青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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刻み

昨日に続き倉庫で刻みの材料選び。息子と二人で借りている倉庫で材木の選定。涼しいとは言え外の作業はしんどい。借りている倉庫の在庫の中から選ぶのだが出したり入れたり。フォークリフトも壊れて借り物でさらにトラックも調子悪い。 
 
愚痴を言っても仕方ないがこれから現場に集中しないと。何年かに一度は古民家の現場が登場する。今度も来春までたっぷりかかる。年々厳しさを増す状況でたまに古民家風が出てくる。 
 
見た目だけの偽物ではなくガチガチの古民家になる。2年に一度くらいは出てくる。最低でも半年はかかる。大工4,5人で4ヶ月はかかる。刻みから加工とできるのは息子ともう一人だけ。 
 
大工もプレカットが当たり前になって墨付けや刻みができないのが当たり前だ。しかも曲がりや大黒があれば尚できるのが少ない。長さ6.5mもあるケヤキの曲がりが今回は4本も入る。 
 
これらを刻んだり加工できるのは大工の中でもほんの一握りだ。昔はできたが今は自信がないのを入れても集めるのに苦労する。さらに機械が揃わないと加工もできない。加工機、鉋盤、リフト、ホゾ取りや各種機械。全部そろえて使えるのが最低の条件になる。 
 
当たり前だが墨付けができる大工ともう一人くらい加工ができる大工が最低条件だ。あとは手伝い程度でも何とかなる。手伝いと言っても上棟には最低5,6人が必要になる。 
 
息子が帰って来るまでは取っ替え引っ替え大工を替えた。あまり難しさに二度目の現場を拒否されるからだ。二度とやりたくないってことだ。息子が帰ってきてあと一人も見つかったので助っ人くらいは何とかなる。今度も二人を中心に何とかなると思う。


メンテナンス

作業場へ朝から行く。息子と二人で軸組をあれだこれだと引っ張りだす。パソコンに続きフォークリフトも突然動かなくなり製材所から借りる。さらに不幸は続き自動鉋盤が故障。機械屋を呼び修理する。こちらは大したことがなくホッとする。 
 
お盆前に重なるように次々と故障が出た。続くときは続くもので多分20万以上の出費になる。リフトはとりあえず借りることになり使用料で済むことになった。中古でも買うとなると50万くらいはかかる。鉋盤は中の部品が折れて交換ですんだ。機械は使い続けることで調子が良くなる。使わない期間が長いとあちこち壊れる。 
 
パソコンは使用期間が6年と長く寿命に近かった。トラックも長く使っているが修理費が馬鹿にならない。パソコンはおかしくなるときは突然くる。以前にもハードディスクがクラッシュしたときもいきなりだった。 
 
会計伝票などは10年の保管義務があるがパソコンのデータは何もない。同じソフトでもせいぜい使えるのは10年くらいだ。それより古いと読み込みができない。常に最新の仕様に直さないとならない。 
 
クラッシュしたときより古いデータは残っていない。CADは同じソフトを20年以上使っている。しかし読み込みできるのは10年くらいまでだ。それも常に新しく読み込んで保存をし続けないとならない。古いままだと読み込みできない。 
 
継続し続けることは大変なことだ。データや機械類の維持とか金を食い続ける。壊れることを前提にメンテナンスに金をかけないとならない。継続は力なりと言うがこの場合は意味が違うが重要なことだ。


パソコン

今日からお盆あけで仕事開始。知らないうちにトラックの走行距離が35万キロを超えている。23年で35万だから年に1.5万キロ弱。多いようにも少ないようにも思える。ほかに乗用車もなく専用だから仕事のみと言うことだ。 
 
実はお盆前にパソコンが突然死した。修理も難しいと言うことで中古を買い直した。メールからデータベース、CADまで復旧させないとならない。これがしんどい。 
 
若いときであれば,3日あればどうにかできた。もう今は根気が続かないし知識も古い。結局お盆休みをつぎ込んでどうにかした。他人を当てすることがなかったが今回はフル活用。 
 
手当たり次第電話しまくりでだいたいメドがついた。グラフィックソフトの一部が使えなくなりそうだ。買ったのは3年前の中古なのでOSが古い。ソフトの一部が対応していないので当分使えない。 
 
バージョンアップすればいいのだが肝心のCADが難しい。これに合わせてシステムを組むしかない。私の場合は一にCAD、二に見積のデータベース、三にHPの更新になる。グラフィックとか写真などはたいした重要ではない。 
 
すべて最新で使っているなら問題はない。パソコンは6年前のだったしCADも6年データベースも似たようなものだ。OSだけを更新すると動かなくなるのがある。特にやっかいなのがCADでこれが一番肝心とくる。 
 
バージョンアップはパソコン本体より高くて簡単にはできない。バージョンアップをするときは本体ごと一気にやるしかない。相当な出費なのでなかなかできない。そろそろと思っているうちに今回のような事故になる。
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大黒選び

午前中は作業場でお施主様と材料選び。当社の在庫と隣の製材所と見比べる。製材所は販売が目的なので在庫は挽いてすぐが多い。当社は最低5年くらいは乾燥する。モノの良さから言えば製材所は良いものしか扱わない。当然比べるべくもない。 
 
結局値段を聞いてそれなりの判断になった。在庫のモノで修正挽きの予定の在庫をすべて見てもらう。客からすればどのくらいのモノが見積もりしたものか確認したい。現場へ搬入されてしまえばもう納得するしかない。 
 
加工前の今が一番気になる頃かもしれない。できたモノが見れないと言うのは不安要素ではある。ただこちらも作ってみてから金額を決めるなんてこともできない。ある程度客の要望には応えている。 
 
在庫はすべて乾燥したモノばかりだが製材所から買うモノはそうとも限らない。丸太を見て買うような場合は生と言うことだからすぐ使えない。2,3年後のために在庫する。 
 
とにかく大黒や大梁は見てもらって決めた。土台はすぐ挽いてもらったので明日から加工できる。4寸角や5寸角は在庫があるので刻みが開始できる。お盆前にできる分はやりたいと思っている。お盆過ぎから大工を増やして10月までに刻みや加工を完成させる。
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太さ

台風の影響なのか朝から雨で涼しい。午前中から倉庫で材木の整理と並べ替え。明日はお施主様が修正挽き前を見に来る。今度のお施主様はとことん木にこだわりを持っている。刻みに入る前からすべて自分の目で確かめないと気が済まない。 
 
自分自身が鐵工所経営の職人だから現場のことは特に気にする。加工前の材料段階から刻みをする途中まで全部見たいと言う。古民家風の家を建てたいと思い5,6年は県内を見て歩いた。一番気にするのは材木の太さ。 
 
まあ無理もないことだが他所より細いのは素人でもわかる。目が良いとか割れにくいとかはわからない。挽いて2,3年か10年経っているかなどはプロでないとわからない。大工にすると後で割れたりするのは揉めたりするから嫌われる。  
 
丸太の段階で割れにくいとか目が良いのはわかる。だからこうしたまっすぐで太い丸太は高い。曲がっているのの倍はする。神社お寺はこうした丸太が出るとすぐ買ってしまう。予算もあるから金に糸目はつけない。住宅ではこうはいかない。 
 
素人は現場を見ても寸法を確認する方は少ない。思い込みだから実際よりも太く感じる。私なら見て寸法はすぐわかる。大黒柱で30センチを超えるのを見たことはない。話の種としてもっと太いのはよく聞く。実際はそうでもないのが多いと思うが。