青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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ピックアップII

前回の続き。昨日のBSの番組で「昭和のクルマといつまでも」を見た。少し違和感があるのは車に対する愛情の深さが違うのだね。私の場合は車は下駄代わりであってそれ以上でも以下でもない。買った時は乗用車も所有していた。だから純粋にトラックとして買ったのだ。 
 
家内の車もあるので使わない乗用車は無駄と処分した。子供達の進学もあって金銭的ピンチでもあったし。以来20年になるがスキーに行くのも仕事も何もかもになってしまった。当時で9年ぐらいだったが迷いなくトラックを選んだ。必要だったからね。 
 
事務所で雨晒しだったトラックは我が家の車庫に収まった。荷台がオープンなので乗用車より屋根が重要なのだ。車高が高いドアにはステップが必要だが錆びてとれた。乗り降りには不都合はないので撤去した。ボンネット上にラジオのアンテナがあってブッシュに突っ込むと折れる。これも撤去。 
 
後ろのタイヤの泥除けも折れてしまったがこれも無し。もっともこれは泥が車体に着きやすいので後で戻した。ライトが暗いので交換したが思ったよりも変わらない。ワイパーとか消耗品は数え切れない。車内のマットはそのままだがシートは穴が空いて張り替えた。 
 
本当は見た目なんか気にしていなかった。がハンドルの切れ角が小さいのには閉口した。4トン車とほぼ同じなので慣れないとUターンで慌てることになる。買い物に行ってスペースが小さい駐車場では苦労する。ホイールベースが長く切れ角が小さくて技術を要する。 
 
一番慌てるのは4駆に入れると直結なのでハンドルが切れなくなる。目一杯切っているのに直進する。その時は4駆を切って曲がる。慣れるとどのくらいなら曲がるかがわかる。冬季は4駆に入れっぱなしだから気をつけないといけない。雪に突っ込んでハンドルを切っても直進してぶつけたことがあった。

まあ何やかやと話のネタは尽きない。29年も経つと多少は愛情らしきものもあることはある。1年でも長く乗りたいとセッセと修理はしている。同じところで車検を取るから今年で最後かといつも言われる。まだまだと言い返すのだが本当はヤバイかとは思っている。


ピックアップ

30年以上経つクルマのオーナーにインタビューする番組があった。20年以上乗る方はいるが30年となると少ないようだ。意外なことに最初から新車ではなく中古で乗る方もいる。 
 
20年とか経つと部品がなくて修理できないケースが出る。外観でしかも大きなものは手作りでも造れない。大きく壊したりすると修理できない。部品取り用に中古車を買う方もいるくらいだ。 
 
維持費が高くつくので少々趣味に近くなる。40年も乗っているのに走行距離が18万キロとかだ。仕事ではなくたまに乗るなら大事にすれば持つかもしれない。車庫に入れて大事に乗るのだろう。
 
翻って我愛車は29年45万キロで外観はボロボロだ。買って以来洗車したのは何回あるか。ぶつけても車検が通ればそのままになる。エンジンとか走りは全く問題ない。多少錆びたり必要ないステップとか腐っても交換しない。 
 
アメリカではピックアップトラックは多い。乗り方も多少の傷や凹みなど気にしない。荒地で強引に走るから余計な飾りなどは取っ払う。文字通り下駄に徹している。私も似たようなものでバックしてぶつけても平気だ。 
 
日本人なら古い車は骨董品でセッセと磨いて綺麗にする。希少な車だから優越感もあるかもしれない。私のように荒っぽく使うのはあまり見ない。買い物で駐車場で声を掛けられることがあるが買いたいってのは無い。

似たような車はもう売っていない。軽トラや2トン車ではあんまりで営業で使う。ピックアップは何が良いって汚くてもなんでも積める。積もうと思えば材木だって運んでいる。ボンネット付きなので乗用車感覚で運転できるところが違う。


薪ストーブ

大寒も過ぎたが厳しい寒さは続く。今冬は年末から寒かったので身体も慣れて寒さを感じない。コロナで事務所と自宅以外は滅多に行かないので歩くことがない。仕事も無いし訪問者も滅多に来ない。 
 
昨年はそのうちコロナは終わると仕事があったが流石に今年は厳しい。年末少し現場があって期待したのだが。何のことはない今までで最悪のペースではないか。流石に心が折れると言うかゲンナリする。 
 
