青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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豆腐屋

曇りがちですっきりしない。日中は少し日が差して暑くなるが夕方は涼しい。事務所に1日いたが途中で豆腐を買う。いつものメンバーが5,6人集まって井戸端会議の真っ最中。30分ほど待って買う。 
 
久しぶりの移動販売の豆腐になる。本当に一番美味いと思っている。朝市にもたまに出店しているが休んでいる時が多い。豆腐屋のおばさんもお疲れ気味なのだろうか。歳は私よりやや上と言ったところか。いつものように明るく冗談を言いながらテキパキと捌いていく。 
 
5,6年前に娘さんが後を継ぐとかで一緒に来たことがあった。2,3ヶ月もしたらまた元に戻った。それなりに重労働なのだろう。時間も限られるし子供がいれば難しいかもしれない。 
 
夫婦で旦那が作って奥さんがワンボックスに乗せて販売する。事務所開設いらいだから20年以上になるがもっと前から来ている。毎週木曜日の4時半ごろと決まっているがたまに遅くなったりする。ある時1時間待ってもこなかった時があった。さすがにおばちゃんたちも待ちきれなくて帰ったのもいた。 
 
携帯を持つという習慣がなかった当時だった。今だったら携帯で連絡が取れる。それでも時間通りに来るとは限らない。コンビニ時代で欲しい時に買うという習慣が身についた。30分以上のんびりと待つというのも珍しい。メンバーがいつも同じで私より年上だからおばちゃんと言うよりおばあちゃんだね。 
 
たまにしか買わない私はいつまでもお客さん扱いでそれでなくても男は一人しかいない。井戸端会議に参加するでもなくボーッと立って待つ。4時半頃というのは半端で忙しい時間帯だ。事務所を空けることが多い。家内に言われて昼まで覚えているがつい逃す。もっと早いか遅ければ忘れないだろうが。


果樹

1日中雨、時折強く降る。気温も低めで暖房が必要だ。業者の所へ図面を持っていく以外は事務所。ただ座ってばかりいると調子が悪い。本当は倉庫で材木をいじりたかったのだが。 
 
自宅の庭に息子が植えたブルーベリーが食べ頃を迎えた。毎日孫と一緒に食している。ワンコも大好きでいくらでも食べる。ブルーベリー狩りもあちこちで始まった。サクランボが終わるとブルーベリーになる。 
 
サクランボと同じ頃にビックリグミが出る。30年以上前にお客さんからもらった。普通のグミよりだいぶ大きい。味は変わらないから食い甲斐がある。木も大木になって枝の剪定に苦労する。ある程度剪定しないと実がつかなくなる。 
 
15年くらい前にもらったハスカップが植えてある。土が合わないのかほとんど実がつかない。ハスカップは北海道の釧路あたりに沢山ある。痩せた原野のようなところでも育つと聞いたが我が家はダメだ。 
 
そこで事務所の脇に移植しようと計画中だ。事務所は日当たりがよく土も良いのか何を植えても育つ。栗の苗を買って自宅と一緒に植えたらこちらの方がかなり成長が早い。土が良いのだろう。 
 
野菜同様果樹も土次第な気がする。何を植えても育つところもある反面ダメなところもある。日当たりは似た様なものだから肥料もだが土が大きい。事務所に黒竹を移植したらあっと言う間に太い竹が出た。自宅は20年以上かかっても細いのに。 
 
展示場を建てて6年になるが周りに木は栗以外に何もない。殺風景なので色々植えてみようと思う。竹を植えただけで風情が違う。それよりも駐車場の雑草をきれいにしないと。


フローリング

いくらか涼しくて午後から材木の整理。フローリングに加工しようと溜め込んだ板を積み直す。夕方までかかって終えたがすっかり汗をかいてしまった。久しぶりなので手の握力がなくなり腕が痛い。 
 
今度の現場で在庫になっているのを片付けようと思っている。フローリング用としてサクラ、赤松、栗、スギを在庫している。厚さは36ミリ幅150ミリに挽いた。これを桟積みして古いので4,5年新しいのでも2年以上になる。使うにはちょうど良い頃だ。 
 
広葉樹は乾燥で曲がったり割れたりするので歩留まりが悪い。なので多少厚目に挽く。スギ松類は痩せるて程度であまり変わらない。歩留まりが良いということだ。 
 
フローリング用として厚さ36ミリで挽いて加工すると28ミリくらいにあがる。曲がっているから30センチくらいに切って繋いで作る。二階などで裏を表しにするので両面仕上げにする。これができないので既製品を使わない。 
 
