青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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ビフォーアフター

先週の暑さから今日は多少気温が下がった。朝晩は半袖には少し寒い。一日あっちこっちの歩き回ってあっという間に日が暮れた。午前中青森県の林業振興課の担当の方が現場にお見えのなった。 
 
毎年恒例の県産材を使った家のコンテストがある。今年からリフォーム部門も新設されて応募の依頼だった。過去にも何回か応募したが参加のみで入賞ならずだった。 
 
今回はリフォーム部門があるので古民家リフォームを出してみたいと思っている。新築需要の低下と増えたリフォームを考えれば部門新設は当然かもしれない。個人の金融資産の8割は55歳以上という時代である。 
 
一口に高齢者と言っても定年間近の60歳前後もいれば75歳以上の方もいる。リフォーム需要の主役は定年組みと60代になる。資金的な余裕と長めの老後に備えるので大掛かりになる。 
 
60代はまだ高齢者と言うには若すぎる方もいる。どちらかと言うと高齢者見習いと言う感じだろうか。趣味やもちろん仕事も現役の方も多いだろう。来るべき老後に備えるためと築25年を経過して現実的に直す必要に迫られる。 
 
新築と違い規模金額が様々だ。いくらかかるか見当がつかない。そこに自分のこだわりとか趣味を住まいに求める方も増えた。若い時からファッションとか車にこだわってきた年代である。 
 
そう言った元に戻すのではなくガラッと変えるようなリフォームを期待する。長く続いているテレビのビフォーアフターの世界だろう。ある意味では新築よりも難しい設計でもある。ベテランにはむいた仕事になる。CIMG7521


上棟式

暑い一日でその上快晴ときてすっかり日焼けした。お施主様のご家族と大工たちで上棟が執り行われた。本当は屋根をかけるところまで行きたかったが半分で終わった。来週も応援を頼んで屋根まで完成させる。 
 
現場搬入から上棟までこんなにお天気に恵まれたのはかってなかった。大概は何日か雨に当たって柱や梁にシミがつく。これをサンダーという機械で削らないとならない。 
 
雨だけでなく昨日のような風も大敵で急激に乾燥して割れてしまう。気温が高くて風になるとさらに乾燥しやすい。これだけはなるようにしかならない。あとで補修が必要になる訳だ。 
 
当社では毎回上棟式は執り行っている。お施主様には多分一生に一度の経験で多額の債務を背負う。そのような一大事を簡単にすませないようにと思うからだ。他所では上棟式を行わないところも増えていると聞く。 
 
自分たちの工事の都合優先と言うことだろう。都合よく上棟に間に合わないとか天気で遅れることもある。そんな面倒なことはない方が簡単だ。お金もかかるし無駄だと言うことだろう。 
 
地鎮祭、上棟式の両方をやらない方もいた。お施主様の信念だから言うこともないが滅多にないチャンスだとは思う。今回は若い夫婦なのでこれからも長くこの家に住まうことになる。何かのけじめがあっても良いとは思う。CIMG7504


手刻みの家つくり

今日は新築の現場は本格的な建て方。クレーンも呼んで一気に二階の棟まで進みます。天気も快晴で風が少しあるものの絶好の建て方日和。応援も含め4人で今日明日で屋根を終わらせます。 
 
今回の墨付けは難しく何箇所か修正しました。複雑な構造でややこしかったので面積の割には材木が入ります。リビングが大きくしかも吹き抜けになっているので空間が大きくなります。薪ストーブを中心にゆったりしたリビングになります。 
 
俗に設計屋が入ると墨付けが複雑で面倒だと言われます。今回は勾配天井あり二階も仕切りなしと少し変わったところがあります。とにかく大きな空間を取ることを目指したのです。 
 
限られた面積の中でどれだけ大きな空間を取るかは設計者の腕でしょう。少しでも空間を広げられれば複雑な間取りになってしまいます。それを構造として考えるのですが間取りやデザインが優先されます。 
 
そのことが墨付けをする大工には負担になる訳です。設計屋の家は面倒というのはこのことでしょう。もっとも今ではプレカットが主流なので大工にはあまり縁がなくなったかもしれません。CADを使って図面を受け渡しプレカットを作ります。 
 
手刻みでなければできない家をやるのが当社のやり方です。当然プレカットよりも複雑で構造材も太く大きいので難しさは相当になります。若い息子を叱咤激励して何とか他所ではできないような家つくりをしたいものです。CIMG7482

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二つの現場管理

心配した天気も何とか降らずに両現場とも助かった。新築の現場は足場をかけ床とか断熱材が搬入された。明日から大工が増えて組み立てもクレーンも来るので二階までできる。そのまま屋根断熱を作ればフェルトを貼って雨も心配ない。 
 
床材も二階から作り屋根工事の足場にする。屋根をかけるのが最優先で断熱をしてフェルトを貼れば雨は心配ない。屋根断熱でなければ簡単なのだが性能的にはその方が良い。 
 
グラスウールの断熱は隙間ができやすいので性能は落ちる。ウレタンを貼って気密テープで目張りすれば完璧に近くなる。しかも壁の中にはいれないので真壁造りには最適だ。欠点は価格が高いくらいだろうか。 
 
グラスウールの断熱に比べウレタンボード張りは3倍くらいはする。施工はテープで目張りするので完璧に近いがグラスウールは隙間が出やすい。施工者の技術によりかなり違いが出る。 
 
リフォームの現場と並行して進めるので頻繁に行き来する。どちらも資材の発注が多くて現場で確認することが多くなる。大工たちとも打ち合わせないとならないし細々材料を手配する。 
 
リフォームは現場で考えることが多くいる時間が増える。幸い施主様は目の前にいるから確認するのに都合がいい。明日はどちらも資材搬入も多く気の抜けない一日になりそうだ。CIMG7457


問題山積

朝一番で洗面台の破損の電話が来る。すぐ現場へ行ってメーカーに修理に依頼。建て方の現場へ行って資材の発注や打ち合わせ。午後はリフォームの現場へ行き明日からの工事の打ち合わせ。 
 
遅れていたリフォームもようやく大工の目処がつき明日からくる。現場搬入や概略の打ち合わせを現場でする。息子ではなく前から付き合いのある大工に頼んだ。以前に店舗や増築の際にやっとことがある大工だ。 
 
今回は息子たちのチームが新築にかかりきりになる。待っていれば9月以降になってしまう。施主様はお盆前を希望したが大工が見つからない。かって工事をした大工に依頼したが自分の工事で忙しい。 
 
そこを何とかと頼み込んでやってもらうことになった。資材や木材等はこちらで準備して工事のみの仕事になる。限られた期間で工期を詰めてやることになった。 
 
解体とか資材の発注はすでに済ませ現場に搬入されている。あとは大工が来るばかりだった。やっと明日からとめどがついがと言う訳だ。ことほど左様に職人不足は深刻だ。知り合いの大工に手当たり次第声を掛けるが想い通りにならない。 
 
これからの仕事は工期を詰めた仕事が増えて来る。無駄な時間を無くする工程を組まないと完工できない。完工できないと資金的にも道義的にも問題山積になってしまう。まずは一つ目処がついて安心した。CIMG7450