青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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職人はどこへ行った

やはりと言うか案の定パソコンは動かなくなった。結局預けて修理してもらう。だから今日はiPadを使ってブログを書いている。時間がかかることこの上ない。今度も結局アップルに送る羽目になりそうだ。

今日も現場は大工二人だけで他が休みなのか誰も来ない。最も何処の業者も忙しくて来たがらない。理由は簡単で職人が足りない。業種関係なくだから深刻だ。

昨年はあまり意識しなかったが今年はどこも忙しい。他を探そうと連絡して見るがあっさり断わられる。当たり前だが長年あの付き合いを優先する。たまに電話するようなところは相手にされない。

昨年はあまり感じなかったが今年は何処へ頼んでも同じだ。あいよと二つ返事で受けるところがない。このことは業界の力関係にも影響する。

つまり元請けだからと値切ったりワガママは通用しなくなる。仕事を取る苦労より職人集めに苦労する時代が来たと言うことだ。仕事がないからと厳しい物件は手を出せなくなってくる。

そもそも現場ではサラリーマンには想像もつかない習慣が運びっている。週休二日制とか収入の安定など無縁だ。仕事があればカネになるしなければ無収入になる。

そういう中でも大手はあの手この手で職人集めにアイディアをひねる。仕事を継続させる代わりに手間賃を値切る。休みも確保したり精勤手当のようなものもある。サラリーマン化してきた。

手間暇をかけた現場は客の満足度が高い。当社はその信念でやっているがどんな現場でも同じとはいかない。客も様々で値切るのもわがままなのもいる。同じ手間と料金であれば正直者がバカをみることになる。

同じ仕事なのに満足度はそれぞれだ。そこは受注の際によく説明して見極めることが重要だろう。特に手間暇をかけた仕事がやりにくい時代が来そうだからだ。CIMG6393


基本が大切

今日は朝から雨、時々晴れ。外の現場がないのであまり気にならないのですがね。午前中は図面や伝票作成。昼近く現場へ行く。一人現場で息子は作業場へ加工に行っていない。仕上げの最中なので部材が足りないと適当に間に合わせることができない。 
 
きっちりと部材を加工取り付けしないと気が済まない方なのですぐ加工する。私的にはどうでも良いようなところがあるがそう簡単でないのが職人と言うものだ。二人とも似てるので打ち合わせが細かい。どうでも良いだろうと言いたくなるがそこが彼らの気になるところなのだ。 
 
世の中には様々なのがいて現場では職人と営業タイプがいる。私は典型的な営業タイプでどうでも良いところは無頓着だ。機械とか車は動けばよい方なのでいつも傷だらけだ。職人は機械類や道具を大事にする。例外もいるが。 
 
今日も午後からパソコンが電源が落ちる。1週間前にも見てもらったがまた同じ現象が出る。前回とは違う方に見てもらった。機械自体は問題なそうで電源はどうかと聞かれる。そう言えばタコ足配線でしかも隣同士のコンセントに集中して繋いでいる。 
 
若い女の子だったが動かしながら電源をいっぱい繋いでいないかと言う。すぐ戻ってやり直したら順調に動く。機械的なことではなくしょうもないタコ足配線が原因だった。新しいのに取り替えるかどうか迷っていた。 
 
去年の暮れにアップルに修理に出したばかりなのにまた壊れたと落ち込んだ。別配線にしたら順調に動くではないか。基本的なことがルーズなのが原因だったわけだ。現場もっと儲かったのにデタラメで損をしていたかもしれない。


木の在庫

朝から曇りがちで昼には少しぱらついた。以前デッキをつけた方から砕石を敷いて欲しいと。現場を見て除草シートを敷いて捲くことにする。まずは生い茂った草刈りから始める。これは私がやるつもりでいる。 
 
リフォームの現場は大工が今日は二人。つけ柱や梁をつける。押入れの改造もあって一人は二階にかかる。二階は基本的にはクロスの張替えなのでクローゼット建具は既製品を使う。既存の押入れを改造するのだが壁の下地と断熱材が入っていない。 
 
結局全て壊して下地を作りグラスウールを入れる。これだけでも手間と材料費が入る。ただ扉の交換ではないから新しくつくったも同然だ。リフォームの難しさはこう言った既存の不備を見抜くことにある。経験が一番でベテランほどよくわかる。 
 
