青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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羽目板の残り物

徐々に気温が上がり夕方には雨になる。今日も大工は加工で現場は電気と建具が入る。内装の図面用に細部の寸法を採る。二階はほぼ壁下地ができてあとは天井を作る。 
 
製材所へ加工材を引き取りに行き作業場へ。出入口や窓の枠材と天井下地はできた。あとは巾木と周り縁を加工する。家具材と棚材は追々準備する。 
 
製材所では廃業する製材所から残り物の羽目板を安く買った。在庫品で新品でないから安い。ロスを見ても安くなる計算だ。 
 
少し規模の大きな製材所は材木だけでなく羽目板なども加工する。余り材とか空き時間に作るからコストは安い。安いのだが所詮販売力があるわけではないから在庫が余る。 
 
廃業するとなるとこれらが安く出回る。考えられないほど安いのだがそれなりに欠点もある。売りにくいサイズや傷物が多い。公共物件などに使って余ったものなどもあるからまともなものもある。 
 
羽目板やフローリングを国産品で揃えると高くつく。しかも供給が安定しないから買い切りとなる。残りものを次に使おうにも合わないから使えない。結局高くつくがこだわりの家つくりでは有用だ。


材木の選定

厳しい冷え込みが続き今日も寒い。作業場で加工中の大工と預けてある在庫から必要な材木を引っ張り出す。山に積んである梱包を解いて一本ずつチェックする。 
 
建材と違い材木から仕上げ材を作るので使えるものを選定する。そして加工をして現場へ搬入する。作業場にも在庫はあるが隣の製材所に預けてあるのが多い。 
 
リフトで積んである材木を下ろし一本ずつ節や割れの有無や目を見る。後で曲がりそうなのや割れそうなものは見てわかる。分けたものを仕上げ材と下地材に積み直す。 
 
もちろん乾燥していないものは問題外で最低でも1年くらいは置いてある。乾燥途中で曲がったり割れたりするのでリスクはある。 
 
製材所から買うと生だったり価格も高い。丸太で買って製材すると安くなるが分けたり選ぶ手間が増える。選定の基準が製材所からこちらに移るからより厳しく選べる。 
 
こう言う手間がコストに吸収されるなら良いのだが予算がない場合はキツイ。在庫リスクまで考えるとその都度買った方が経営上は良いのだがこだわりの部分は薄れる。 
 
製材所が減っている現状はいつまでできるか見通せない。隣の製材所があと何年続けるかで当社も判断する時が来る。 
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薪割り

あれほど暖かい日曜から一転氷点下の一日。昨日は薪割りに精を出し残材など切って割った。トラック一台分あって一ヶ月は保つ。隣の息子たちも使うのでかなりの消費になる。 
 
現場から出る残材もあるのだがとても足りない。なので製材の際に出る皮の部分を持ち帰る。杉とか広葉樹以外は捨てるので大した量ではない。一年経つと私のトラックで2,3台は出る。 
 
それを自宅に積んで暇な時に切ったり割ったりする。ケヤキなどそれでなくとも硬いのに時間を置けばカンカンに硬くなってチェンソーから煙が出るようになる。当然切れなくなってしまう。 
 
割るのも相当な力がいる。節とかあるともう降参となるが無理に頑張って疲れるよりは捨てた方が早い。チェンソーで割れ目を入れ楔を打ち込んでハンマーで割る。製材した直後なら割と簡単だ。 
 
燃やすとこの硬いのが火持ちも良い。使っているストーブはペレット兼用タイプなので大きな薪が入らない。現場で出た切れ端なんかは丁度良いがすぐ燃え尽きる。大きな硬い薪を燃やしたいのだが入りきらない。 
 
自分の経験から薪ストーブは大は小を兼ねるから大型を勧める。長くて太い薪を用意できるなら手間もかからず大型に限る。私のは残材焼却用として使っているようなものだ。だからセッセと細かく切って割らないとならない。


職人探し

今朝は冷え込んだが日中は晴れて昨日よりは暖かい。現場はサイディングも終了し板貼りや出入り口付近を取り付ける。来週からはいよいよ内部の工事に入る。 
 
今年も色々あって忙しい。忙しいのは下請けの業者も同じで仕事を依頼しても良い返事がない。やらないのではないが工期が見込めない。つまり予定通りできないかもしれないと言う。 
 
理由は人で少し大型になると断られる。職人を集めるのが難しいのだろう。仕事が続いて安定するなら業者があるはずだ。続かないから分裂し一人になったりして集めるのに苦労する。 
 
大工も同じで当社のように何棟も建てない業者は空きの期間が生じる。そこをどうやって繫ぎ止めるかが問題だ。手刻みだから年に2棟もあれば二人くらいは何とかなる。 
 
フリーの職人は減り続けているからだんだんさがせなくなる。特定の住宅会社専属で他はやらない職人は手間賃が安くても安定する。傾向として若いのが家庭事情もあって安定志向だ。 
 
60代が主力のフリーは何年かでいなくなるだろう。手間のかかる手刻みはできなくなる恐れがある。本当は息子の弟子が登場してくれると良いのだが見つからない。他職業から大工になりたいとか探してはいるのだが。 


メガネ

昨夜の雪が少し残って気温も低く寒い一日。外壁を貼り終わって外部の仕事が終了。明日もう一度細部をチェックして内部になる。電気工事を予定していたが内部の壁をまだ工事していないところがあり延期。 
 
先日メガネを変えた。昨日届いて今日から使っている。念入りなチェックもあってレンズがぴったしと言う感じだ。すこぶる快適である。 
 
安物の眼鏡店はたくさんあるが事前のチェックが簡単すぎる。専門店になるとチェックだけもかなり時間をとる。しかもレンズがすごく高い。フレームよりはレンズなのだから当然かもしれない。 
 
見えないのは近くだけと思い込んでいたが遠くも結構見えていなかった。老眼は歳と共に進むからしょっちゅうチェックしないとならない。眼鏡店でやるのだから当然交換を勧められる。 
 
くっきりと見えて快適ですよとの言葉に乗せられ交換した。なるほど快適は嘘ではない。2,3年ごとに見直して交換すれば良いのだろう。眼鏡店はそれで商売をしているのだから。 
 
メンテナンスで安定的な売上を確保できる。特に老眼は進むからなおのこと固定客になる。安物のメガネ一式を買えるほど払って交換する羽目になった。変えると見えて快適なんだよな、1年くらいは。