スギや赤松は比較的狂いが少ないので30ミリくらいに上がる。柔らかいので二階に使って両面仕上げにする。素足で歩いても冷たくないので好まれる。特にスギが増えてきたが節を取るのが面倒臭い。埋木やパテ処理をする。その代わり繋がないで長いまま使う。 
 
加工する業者があちこちにいてどこにでも頼めたが近年廃業が相次いでいる。製材所と同じ運命をたどる。加工屋は羽目板や階段、家具類も作る。建具屋も加工できるが繋ぐ機械がないのでカンナがけしかできない。 
 
フローングや羽目板はもちろんキッチンや下駄箱も自社で作っている。だから細かい加工だけを頼んで取り付けは大工がやっている。全部任せると出来は良いのだが値段も高くなる。現実的な単価でやるには既製品並みの値段でできないといけない。施主によっては手作りが既成品と同じだと喜ぶ方もいる。
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二世帯住宅

日曜は暑さの中、法事で昼から夕方までかかる。1週間で3回も続いた。大した時間が取られなくとも忙しい。今日も午後から打ち合わせで夕方までかかる。図面を書く時間がとれなくてさっぱり進まない。確認図面や提出用がまで完成していない。 
 
久しぶりに会った親戚も顔ぶれが少しずつ変わる。私は両親の代わりに行くから若い方だ。出席者の平均年齢は80代だろう。年々亡くなったりする訳だから減っていく。法事に出てくるのも一苦労で送り迎えがいないと来れない。 
 
同居する子供がいれば問題ないが別居だと大変だ。二世帯住宅も増えそうで意外と少ない。親が同居を前提に新築してもしなかったのもあった。別なところに新築したからだ。多少不便なところでも住めば都で親は気にしないが子は気を使う。 
 
老老介護と言うが同年代にも少なからずいる。90代の親を見ている退職した同級生もいる。長生きすると介護する方も年をとる。年金で親の面倒を見るのも先を考えると恐ろしい。子供が同居しないのはいろんな面で不利だ。 
 
家を建てる費用も土地代がないと楽だ。同居なら食費や経費が安く済む。共稼ぎが普通なので孫の面倒を見れる。狭いとか配偶者に気を使わせたくないとか色々あるが長い目で見ると同居はメリットが多い。 
 
今計画中の家は二世帯住宅になる。もっとも子供はまだ20歳で結婚はしていない。親はずっと同居が当然と思っている。同居するかどうかはあと少し時間がかかるだろう。うまくいくと良いのだが。


ヤクモノ

午後から雨が降って蒸し暑い。午前中は事務所で午後からお施主様のところへ。図面作成も終盤に差し掛かりほぼ完成。来週は融資とか契約になる。 
 
久しぶりの古民家になりそうだが図面も多くなる。外壁材に貼る板が在庫がない。丸太を購入して挽くのだが製材も久しぶりだ。在庫減らしをしているので2,3年まともな製材がなかった。次の現場分は在庫で間に合うがその次の分が必要だ。今製材すると来春には使える。 
 
手刻みには乾燥した無垢の角を使う。製材所や材木店が激減して市場に出回らなくなって久しい。しかもすぐとなると相当な値段になる。自分で製材して乾燥するより1.5倍くらいになる。コストダウンには自ら製材が必須になる。 
 
角や梁を取ると小割り材も出てくる。家を建てるには角だけでなく小割り材が必要になる。それも結構な金額になる。ざっと半々と言ったところか。中には節のない仕上げ材に使えるようなものも出てくる。 
 
柱を表しにする真壁ではすべての仕上げ材が見えるように作る。もちろん木なら何でも良いと言う訳ではない。並みの小割り材の中から抜き出して使える材を見つける。これが何となく儲かったような気がする。 
 
製材すると必要な数がうまい具合に取れるとは限らない。余るのも足りないのも出てくる。結局は買うことになる。余った材を差し引けばトータルでは個別に買った方が安いかもしれない。乾燥する手間とか考えると益々合わなくなってくる。それでも小割り材からヤクモノ(節のない材)を見つける楽しみがあるからせっせと丸太を買うのかもしれない。