青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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材木の選定

今日も作業場で息子と材木選定。来週からもう一人大工が来て刻み開始。メインの4寸角五寸角はなんとか揃う。追加で製材所から買ったので数は間に合う。問題は大黒や梁などの見柱などだ。つまり見せ所ってことだ。 
 
フォークリフトが故障し製材所から借りたリフトで狭い作業場であちこち動かす。100坪近いとは言え在庫が入ると動くところがない。残念なことに倉庫の外が狭くて道路まで積んである。あまり通行がないとは言え近所迷惑なことではある。 
 
丸太などはどうしても外で乾燥するから道路脇に積んでしまう。崩れたりすると危ないので本当はまずい。まあ平たく積むようにはしている。材木も大黒など広葉樹は何年も置くので整理するたびに外に出す。あまり雨には当てられないのだが矢無を得ない。 
 
その広葉樹をざっと挽いて荒挽きと言うが選定する。使う材の寸法と露出の程度で荒挽きしたのから選ぶ。これがなかなか難しく何度も挽き直すこともある。思うような目が出ないとか腐っていたとかだ。外はきれいでも中心部が腐っているのはよくある。切った小口を見ればある程度わかる。 
 
見せ場である梁や大黒はすべての面が見えるとは限らない。下からしか見えないとか片面だけが出るとか様々だ。その場面で使う材を選ぶ。太さとかは重要だからある程度目が悪くても寸法は重要視する。 
太さは素人でも分かりやすいので施主のなかには不満を持ったりすることもある。しかし縦横すべての材を太くしても良い訳ではない。全体のバランスで空間の大きさに比例しているのが重要だ。すべて太い柱で建てたこともあったが大してインパクトがない。要はメリハリだろうと思う。


刻み

昨日に続き倉庫で刻みの材料選び。息子と二人で借りている倉庫で材木の選定。涼しいとは言え外の作業はしんどい。借りている倉庫の在庫の中から選ぶのだが出したり入れたり。フォークリフトも壊れて借り物でさらにトラックも調子悪い。 
 
愚痴を言っても仕方ないがこれから現場に集中しないと。何年かに一度は古民家の現場が登場する。今度も来春までたっぷりかかる。年々厳しさを増す状況でたまに古民家風が出てくる。 
 
見た目だけの偽物ではなくガチガチの古民家になる。2年に一度くらいは出てくる。最低でも半年はかかる。大工4,5人で4ヶ月はかかる。刻みから加工とできるのは息子ともう一人だけ。 
 
大工もプレカットが当たり前になって墨付けや刻みができないのが当たり前だ。しかも曲がりや大黒があれば尚できるのが少ない。長さ6.5mもあるケヤキの曲がりが今回は4本も入る。 
 
これらを刻んだり加工できるのは大工の中でもほんの一握りだ。昔はできたが今は自信がないのを入れても集めるのに苦労する。さらに機械が揃わないと加工もできない。加工機、鉋盤、リフト、ホゾ取りや各種機械。全部そろえて使えるのが最低の条件になる。 
 
当たり前だが墨付けができる大工ともう一人くらい加工ができる大工が最低条件だ。あとは手伝い程度でも何とかなる。手伝いと言っても上棟には最低5,6人が必要になる。 
 
息子が帰って来るまでは取っ替え引っ替え大工を替えた。あまり難しさに二度目の現場を拒否されるからだ。二度とやりたくないってことだ。息子が帰ってきてあと一人も見つかったので助っ人くらいは何とかなる。今度も二人を中心に何とかなると思う。


メンテナンス

作業場へ朝から行く。息子と二人で軸組をあれだこれだと引っ張りだす。パソコンに続きフォークリフトも突然動かなくなり製材所から借りる。さらに不幸は続き自動鉋盤が故障。機械屋を呼び修理する。こちらは大したことがなくホッとする。 
 
