青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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誕生日

曇ってうっとしい冬空になった。気温も下がり明日は雪も降るかもしれない。
現場打ち合わせがあって午前中かかる。帰りに作業場へ寄った。
今はリフォーム中なので作業場は使っていない。来春の刻みの材木をチェックする。
大黒や曲がりは現物しか使えないので寸法などは合わせるしかない。

明日は家内の誕生日になる。いつも祝うこともプレゼントもやったことがない。
考えてみれば私のもそうだし子供の誕生日しか祝ったことがない。今は孫の誕生日が楽しみなくらいだ。
結婚して37年にもなるがこれからも普通に生きれば20年は続く。ダイヤモンド婚もあるかもしれない。
結婚して50年も一緒なんて想像だにしなかった。同年代は可能性があるのが増える。

自営になって27年になるが苦労ばかりで面白い思いをさせたこともない。独立直後に比べると仕事は増えているのに苦労は減らない。
逆に年々厳しくなっている気がする。70歳までは当然のように働かないと借り入れも払えない。
公務員だった家内は同期が悠々自適の毎日なのを嘆く。夫婦で公務員だと現役よりも優雅な年金をもらえる。
高齢者の格差は確実にあって国民年金組には現役時代よりも差がつく。今更文句の言える筋合いのものではないが年金の多い家内には感謝するのみだ。


冬タイヤ

昨日は小雪、初雪がぱらつく寒い一日。今日も晴れたり降ったりの安定しない天気。
事務所の暖房が10時過ぎまで寒い。午前中は事務所で午後は支払いやら役所へ。
図面作成がキャンセルになったり工期が延びたりで時間が取れるようになった。
いつまで続くかはわからないが本を読んだりソフトを作り替えたり。雑用を片付けるってところです。

今年もあと残すところひと月余り。車のタイヤ交換がまだなので今週あたりと思っている。
ピックアップは今でも冬タイヤを履きっぱなしだ。当然溝も減ってスリックになっている。
中古の冬タイヤを買ってそのまま一年中履きっぱなしにしている。タイヤ交換もなく楽チンなのだ。
中古タイヤは7分溝くらいで半額で舞える。大径タイヤなので新品だと7万円はする。

スタッドレスタイヤは減りが早く夏も履きっぱなしだと一年で使えなくなる。つまり中古で買って一年間で使い切る。
毎年買うことになるが冬は良いとしても夏はグリップがなくて頼りない。騒音も少し高い。
冬の行事と言えばタイヤ交換ではなくタイヤを買うのが決まりだ。溝がないとは言え冬タイヤだからつい遅くなってからの交換になる。


情報化社会

昨日の日曜は休みで家内と麹を買いに安代町へ行った。安比高原スキー場への途中にあってなんども麹屋さんの前を通っていた。
三陸復興道路が自宅近くにでき東北道と繋がっている。通る機会もなく一度通ってみたかった。
で、前から麹屋もとみやに行きたかったので行ったということだ。帰りは七時雨を通り田代高原から一戸に抜けた。
すっかり晩秋の気配が濃厚な山道を快調に飛ばす。何年ぶりかでドライブをした。

七時雨の山荘も閉鎖され奥中山のスキー場も心なしか寂れて見える。こう言うところに地方の衰退の気配が見れる。
もとみやのあった安代町の荒屋新町も製麺屋経営の蕎麦屋ともとみやのレストランがあるのみですっかり寂れた。
元々過疎の地域なのでスキー場ブームの頃はあちこちに建設の噂が立った。幸か不幸か話が壊れてそれはそれで自然が残ったという意味では良かったかもしれない。
環境を破壊してまで作ってそのまま放置では無残すぎる。将来的にこの価値が見直されることもある。

バブルの最盛期には都会から大型のスキー場めがけて客がどっと押し寄せた。今ではペンションやホテルは廃墟となって壊された自然は元に戻せない。
中国などから観光客が押し寄せて北海道のスキー場などは景気が良いようだ。豊かな自然と伝統ある食事、芸能などが新たに見直されるかもしれない。
しかしそれもまた宿泊施設もないところに客が押し寄せることにもなる。ネットでの情報化社会では田舎にいても情報を発信できるチャンスがある。
今は過渡期でもっと進化してバーチャルや各種体験をできるようになるかもしれない。もっともっと地球全体が狭くなってどんな辺鄙なところでも人が押し寄せるかもしれない。
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腐る経済

気温が下がって朝は晩秋そのものの冷え込み。日中は天気も良く風が少し強いが小春日和。
急ぐ仕事もなくのんびりと事務所でパソコンのチェックなど。溜まった不要なファイルや手直しをするつもりで延び延びになっているものを片付ける。
午後は野球を見たりぼんやりする。決勝戦でないのが不満といえばそうだがまあプレーそのものを楽しむことにする。

図書館で腐る経済という本を借りた。別に経済の本が腐るとか腐りきっているとかではない。
著者はパン屋で天然麹菌を使った酒種パンを作っている。イースト菌を使うのがほとんどなのに敢えて天然にそれも米麹から作る。
麹は古代からあって日本には独自の菌があって国菌と呼ばれている。酒や味噌醤油などすべてはこの菌すなわち麹を使っている。
理屈はともかく米麹や塩麹、甘酒が見直されている。それをパンに応用したものだ。

そうして麹菌を使って小麦粉を発酵させるわけだが失敗すると腐る。つまり発酵の失敗は腐るわけだ。
天然菌に比べ工場生産のイースト菌は培養なので素材を腐らせない。少しでも条件や素材が合わないと腐る天然菌よりは簡単だ。
簡単に言うと大量生産に向いていると言える。麹菌を使う場合は酒種を作る段階で難しく大量生産には向かない。
これを経済に当てはめると大量生産は腐ったりしない生産効率が大で麹を使う少量生産は失敗や不純物などで腐って効率が悪い。
ただし健康に良いのかどうかはわからない。健康重視でいくと腐る方が人間には良いとも言える。


田んぼ

今朝は冷え込んで氷が張ったところもある。いつも買っている農家に米を買いに行ったら田んぼが凍っている。
日中は忙しい農家は米を買うにも朝早くか夜しかいない。自分の田んぼを貸して耕作してもらっているので米はこちらで買う。
間接的ではあるが自分ちの田んぼの米を今でも食べている。その後事務所へ出勤して図面やら見積のチェック。
昼食後図書館に寄って本を何冊か借りる。この頃時間が取れなくて読書量が減っている。

先日田んぼの貸し借りのことで農業委員会に呼び出された。支援機構と言うお上の組織が新設され耕作者ではなくこちらを通して貸すのだと言う。
耕作は今までの方が機構から借りるから変わらない。貸す方は公的なところに貸す安心と借りる方は補助金のようなものが出る。
双方にメリットがあるので多分すんなりと決まるだろう。機構と契約が来週にも行われる。
こちらの心配は今耕作してもらっている方がやめたらどうするかだった。耕作者を探すのはあくまでも機構なので安心できる。

TPPのこともあるので米の価格は下がり気味だ。耕作者が大変なことは2,3年前から聞いていた。
結局国が考えたのは規模拡大の可能性を秘めたこの方式にしたのだろう。個人間で契約となると小規模で法人組織などには向かない。
今のところは集落ごとに耕作者を決めて三分の一以上を目安に集団化しようとしている。集団の比率が高くなると補助金も増える。
より規模の拡大に有利だってことだ。自分で耕作している方もいずれできなくなるから大きくなっていくだろう。