青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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上棟式

月曜から続いた良い天気のおかげで上棟式までこぎ着けた。夕方からお施主様の家族と大工たちで式を行う。30センチの大黒柱に紅白のサラシを巻いて弊束を立てる。全員の拝礼の後大工が四方固めの酒しお米を撒く。 
 
往来の激しい国道の高台にあって国道からよく見える。まるで展示場のような塩梅で変形の形もあってよく目立つ。外壁もカラマツの板を縦張りして黒っぽく仕上げる。構造はいつもの真壁なのだが外観は今風だ。 
 
インテリアはいつもの真壁漆喰で通しの大黒柱もいつものパターン。45度に建物が折れているのが変わっているってば変わってる。遠くから見られることを意識してある。 
 
薪ストーブとか作り付け収納とかも何時もの通り。タイルと漆喰のほか水回りはクロス仕上げもある。特徴なのはリビングの一部に小上がりがあって一段高くなっている。 
 
床下はベタのコンクリートなので大きな収納になっている。高さは80センチほどで琉球畳を起こして入る。滅多に使わないものや季節ごとの入れ替えに使えるだろう。無駄な空間を生かすと言うことだ。 
 
当社も施主の年代によってデザインやインテリアを変えている。基本的な国産材の手刻みは外せないがデザインは進化させていきたい。親子で経営する工務店なのですぐやめるわけにいかない。 
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大黒柱

台風が来たりやっと秋晴れの上棟日和になった。先週から材木や資材は搬入してある。昨日の日曜もポンプを用意して準備をしてある。今日は朝から応援の大工とクレーンを手配した。 
 
基礎の内側には少し水が残ったが晴れてすぐ乾燥する。予め土台は敷いてある。一階から柱を建て胴差しをまわし二階柱を建てていく。床材も屋根の野地板も搬入され順調に立ち上がる。 
 
土曜日の上棟式には十分間に合うだろう。明日にも二階屋根までいくから屋根のフェルトも貼れる。ここまで来ると雨が降ってもまず安心だ。応援を頼むのはここまで一気に進めたいからだ。 
 
今回は大黒柱があるが二階までの通しになる。栗の29センチ角で5.5mの長さがある。ちょうど家の中心になって文字通り大黒柱になる。大黒柱は全部建てるわけではない。平家とか吹き抜けがないとか条件による。 
 
大黒柱ではなく見柱を使うこともある。見せる柱と言う意味だが太くて目の綺麗な材を使う。平家とか二階まで通さない場合だ。大きな家だと和室とか床の間、玄関などに多い。 
 
正直なところ大黒柱はなくてはならないものではない。象徴的な意味合いが強い。見た目と言うことだが見えるところにあるからいつも見える。安心感とか木の家のイメージにはピッタシなのだ。

予算的なことを言えば安くなる訳ではもちろんない。なのだが大黒柱用に太めの丸太を買って乾燥してある。チップ用とかに使われるものから安く購入する。生材であるから安いのだが乾燥に時間がかかる。乾燥材は高くて手が出ない。 
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薪割り

長い連休も終わりと言いたいところだが休みはなかった。作業場では大工が刻みの仕上げ。今日は朝から大型を一台チャーターして現場搬入。早速大工は基礎の芯を出して土台の敷き均し。建てる準備ですね。 
 
明日は足場がかかってすぐにでも建て方ができるが天気が悪い。台風も来るし月曜から応援も頼んで建て始める。今日明日で現場の準備をしてまた作業場で外壁材などの加工を続ける。 
 
今回は敷地が広く材料の置き場所に困らない。天気さえ良ければ高いところにあるから見晴らしも良い。赤松などが生い茂り鬱蒼とした森のようになっていた。伐採と整地で見晴らしの良い敷地に変わった。 
 
建物周囲は広いのでこれから植樹などで埋まっていくだろう。今回は母屋と車庫を作る。薪を切ったり割ったりするスペースも取る予定だ。薪ストーブは最初から予定していた。木に囲まれた環境では当然だろう。 
 
薪は割ったのを買うこともできるが自分でやれば安上がりだ。広葉樹の2m材を大型で買って玉切りをする。生材なら割と簡単だ。割るのも面白いように割れる。しかし生材はすごく重い。 
 
結構な体力がいるの。スペースを十分取って積んで簡素する場所も必要だ。流れ作業で近くにあれば効率が良い。更に言えばチェンソーは音がうるさいのでそう言う環境があると良い。ここは国道が近いし音は気にならない。 
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基礎の水

今日も雨が降り止まない。土曜からずっと降り続き現場が進まない。しびれを切らした様に水道業者が午後から浄化槽を埋めた。残土がドロドロで車が入れなくなった。 
 
月末の上棟なのでそちらの方が心配だ。基礎も浄化槽も時間的には余裕がある。打ち終わった基礎の中はプール状態になってポンプをかけないとならない。自然に乾くまで4.5日はかかる。 
 
基礎の内側にコンクリートを打つのは普通だ。屋根がかかるまで雨に当たらないことを祈るしかない。上棟の時に乾かないで難儀したことがある。水を張った状態で仕事をすると濡れるのはもちろん汚れがたまる。 
 
一度基礎業者が勝手に細いパイプを地中まで刺してコンクリートを打った。パイプを抜くと水が抜ける。屋根が出来たらパイプの穴を埋める。アイディア良かったが何箇所も入れないと効果がない。 
 
水平が完全でないとどこか低いところに水が溜まる。穴の位置が高めだと効果がないと言うことだ。だからと言ってあまりあちこち穴を開けるのもダメだろう。今はあまりやらなくなった。 
 
基礎が完了すると周辺の整地で完成だ。足場をかけて木材を搬入して応援の大工を集めて上棟になる。ざっと1週間強、大工の刻みも今週にも終わるだろう。小割材の加工とか外壁のカラマツの板の加工をして終わる。


敷地の高さ

昨日今日と暑い日が続く。我が家も1階の和室で寝る。開放的な広い座敷で窓を開け放すとエアコンよりも快適だ。年に5,6日なのだが硬い布団を敷いて寝る。 
 
現場は基礎工事が進み型枠を剥がし土間の砕石敷きに入る。鉄筋とワイヤーメッシュを入れ打設する。いわゆるベタ基礎とは違う。地盤は元の地盤まで掘り下げたので強度はある。 
 
総二階構造ではないので外周の基礎には荷重がかからない。このような場合はベタ基礎でなくとも大丈夫だ。しかも外壁は板貼りなので軽い。 
 
親の敷地に向かい合わせて建っている。元は畑だったので黒土で柔らかい。傾斜を直すと1m以上削るようになる。粘土質の硬い地盤が露出している。 
 
当初は整地してパイルを打って建てる予定だった。母屋よりだいぶ高くなるので下げることにした。大型のショベルを用意して整地をした。地盤改良費が浮くので工事費としては安くなった。 
 
建物は直すこともあるが地盤はどうにもならない。高低差は解消不可能だから今しか直すことはできない。整地したことで土地の活用もよくなった。 
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