いつも通りに大工作業が続く現場へ午前中寄る。午後はお施主様と打ち合わせ。現場で指示後前に見積した方の所へ。現場によって最終チェック。明日も塗装屋が入るので朝一で打ち合わせ。
現場はいよいよ内法や窓枠の取り付けに入る。この辺から当社の特徴がよく分かる仕上げになる。使う木材が高級材並みのものばかりだ。無節を使うのはどこでも同じだが当社は柾目だけになる。さらに窓枠などは厚みがせいぜい30ミリくらいだが当社は75ミリ厚になる。材木店などで買うと多分うん万円もする超高級材になる。
なぜこんなことができるかと言うと丸太買いだからだ。製材で取れる材は並材でも柾目の無節でも基本一緒だ。役物だろうと並材だろうと同じ製材賃だ。役物が出そうな丸太はもちろん高い。山に積んである中から切り小口を見て良否を判定する。マグロの買い付けと似ている。
選んだ丸太から役物を挽いて倉庫で乾燥する。十分に乾燥させるには1年以上かかる。当社では小割りにしないで丸太の半分くらいにして乾燥する。使う時にまた挽き直して使用する。ストックの厚い板がかなり溜まっている。
新築住宅や凝ったリフォームなどでこれらを使って古民家風とか作る。これがないと仕上がりのイメージが決まらない。内装が当社のウリなのでこの役物が切れたら大変なことになる。材木店などから買うとなるととんでもない値段になる。とても予算的に合わなくなる。