青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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大人の遊び場

今朝は暖かく凍っていない。午前中に手すりの見積もりを依頼されて家内と二人で訪問。
現役時代が一緒で定年退職組。恒例のご両親と同居で外内部の手すり取り付けを依頼された。
築35年の大きな家で昔の作りなのであちこち段差があったりする。外階段も急で1.5mの高低差はきつい。
ステンレスの手すりを付けたりと内部も階段トイレ廊下に手すりを付ける。よくある介護リフォームである。

午後は同級生の増築依頼で相談する。退職後5年を経て夫婦二人世帯だが趣味の部屋が欲しいと。
木工が好きでカンナ盤やひき割り機やボール盤をもっている。専用の部屋を既存の小屋に増築する。
本音を言えば専用部屋はすでにあるのだが薪ストーブをつけて友人を呼びたい。まあ大人の遊び場に近い。
同趣味の友人や町内会の仲間たちを集める大人の遊び場だろうか。できるなら曲がりや真っ直ぐでない柱とか昔の農作業小屋のようにしたいと。

実は今年の春にもそう言うチラシを撒いた。あまり効果がなく少し諦め掛けていた。
60歳定年後の残り人生はあまりに長い。元気で体力気力十分な中高年はヒマを持て余している。
あるものは趣味に走りあるものはまだ働いているのもいる。すでに終わった住宅ローンと出て行った子供たちで益々ヒマがある。
会社時代とは違う近所の同期たちと集まって騒ぐ。奥さんの前では思いっきり言えないこともあるものだ。
で、大人の遊び場が欲しいとなる、金に余裕があるのがそれを実行する。


柿の木

昨日はほぼ一日自宅にいた。娘と孫がいてかまっていたと言うことだ。
息子は他所の現場へ応援にいった。溜まった柿の渋ぬきをして干し柿を作った。
自宅前には私が生まれた時に記念に植えた柿がある。日当たりが良いので大木になり高すぎて届かなくなった。
柿の木の根元に井戸があって日当たりと水分が豊富と条件が良かったのだ。祖父母が植えた柿はまるで花が咲いたようにオレンジに輝いている。

孫が生まれた時に記念に栗を柿の近くに3本植えた。どう言う訳か枯れて余りを植えた事務所の栗が大きくなってきた。
栗はあまり日当たりでなく少し影でも良いらしい。柿は畑の周辺とか日当たりに植えられる。
事務所の栗はあまり日当たりが良くないところだが野菜畑で深い黒土だった。22年前春早く事務所を建てた時に藁に覆われた大根が出てきた。
南下がりの日当たりの良い畑だった。今は土の部分があまり残っていないが庭木を植えている。

ほぼ何を植えても育ちが良い。日当たり、湿気、土と揃って良い条件なのだろう。建物影にある栗も順調に成長する。
展示場がない頃に実生の栗を植えたことがあった。3年で実が付き成長したが展示場の基礎の下になった。
事務所と展示場の間の日が当たらないところに植えたが大きくなった。接ぎ木をした苗木なので実が沢山つくだろう。
実生はあまり実がつかない。なのだが木が大きくなるとそれなりに収穫できる。


受注合戦

朝一でブロック補修の現場へ。9時に行ったら職人が工事をしている。
図書館に寄ったらお施主様とバッタリ。奥様とお子様連れで建てた時は下の子が生まれてすぐだった。
たまに雨が漏るので修理を依頼されている。再会を約束して別れた。
午後に現場へ寄って確認と集金。外水道の補修工事を来春頼まれた。

消費税上げを控えて新築工事の受注競争が激しくなっている。チラシも増えて住宅会社は宣伝合戦に勤しむ。
当社も来客が増えているが住宅会社は相当な数になるだろう。年々不景気とか地方衰退とか言われながらも家は建っている。
駆け込み需要を巡って各業者が入り乱れている。傾向として二極化が進んでいるように思う。
規格型の安物と注文住宅と呼ばれる高価格だ。各社の展示場などや見学会でも注文住宅は思ったより高い値段が付いている。

規格型に比べるとほぼ1.5倍ぐらい違う。坪単価にすると規格型で40〜50万円、注文住宅で60〜80万円と言うところだ。
住宅会社はブランドを何種類か用意しこのシリーズは50万円、これは70万円と使い分けている。中身はほとんど似たようなものだが見える部分の仕上げが違う。
プレカットでビニールクロス張りは一緒だが一部に板貼りとか珪藻土塗りと言った塩梅に。細かいオプションを用意し選ぶと値段が上がっていく。
客の予算に応じて適切なタイプを勧めていく。少しでもこだわったりドアを引き戸とか言い出すと中身が同じなのに注文住宅並みになるようだ。
こうやって注意を引き付けながら丸め込んでいくやり方なのだろう。


図面の有料化

朝起きると西の空が朝焼けになっている。朝焼けは午後から雨と昔から言う。
強い風と叩きつけるような雨が今夜にかけて吹き荒れそうだ。午前中は事務所で午後から集金にお客様のところに行く。
戻ってまた事務所で図面など。営業と設計、管理とこなすので図面が細部まで描き込めない。
図面書き専門がいればそれこそどうでもの良いことまできっちり描き込む。役所への申請ならもっとだ。

なんども書いたように私は一級建築士は48歳の時に取得した。大学も文系だ。
アルミサッシの営業マンから現場監督と設計の修行はない。自己流で確認申請や施工図面を書いてきた。
住宅会社などは営業と現場管理が別で図面担当もいる。CAD操作でコピーした元を手直しするのが普通だ。
私もそうしているが建材関係は進化していくので詳細図が変わってくる。時々バージョンアップではないが作りなおす必要がある。

どうでも良いようなところまで描き込むのが多いので私のような省略図面は金を取るような図面に見えない。
職人たちにわかりやすい図面を書くので一字一句どうでも良いのは描かない。HPの作り替え以来図面は有料化することにした。
なので他所の図面並みに体裁が整ったものが必要になる。あまりに職人や素人が書いたように見えればマズイ。
だから一種のひな型を今描いている。描き込む文字が統一されていないと項目漏れが出てプロらしく見えない。


見た目重視

昨日に続き冷たい雨が降り続く。時折強くなったりする中を現場へ職人と下見に行く。
ずいぶん前から頼まれていたがほぼ忘れかかっていた。すぐ業者に連絡を取ったら週末にはできると。
もっと早めに連絡を取れば良かったと反省。午後は所用で食事に行った。
戻ってブログを書いたり雑用をこなす。支払いの振り込みをしたり雑用。

HPの作り替え以来新規のお客様が増えた。電話や展示場の見学だけとかいろいろ聞きたいとか様々だ。
年齢層も30代を中心に幅広い。自分だけの比較なのであれだが2,3年前から比べると何倍にもなった。
木の家とか自然素材に関心を持つ方が主だ。家を建てると決めるとHPを見るのは普通だろう。
そこから木の家と健康に良いものをとなるのだろう。で、当社に関心が出て一度会って見ようとかとりあえず展示場とかになる。

以前であれば初めから木の家とか決めていらっしゃる方が普通だった。建材化や既成品化が進んでどこも似たりよったりだ。
程度の差こそあれ木の家とか自然素材はトレンドになっている。板を貼れば木の家とか珪藻土を塗れば自然素材とか見た目重視だ。
構造材や下地までこだわるのは一部だ。手刻みとなるとその良さを説明するのも面倒だ。
仕口から込み栓の強度がどうとかマニアの世界になる。仕上がったら見えないのも不利で見た目で判断する傾向が強く理解も進まない。