青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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午前中は作業場でお施主様も立ち会って材料の選定。何でも自分で確認しないと気が済まない方なのです。大工は大黒柱の加工で腐りかかったところはボンドで補修です。樹齢は100年を超えているのをお施主様が確認しました。 
 
栗とかカラマツは5,60年を超えると自分で中心から腐ってくるのがあります。樹齢100年の栗は珍しい方です。広葉樹は一般的に横に広がる傾向があるので枝の部分から腐って倒れたりします。意外と長齢樹は少ないものです。 
 
大黒柱として使われる木は欅、栓など多くて栗は少数派です。理由としては長樹齢の木が少ないのとまっすぐなのがないからです。だからこの栗を見た時にすぐ購入を決めました。製材してさらに目の細やかさを確認できました。 
 
ただ残念なことに枝からの腐れが何箇所あって気にする方には向いていません。結局10年もの歳月が経ってやっと陽の目を見たわけです。木の好きな方で迫力のある古民家を希望する方に使ってもらおうと思っていたのです。 
 
今回はただ太いだけでなく変わった目や樹齢を気にってもらって決まったわけです。節や割れがないだけなら他にあったのですが栗の迫力と私の熱心な押しが決め手だったようです。この栗があって欅の曲がりがバランスよく収まる気がします。
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