と呼ばれるところはほとんどプレカットになって満足に加工ができない。機械は常に動かしていないと使えない。製材所や材木店の衰退が激しくて乾燥した材木が手に入らない。あっても高価だ。 
 
ここまでで普通の業者は手刻みを断念する。なんだかんだとプレカットに施主を誘導することになるだろう。耐震性が断熱がデザインがと説得することになる。 
 
こだわりの家つくりをする方はハナからこういう考えをしない。地域材の手刻みありきで検討する。迷うことなく手刻みで建てたがる。漆喰はともかく板張りや真壁を好む。そうでない中途半端な方も多い。残念なことはあるが。


土産品

昨日ほどではないが午後から風が強くなった。お客様のところのアンテナが倒れたり被害があった。強い風とともに暑さも吹っ飛んだようで秋らしくなった。 
 
昨夜から家内が帰ってやっと普通に戻った。家に戻って誰もいないのは相当淋しい。おかげで3日間あまりしゃべらなかったので声が変だと言われる。頼みの孫もジジだと面白くないのか寄ってこない。ワンコ相手では喋るわけにもいかないし。 
 
買い物好きな家内は旅行となると大量買い物に走る。段ボール箱で二つ別途便で送ってきた。似たような土産品を知り合いに配るためだ。自分も貰うからあげないといけない。お付き合いってやつでしょう。 
 
ところがこの土産品も製造元があって名前だけ地方になっているのがあるらしい。そう言われるとクッキーとか饅頭の類は皆似ている。インクジェットで印刷されてオリジナルの箱に詰める。そこまで代行する工場がある。 
 
どこかで食べたような味だと思ったら危ない。似たようなことは飲食店にもあってあらかじめメニューがあって冷凍品を買って店で出す。秘伝の味とか引き継がれたとか本当かと思ってしまう。目の前で調理するならいざ知らず奥から出てくるとわからない。 
 
どこの飲食店もこう言ったサプライ業者と付き合いがある。メニューを考えるのも材料を用意加工するのも全て業者に委託する。そうでないと希少なものが大した量も捌けない店で出せない。 
 
こだわりの味も製造業者のメニュー開発力に頼るってことだ。同じことは住宅のフランチャイズにも言える。自然素材とかデザインとか意味不明のことをウリにして客を集める。チラシから営業ノウハウまで全てお任せだ。 
 
材料は直接現場へ搬入されて現地調達を減らす。営業の代行業者に過ぎないからオリジナルのデザインも技術も何もない。コンビニと同じである程度の規模にならないと採算が取れない。結局どこまでいっても元だけが儲かる。


100歳

昨日も今日も連休。今日も仕事は息子と私だけ。昨夜は留守の家内に代わり娘が晩飯を作った。今日も残りを一日食べた。晩までは残りが続く。 
 
職人たちも連休を取るところもあるし下請け業者は休みが多い。だから電話も鳴らず静かなものだ。こちらが休んでいると思うのか電話もこない。溜まった雑用を片付けたり図書館から借りて読んだりする。たまに本を読まないと脳みそが薄くなったような気がする。別に禿げてはいないが。 
 
人生100年会議の会合が開かれた。何のことはない、死ぬまで働けってことだろう。年金は将来破綻する可能性があるし私は20年生きる。乏しい年金では動けなくなったら終わりだ。何としても70歳いや75歳までは働かないと。 
 
4歳の孫は100歳まで生きる確率は50%以上だそうだ。当然80歳くらいまでは働かないとならないだろう。別に驚くことでもないが普通にそうなると言うことだろう。世の移り変わりは激しくなる一方で高収入もいつまでも続かない。 
 
働き方も転職が普通で自分を生かした仕事を見つけ続けないといけない。意外と公務員は安定しているように見えて定年後は厳しい。年金も下がり続けるだろうし潰しが効かないタイプが多い。中小企業で安月給でも必死で勉強してメニューを増やした者は老後は良いかもしれない。 
 
今までの50年はこれからの20年くらいに相当する。孫たちの世界はどう変わるか想像がつかない。80歳になっても働き続けるノウハウと体力のない者には厳しい社会だ。医者に止められても酒とタバコをやめられない者は子供に迷惑をかけそうだ。 
 
5年前にケヤキを来年はカラマツを植えようと思う。使えるようになるのは50年先だ。一体誰がこの木を伐って使うのだろう。それともただの薪にしかならないのだろうか。過去と未来は繋がっているようでかけ離れている。