青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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職人の補充

今日も暖かく前から約束していた薪を届ける。薪と言っても焚き付け用の小割り材だ。
薪は金さえ出せばいくらでも買える。しかし焚き付け用の杉とか割りやすい小割り材はない。
作業場へいくといくらでも端材が積んである。焚き付けには最高だろう。

ストーブの設置をした現場へは時々持っていく。自宅へ持ち帰っても山になって始末に困る。
だからゴミ減らしも兼ねて持っていくことにしている。

月末の現場の打ち合わせで業者が来る。あまり忙しくもない時期で雑談の時間が長い。
情報交換を兼ねている訳だが今年のスタートは芳しくないところが多い。
後半にかけて消費税上げの駆け込みがあるのだろうか。前回は3%だったが今回は2%だ。

エコポイントとか景気刺激策もあまりない。金利が下がり続けて0.5%近い。
これは追い風かもしれない。省エネが奨励されているが刺激策が出るかもしれない。

マイナス金利のように景気刺激策も効果がなくなっているように思う。何とかポイントとかやっても本当に刺激になっているかどうか。
地方では価格の安い物件が増えて新築は厳しい状況が続く。だからいくら刺激しても効果が出にくい。

職人不足もあって一部の業種は足りなくなった。その割には手間賃は上がっていないような気がする。
だんだんと職人は減る訳だから需要が出れば手間賃が上がるはずだ。そこが安物ばかりで思うように上がっていかない。
大工、板金、土工などがたりなくなる気がする。どれも汚くてキツイ、危険とくる。

どれもそれなりに修行がいるから簡単に補充がきかない。新築はプレカット化や建材の進歩で職人対策はバッチリだ。
問題はリフォームで組み立てる新築と違い技術と知識がいる。素人に毛が生えたような職人ではうまく現場が進まない。
と言うよりどうやってやるのかわからないのが増えてきた。しかも埃っぽく体力仕事が多い。
リフォームは仕事を取ってきても工事能力がなくてできないのが出そうだ。


簡単に建てる

リサイクルショップにパソコンなどを積んで持ち込んだ。パソコン、プリンターなどトラック一台分。
ケーブルやハードディスクなど小物もかなりある。すべてOKで使えないものはすべて処分できた。
倉庫もダンボールが減ってスッキリした。事務所の二階にもいっぱいあったのがなくなった。

事務用品と言うか機器類は油断するとあっという間に増えていく。もったいないとか後で使うかもと残しておく。
今使わないものは今後も使うことはない。そうやって思い切りよく捨てないとすぐ溜まる。
預金が溜まるなら良いが借金やゴミはないほうが良い。

実は昨年トラックを処分したがこれだって走行距離が少なくてなくても困らない。借りて動かしたほうが安がりになる。
トラックは保険が高い。修理費も高くしかも頻繁にある。

乗用車と違い付属品がないと使えない。ロープなど締め付ける道具が必要になる。
4トンクラスになるとタイヤ一本が4,5万になる。しかも6個使う。
頻繁に使うと壊す確率が増える。まず修理費は何十万単位でくる。

燃費も呆れるほど悪くて3キロくらいしか走らない。燃料タンクは80リットルとか入るのでスタンドの請求書は5,6万に跳ね上がる。
それでも年間100日とか使うならもとが取れる。せいぜい20日あるかどうかだと勿体無い。
走行距離にして月に50キロも走らない。

リース契約が切れたこともあってすべて処分した。レンタもある借りられるところもある。
これで年間リース料も含め一台あたり150万くらい経費が減った。

なぜトラックを買うハメになったと言うと山から木を出して製材するからだ。丸太の運搬と製材所のからの材木の運搬は業者が違う。
専用車は高いしいつでもすぐには来ない。しかもトラック一台になるほどの量もない。
となるとクレーンで吊って自分で運ぶほうが早い。

そして行き着くところは山出しをやめて製材所から買うかもっと進んでプレカットにすればすべていらない。
当社の根本を揺るがす問題なので簡単にやめられないが経営的には非常に問題になる。
これがライバルが当分出てこないと言うことの根拠になる。こんなに経費と手間をかけなくても家は建てられるからだ。


職人の技術

今日は気温が高めで立春らしい。昔からの言い伝えが妙に合点がいくようになった。
暑さ寒さも彼岸までとか言い得て妙だ。午前中は暖房が故障で寒さに震えながら打ち合わせる。

基礎工事が最初になるから彼らができるかどうかが問題だ。なんとか工程を組んであとは四方山話し。
基礎業者は元は左官屋で今でも社名に残る。働いている職人が確か付き合い初めから変わっていない。
一番年上が私より一つ下で今年から年金が出る。残りは60歳前後なのでまだ先だ。

社長はほぼ引退で息子があとを継いでいる。40代でまだまだこれからが頑張りどころだ。
ただ惜しいのは左官の修行をしていない。だから土木専門だ。

岩手の辺境にあるので仕事はほぼこちらに出てくる。出てくる途中に私の自宅があって何となく親近感がある。
住宅会社や大手の下請けはあまりやらず、従って仕事量が安定しない。ある時とない時の落差が大きい。
いつも最初に声をかけるが詰まってくると断ってくる。抜け目のない業者は全て請けてノラリクラリと自分のペースに引き込む。