お盆前に重なるように次々と故障が出た。続くときは続くもので多分20万以上の出費になる。リフトはとりあえず借りることになり使用料で済むことになった。中古でも買うとなると50万くらいはかかる。鉋盤は中の部品が折れて交換ですんだ。機械は使い続けることで調子が良くなる。使わない期間が長いとあちこち壊れる。 
 
パソコンは使用期間が6年と長く寿命に近かった。トラックも長く使っているが修理費が馬鹿にならない。パソコンはおかしくなるときは突然くる。以前にもハードディスクがクラッシュしたときもいきなりだった。 
 
会計伝票などは10年の保管義務があるがパソコンのデータは何もない。同じソフトでもせいぜい使えるのは10年くらいだ。それより古いと読み込みができない。常に最新の仕様に直さないとならない。 
 
クラッシュしたときより古いデータは残っていない。CADは同じソフトを20年以上使っている。しかし読み込みできるのは10年くらいまでだ。それも常に新しく読み込んで保存をし続けないとならない。古いままだと読み込みできない。 
 
継続し続けることは大変なことだ。データや機械類の維持とか金を食い続ける。壊れることを前提にメンテナンスに金をかけないとならない。継続は力なりと言うがこの場合は意味が違うが重要なことだ。


パソコン

今日からお盆あけで仕事開始。知らないうちにトラックの走行距離が35万キロを超えている。23年で35万だから年に1.5万キロ弱。多いようにも少ないようにも思える。ほかに乗用車もなく専用だから仕事のみと言うことだ。 
 
実はお盆前にパソコンが突然死した。修理も難しいと言うことで中古を買い直した。メールからデータベース、CADまで復旧させないとならない。これがしんどい。 
 
若いときであれば,3日あればどうにかできた。もう今は根気が続かないし知識も古い。結局お盆休みをつぎ込んでどうにかした。他人を当てすることがなかったが今回はフル活用。 
 
手当たり次第電話しまくりでだいたいメドがついた。グラフィックソフトの一部が使えなくなりそうだ。買ったのは3年前の中古なのでOSが古い。ソフトの一部が対応していないので当分使えない。 
 
バージョンアップすればいいのだが肝心のCADが難しい。これに合わせてシステムを組むしかない。私の場合は一にCAD、二に見積のデータベース、三にHPの更新になる。グラフィックとか写真などはたいした重要ではない。 
 
すべて最新で使っているなら問題はない。パソコンは6年前のだったしCADも6年データベースも似たようなものだ。OSだけを更新すると動かなくなるのがある。特にやっかいなのがCADでこれが一番肝心とくる。 
 
バージョンアップはパソコン本体より高くて簡単にはできない。バージョンアップをするときは本体ごと一気にやるしかない。相当な出費なのでなかなかできない。そろそろと思っているうちに今回のような事故になる。
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大黒選び

午前中は作業場でお施主様と材料選び。当社の在庫と隣の製材所と見比べる。製材所は販売が目的なので在庫は挽いてすぐが多い。当社は最低5年くらいは乾燥する。モノの良さから言えば製材所は良いものしか扱わない。当然比べるべくもない。 
 
結局値段を聞いてそれなりの判断になった。在庫のモノで修正挽きの予定の在庫をすべて見てもらう。客からすればどのくらいのモノが見積もりしたものか確認したい。現場へ搬入されてしまえばもう納得するしかない。 
 
加工前の今が一番気になる頃かもしれない。できたモノが見れないと言うのは不安要素ではある。ただこちらも作ってみてから金額を決めるなんてこともできない。ある程度客の要望には応えている。 
 
在庫はすべて乾燥したモノばかりだが製材所から買うモノはそうとも限らない。丸太を見て買うような場合は生と言うことだからすぐ使えない。2,3年後のために在庫する。 
 
とにかく大黒や大梁は見てもらって決めた。土台はすぐ挽いてもらったので明日から加工できる。4寸角や5寸角は在庫があるので刻みが開始できる。お盆前にできる分はやりたいと思っている。お盆過ぎから大工を増やして10月までに刻みや加工を完成させる。
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