青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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古民家リフォーム

暖かい日が続くと例年並みになると寒い。解体工事はホコリと寒さでしんどい仕事になる。ゴミ処分業者の大型カゴが届いてそれにゴミを詰め込む。解体材もベニア類もすべて持って行ってもらう。       
 
午前中は小屋の残り工事のチェック。ベランダの見積もりの提出。勝手口のドアが腐って交換して欲しいとのことで現場確認。ガラスとサッシの処分で業者のところへ。製材所へ木材の発注と作業場の在庫確認。 
 
広告を掲載してひと月になる。施主ではなく業者の反応がすごい。大工、設備業者、ローンの業者、看板屋、床暖房業者、地元の銀行数社。広告は何度も経験がある。あるが施主ではなく業者がこんなに来たのは初めてだ。 
 
広告は誰が見ているかわからない。掲載のやり方により対象とする客が決まる。リフォームであるから中高年向けに新聞広告にした。しかも月7,8回の連続だ。スペース的には小さいが数で勝負する。 
 
ライバルも何社か載せている。大概は新聞社のデザイナーにお任せのものだ。だからどこか似てくる。ところが当社は自分でデザインをした。素人くささが逆に目立ってしまう結果になったようだ。 
 
何よりそのものズバリ「古民家』と入れたのが良かったようだ。自然素材とか木の家とか癒しの空間とか回りくどい言い方よりそのものズバリだ。小さい上に一瞬で意味が通じないとダメだろう。よその業者も安いとか引き付ける何かを入れている。 
 
当社は古民家風に力を入れてやってきた。曲がりなりにも知名度も少しばかりある。そこをダイレクトにうたったのが良かったかもしれない。念願のリフォームのお客様も出てきた。


癒しの空間

解体現場は給排水、電気、大工とゴチャゴチャ車が集まる。建物本体の解体は今日から始まった。各職種ごとに打ち合わせが進み現場を離れたのは10時過ぎ。事務所へ戻り請求書を作成して小屋の現場へ行く。 
 
昼食後雨漏りの現場で金物の取り付け。以前見積もりした客のところへその後の挨拶伺い。なかなか厳しい。戻って図面を書いたり先日のセミナーのアンケートを書いたり。また解体の現場へ夕方行った。 
 
今回の小屋の現場は小屋と言うにはそぐわない程趣味の部屋に近い。下手な住宅のリビング以上に趣味的な要素が詰まっている。施主は薪ストーブをつけながら趣味の木工に熱をあげる。作業場なのだが薪ストーブの暖かさと板張りの癒しの空間になっている。そこにいるだけで快適な時間が過ごせる、施主のお言葉です。 
 
こう言う空間作りを夢見ている方は多いに違いない。いつもそう思っていたが具体的に提案や見せる機会がない。見れば欲しくなる方が多いと思っていた。デザインとか断熱とかそう言う言葉で表せない空間が作れる。 
 
少し高めの天井と土間空間の作業スペース。暖房は薪ストーブなので輻射熱のほんわりとした暖かさは格別だ。いや、今施主が気がついたと言うことですが。小屋や作業場を欲しいと言われたら大抵はコストを切り詰め安く上げることを考える。できた空間は癒しも何もない建物にすぎない。 
 
住宅でもデザインと言う名のもとに建材、クロスでの切り張りに終始する。素材から吟味したものては大違いだ。出来たてはともかく時間の経過とともに安っぽくなっていく。それをうまく説明するのが難しい。しかも安くなるわけでもないとなればパーになる確率が高い。


中高年の小屋

今日も少し曇りがちだが暖かい。現場も解体が始まって寒いよりはやりやすい。解体前の写真を撮りに行って鍵を預かる。外部は工事が始まって撮れないが内部は引越しも済んでやっと撮れる。明日から大工たちが入って解体が本格的に始まる。 
 
小屋の工事も終わって施主と色々お話した。とにかく喜んでいただいて大黒や曲がりが気に入っていただけた。もともと木工が趣味というくらい木が好きな方だ。実は前に敷地脇の木を伐ったことがあった。 
 