この業者は正直にできない時はできないと言ってくる。仲間に応援を頼むとか遅らしてと言うところがない。
今時の世渡りの常識だと少し甘い、でなければ儲からない。感覚的に私には馴染む業者なのでいつも最初に声をかける。

左官の仕事は住宅にはほぼなくなって玄関タイルしかない。私は漆喰仕上げや薪ストーブの遮熱壁など仕事が多い。
耐震性の問題から基礎工事は金額がふくらむ傾向がある。内部の工事があるから私の現場は基礎や左官が喜ぶ。
基礎は機械や道具があれば技術もいらないが左官は誰でもとはいかない。だから後継の息子が左官職人の修行がないのが残念だ。

大工のところなども継ぐ気が無かったが仕方なく継いだのにも多い。大工ではなく大工もどきで口で勝負するのが多い。
大工は技術がいらなくなる傾向があるが左官はコテを握れないものは話にならない。
後継者が職人でないところは下請けや廃業など厳しい末路を辿る。職人として使えるものはどんな職種でも働き口は見つかる。

職人として技術がないものは現場監督や営業で食うしかない。職人は不足するが監督はどこでも余っている。
まして営業は職人以上に厳しいところだからすぐ辞める。


パソコン

午前中は図面や伝票作成。伝票などはやりだすと出るわ出るわで処理する仕事が増える。
昼までかかって片付ける。月末には会計事務所が来るので処理しないと。

午後から倉庫にしまってあるパソコン類を整理する。処分しようと延び延びになっていた。
梱包用のダンボールがないのが多い。倉庫を探して残っていた箱を出した。

私は昔から梱包材をすぐ捨てることにしている。邪魔になるからだが簡単に処分できないのが困る。
パソコンは処分費がかかる。で、無料で処分してくれるところがある。
送らないとならないので梱包する。箱がないので手間がかかる。

事務所も22年経ってパソコンやプリンターその他の機器が山積みになっている。
すぐ処分すると良いのだがネットで買うから持って行ってくれない。送るのも面倒だし。

パソコンは長く使うから愛着がある。さすがにブラウン管はないが液晶が2台もある。
本体も4台もあるではないか。2台以上はあるのはわかっていたがこんなにあるとは。
ハードディスクやルーター、転送器などいつ使ったかわからないのまである。

さらにケーブル類がすごい数ある。すぐ捨てていたらこんなにならないのだ。
何に使ったかわからないのや梱包に入ったままのまである。
CDも何枚も、いやダンボール一つくらいある。昔はパソコンを買うと色々ついてきた。
まあこんなのは捨てるのは簡単だが。

リサイクルも産業として成り立つのか増えてきた。先日も家族の携帯を売りに行ったら8台もあった。
一台100円くらいには引き取る。これも資源として再利用できるのだろう。
こう言うリサイクルを建築物もやってほしい。住宅は今は分けているとは言っても大部分は埋め立てる。

木材などはマキとして使う手もあるが建材はどうしようもない。メーカーが音頭をとってルートを作ってほしい。
今後も増える一方の解体工事はゴミにしないようにしたい。現場のゴミも結構な料金を払って処分する。
ダンボールとか木材とか使えるものはできるだけ分けているのだがなかなか減らせない。


今日も朝は冷え込んだがもう寒さ慣れしてしまった。飼っている犬は外の小屋で過ごす。
寝室は犬小屋の正面にある。起きたらすぐ犬にガラス戸を叩いて教える。

犬は耳が良いので少しの音でもすぐ気付く。叩き方で私だとわかる。
帰りもトラックは裏の小屋に入れるがワンコは音でわかる。
まっすぐ家に入らずこっちに寄れとうるさい。

生まれてすぐの子犬を息子が買ってきた。最初は家の中で飼っていたが多きくなりすぎた。
ボーダーコリーなので結構大きい。息子が大きな犬小屋を作ってその中に1日中にいる。
肝心の息子はあまり散歩に連れ出さないので皆で引っ張り回す。

放して少し目を離すと勝手にどこかへ行ってしまう。牧羊犬なので走り回るのが得意だ。
周りも見ずにかなり遠くまで一直線に吹っ飛んで行く。車で探しに行くが見つからない。
遠くの知り合いからこっちにいるぞと電話が来る。

ちゃんと訓練やしつけをしていないので野犬並みだ。嫌いなのが来ると吠えて好きなのにはクンクン甘える。
番犬として飼っているのにウンともスンとも言わない時がある。嫌いだとしつこく吠えているのに。

孫が生まれる前からいるので孫と一緒に遊んでいる。仲間意識があるものか孫にはやさしい。
どんなにされても孫には我慢している。すっかり兄弟気分なのだろうか。

まだ6歳なので何年か生きるとは思うがいつかは死ぬ。さして可愛がっていなくてもいなくなると寂しい。
以前飼っていたのが死んだ時はすぐに犬小屋を片付けられなかった。
また戻ってくるような気がしたものだ。