柱の型をつけているが幅が4寸5分ある。通常柱は4寸か3.5寸だから太く感じる。それは柱が太かった昔のイメージと木の家に見えることによる。やはり木があちこち見えるとたとえ本物でなくとも木のイメージが強くなる。 
 
太さとか入れるピッチとか壁や天井の板張りの分量などイメージを決める大事な要素だ。デザインとか設計とかの大部分を占める。さらに木の種類まで凝ればさらに引き立つこと請け合いだ。 
 
例えば梁に厚板のケヤキなどを貼れば無垢のような迫力が出る。杉などではこうはいかない。広葉樹の目の美しさは針葉樹では到底及ばない。もちろん価格もかなり違う。在庫であるところが当社の強みで太いケヤキも在庫がある。それを製材し直してふんだんに使うのが古民家リフォームでもある。


腕の良い大工

昨日同様晴れて気持ちが良い。大工が一人休んで息子一人。つけ柱や梁をつけるので息子でないとできない。まあ肝心なのは息子だけだ。 
 
時々腕の達者な大工の名が出る。廃業に近いのから多分ノミカンナは捨てたと思われるののまで結構聞く。真壁で曲がりや大黒のある家はそれなりの腕がないとできない。そして年配の大工ができると思われている。 
 
ベテランイコール腕のいい大工とは限らない。お粗末なベテランだって沢山いる。また名が売れていた大工でも60を過ぎると腕も危なくなってくる。なぜなら老眼で細かい作業ができなくなるからだ。脇をかためる若いのがいないといい仕事ができない。 
 
昔の名前で仕事は取れるがいい仕事は若く体力がないとやれない。刻みは墨の幅のどちら側にノミを入れるかが大事だ。老眼ではとてもしんどい。この前の現場で名のある大工を応援に頼んだらケヤキの加工を断ってきた。 
 
簡単に言えば見えないのでできないと言うことだ。一々老眼鏡を上げ下げしているようでは心もとない。50代ならまだしも60代はきつい。ライトを煌々とつけて頑張るのだがさっぱり進まない。 
 
巷では名人はベテランと思われている。現実は若く体力がある方がいい仕事ができる。正確に言うと若くて知識があって体力だ。だから上棟式で息子が棟梁だと言うと大概びっくりする。一番若いからだ。 
 
これからますます知識のない若い大工が出てくる。手刻みには縁のない仕事しかできない。教えるベテランもいないし学ぶ場も見ることもない。自分から修行に出る根性のあるものしかなれない。手刻みができなくなるのは思ったよりも早くくる。CIMG6395


運動会

今日は暑くなって初夏の陽気。支払いに走り回り現場へ寄ったらすぐ昼。作業場へ材料を取りに行ったりあっという間に夕方。いつものようにブログを書いて終わり。 
 
昼に戻ると町内の班長が今度の日曜に運動会があると。で、走れさらに終了後の飲み会に出ろと。最近どう言うわけか土日が忙しくあまり休みがない。だから運動会と言われて他人事のようにしか思えない。 
 
自宅のまん前が小学校で3年前に廃校になった。運動会はその時以来だからすっかりなくなったものと思っていた。ところがどっこい、町内会がしぶとく継続してきた。退職した家内が町内のことを仕切るようになって私はさっぱり協力的でない。
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子供達が小さい時はPTAや子供会には積極的に参加していた。人数が少ないので断ることができないと言う方が正しい。だから運動会はいつも出たし終了後の飲み会にも参加した。 
 
廃校になって以来あまり関わらなくなって行事にも参加しない。もともと飲まないので飲み会は好きでない。だから廃校になっても町内会が運動会をしても参加しなかった。 
 
飲み会は町内の班ごとに集会する場所があった。今年それが取り壊されて無くなった。だから余計に飲み会はないものと勝手に思い込んでいた。ところがである。何と今年から寺の墓の前でシートを敷いて飲むと。 
 
何もそこまでと思うのだが親睦を深めると言う触れ込みでご先祖の墓の前でやると。こちらは唖然としたのだが皆はそこまでしても飲み会をやりたいのだろう。参加者は女性が多く飲み会というより井戸端会議の雰囲気が強い。 
 
どちらにしてもわたし的には興味が湧かないことではある。廃校と言い過疎化という言葉が実感される。あと何年かしたら老人だけの運動会になったりして。CIMG6390