薪ストーブを毎日2箇所着火する。6時には自宅を8時には事務所だ。着火用の薪も準備万端なので点火作業も楽々だ。ストーブは着火後30分は暖かくない。部屋を温めるには2時間ほどかかる。薪がただ燃えているだけである。 
 
スイッチオンですぐ暖かい灯油やエアコンなどとは違う。薪ストーブも大きく2種類あって鋳物と鉄板がある。鋳物は見た目は良いが温まるのに時間がかかる。鉄板はデザインはイマイチだが熱くなりやすい。 
 
私は鉄板を使っているが着火してフルに燃やせるように薪を用意している。乾燥した針葉樹はすぐ燃えて高温になる。広葉樹は温度は低いが火持ちが良い。最初針葉樹で徐々に広葉樹と言うのが理想だ。 
 
昨年の冬は薪不足で他所からもらったりした。それもあってナラを大型一台買って割った。薪が不足すると家族が騒ぎだして大いに不安になる。慌てて作業場の残材を燃やしたりするが不安は解消しない。 
 
で、作業場の整理で薪が出現し今年は持ちそうだ。割ったナラは来年以降になる。薪ストーブ使用の方がいつもセッセと山から薪を出しているが気持ちはよくわかる。今年はその不安が全くないのでおおらかに暖かく過ごせる。


除雪

年末からの寒波が厳しかった分今は楽だ。事務所前の歩道の雪も溶けて歩きやすくなった。向かいの歩道は日影になるので溶けにくい。新しい家が増えて除雪に熱心なところとそうでないところの差がある。 
 
基本的に自宅前の歩道の除雪はほとんどのところがやっている。隣が綺麗なのに自分のところをやらないと気になる。概ね高齢の方の家はきちんとやっている。問題は新しく越してきたところだ。 
 
町内会に未加入とかゴミゼロ運動にも不参加なところもある。まあぶっちゃけ協力的でないってことだ。私のところは接道長さが45mあって長い。普通の倍はあるので除雪はしんどい。 
 
隣の公園は町内の除雪機を持っている方がやっている。もちろん広大な面積だから個人がやるのはキツい。事務所は公園に沿って建っている。通行量も結構なので除雪は助かるだろう。窓からいつも見ているが歩きにくそうだ。 
 
公園と歩道に挟まれた三角敷地なので本当は除雪は協力した方が良い。なのだがいつも歩道しかやったことがない。せめて歩道ぐらいはセッセとやらないとならない。20年前だったら一斉に除雪するからお向かいとあいさつぐらいは交わす。 
 
新しい方とは会話することもなくやらない方とはもっと会話がない。時間が経てば変わるかもしれないが町内の雰囲気が変った。事務所を構えて28年経って私より古いのが圧倒的に減った。


コロナの新年

コロナの新年が今年も明けた。もう飽きたと思いながらも我慢しかない。もちろん営業成績も散々でどうやって生き延びたか思い出したくもない。などと愚痴はもう言うまい。気持ちは明るくちょっぴり他人の悪口を混ぜなら続けていく。 
 
間が空いて面白くない方もいるかもしれない。仕事に直接結びつかないのを承知で好き勝手を言う。70歳を過ぎて気持ちも身体もガタがきた。ひっきりなしに医者通いが続き次は何を治すかウンザリだ。 
 
歳をとると言うことがダイレクトに実感する。今まであり得なかったことが続けて起こる。歯が痛い、血圧が高くてフラフラする、老眼でテレビも見にくい、補聴器無しでは会話できない….。 
 
コロナで仕事も減り同業者達も愚痴を言う元気も無くなった。住宅業界は元請けだけがさっぱりで下請けの職人達は忙しい。減っているからだ。貸し出している息子も正月早々仕事に行った。 
 
安物と大手の住宅だけが目につくが地元の中小は先が見えない。工務店などは下請け業者で生き延びている。いつかはそうなるだろうとは思っていた。断熱がどうとか強度がと元請け業者には面倒なことばかり増える。 
 
設計管理がしっかりしないと住宅は取れない。デザイン最優先の家作りは国産材にこだわる当社にも厳しい。リフォームだけは在来工法の家ばかりだから向いている。だからリフォーム専門業者になってしまった。 
 
ぶっちゃけ大手のリフォーム業者はデタラメと高額が付き物だ。あまりの高額に当社にも見積依頼が来る。面白くないなんて言ってられない。取らないことには生きていけない。こだわりの家の注文が来ることを祈って頑張るよりない。