その時も本人は枝やゴミ処分を自分で引き受けた。畑もあって小屋も所有している。そちらでも薪ストーブを設置している。つまり薪には不自由しないわけだ。今回は自宅にも付けたいと思い母屋ではなく小屋を建てた。 
 
小屋と言っても薪ストーブなど趣味の要素が強い。もちろん小屋として収納もする。自分の趣味の道具なので自分専用の部屋みたいなものだ。仲間との語らいや趣味の仲間との作業用だ。子供時代のトムソーヤーの世界ってわけだ。 
 
我が家も家内が趣味のアートフラワーの部屋が欲しいと催促されている。我が家は息子たちの家と切り離したので70坪が55坪くらいまで小さくなった。続きの和室と台所に二階建ての寝室があるだけだ。 
 
いわゆる子供部屋だったところを寝室に使っている。切り離した部分に自分用の部屋を欲しかったようだ。花材や花器を収納するところがなくて外の物置小屋に置いてある。家内としては常時眺めていたいのだろう。 
 
定年後の中高年世代の趣味や生きがいに住宅のリフォームがシフトしている。子供のいなくなった空き部屋は小さくて使いにくい。思い切って外の空き地に小屋風に建てたほうが早い。これをキッカケに本物の大黒や曲がりを使ったものを提案したい。これが古民家リフォームの真髄だ。


彼岸の雪

昨日の日曜は午後から事務所で図面やら伝票作成。今日は朝7時ごろから現場へ行き指示。駐車場を確保し何とか停める。給排水と基礎とカッター業者が入り乱れ車6台。まあなんともならない車は道路へ違法駐車。 
 
すぐ完成の現場で大工、屋根、砕石敷均し、電気こちらも車がいっぱい。薪ストーブを設置し照明器具がつけば完成。ストーブの部品が足りなくて今日の点火はできなかった。お施主様も楽しみにしていたのに。 
 
久しぶりに暖かくダウンを着ていたので暑苦しい。午後から薄手のジャンパーに着替える。現場も泥んこに砕石を敷いたので歩きやすい。職人たちも上着を脱ぎすっかり春の気分。これからは厳しい寒さはもうないだろう。ただ彼岸の頃にいきなり一晩で30センチも積もることがあるから気をつけないと。 
 
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売り物

朝一番で仮設トイレを現場へ。引越しの最中だったので冷蔵庫の搬出の手伝い。すぐ戻って小屋の現場で最終チェック。月曜でほぼ完成。午後からセミナーがあって4時過ぎまでかかる。その後月曜からの現場の駐車場を借りる。事務所へ戻りブログ。 
 
今日はいろいろあって忙しい。展示場を見に来る方もいて薪ストーブも燃やした。例の広告以来展示場の閲覧が増えた。もっとも見せるためだけに作ったのだから当たり前だが。今日のセミナーは『行列のできる工務店』だった。 
 
その中で施主の情報収集の方法としてWEBのポータルサイト、HP、展示場、イベントと続く。ポータルサイトは登録するよりないが自社HPはやはり効果があるようだ。意外なのは自社展示場とかショールームも見てもらえる。当社には立派な展示場がある。あるが有効に活用されているかは疑問だ。 
 
イベントや相談会などをやったがイマイチ効果がない。一番良かったのは展示場オープンの時に薪ストーブクッキングだった。二日間で60組以上来たと思う。500円と言う費用でストーブで焼くパンが食べれる。それ以外はまあがっかりの結果だった。 
 
やっと今の広告で展示場と入れてあるので見に来てもらえる。何と言うか宝の持ち腐れの感が無きにしもあらずだ。もっと広告やイベントをやった方が良いかもしれない。そこから相談や仕事に結びつくこともあるからだ。セミナーでも実感した。 
 
講師が言うには戸建て住宅の量産メーカーの比率は3割ほどと言う。残りは地域ビルダー、工務店だ。従来の伝統や顧客にあぐらをかかず新しい取り組みで大手には負けない力がある。何より特徴がなければならない。当社には展示場付きの古民家という売り物があるのだが。