青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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地元業者

春本番の暖かいお天気。道路の雪が溶け車が汚れる。風でも吹けばホコリだらけだ。午前はメーカーのショールームで展示会。午後はお施主様と打合せ、その後またショールームで打合せ。

今日もまた新聞広告が掲載された。今月は4回の予定なのだが1日置いてすぐだ。来週から週1ペースで載るだろう。立て続けに載ると印象が深くなるかもしれない。と言っても反応がある訳でもない。

マイナス金利の効果もほぼ消えて株価が下がり円高が続く。大手にとっては重大事なのだろうが当方にとってはどうと言うこともない。住宅ローンの金利が0.5%とかの方がよほど気になる。昨年の傾向を見ると多少金利が下がっても新築需要が変わるとは思えない。それよりも安物が幅を利かせて全体にデフレ気味なのが気になる。

県内最大のLVL工場を持つ飯田グループが営業を開始した。建売が多くて価格は安い。かち合うところは今後苦労が予想される。地元は人脈とか地縁で対抗するしかない。営業力は圧倒するだろうから生はんかなことでは勝てない。

予測されたことではあるが地元業者もまるで判で押したように似た戦略を取る。ローンとか広告力とか営業マンだけでないノウハウも半端でない。多分4,5年で圧倒されてしまうに違いない。


勉強しないと

昨日今日と暖かくまるで春到来を思わせる。昨日は図面を書いたり雑用で午前中仕事。今日も午前中は図面午後から名刺を新しくする。昨日から古民家リフォー夢の広告を始めたので名刺も新しくする。

カラープリンターで印刷して作る。名刺専用の印刷用紙があって切り込みが入っているのですぐできる。ページプリンターなのでインクジェットのように滲まない。ほぼ印刷したのと変わらない。

写真を入れたり凝ったフォントも自由に使える。便利で良いのだが交換インクを純正でなく代換品にした。印刷すると色が飛んだり変色する。やはり純正にすれば良かった。値段がほぼ4分の1だったからなあ。

インクジェットもノーブランドの代換品だがこちらは問題がない。ページプリンターはカラートナーが高く品質も差があるようだ。次から純正にしないと。

来月初めに東京でエコハウスのセミナーがある。電力会社が費用を負担して連れて行ってくれる。忙しくもないので行ってみたいと思う。多いと抽選らしいからまだ決定ではない。

一人で仕事をしているので勉強する機会が極端に減る。セミナーとか講演会はできるだけ参加する。大概無料とか安い。参加するとそれなりに勉強になるし他の業者と知り合う。ライバルなので別に仕事になるわけではない。

ここ4,5年自分の仕事しかしていない気がする。セミナーとか参加しないしいつも現場と事務所しかいかない。これからも仕事を続ける意欲はまだあるので刺激を受けるのも悪くない。何であれ行動すると何かが起こる。

所詮仕事は人と人のつながりで来る。自分ひとりよがりでは縁が薄くなって仕事も来ない。独立直後は同級生とか親戚とか手当たり次第歩き回っていた。あの頃のことを思えば今はそれなりに客が向こうから来る。それに甘えて何もしないと段々縮小の道を辿る。


作業場

少し冷え込んで日が出ても寒い。本来の冬という感じだ。
午前中は製材業社と打ち合わせ。製材所の倉庫を借りているので大家さんになる。
さらに同級生でもある彼なしで今日の仕事はあり得ない。材木でも丸太購入でもなんでもお願いしている。

地場の製材所が次々と廃業していく中でこちらは仕事も順調にある。私も10年以上も付き合いがあって職人たちとも長い付き合いになる。
丸太のブローカーでもあるのでどんな木でも曲がりでも手に入る。宮大工との付き合いがあって変わった丸太とか高級材が沢山ある。

寺を請け負うと住宅の10倍は丸太が入る。無節とか高級材もふんだんに使う。
丸太を探して売ると同時に製材もセットになる。丸太からはあまり利益が出なくとも製材所が回れば儲かる。

製材所が潰れるのは手刻みの現場が減ったことにある。プレカットが普及して以来減り続けてほぼ全滅と言っても良い。
手刻みしかやらない宮大工が一社で製材所は成り立つと言われる。寺などは受注から引き渡しまで期間が長い。
今後どのくらいの丸太が必要か製材がどのくらい出るかわかる。

力のある宮大工は5,6年先の予定まで決まっている。丸太探しと製材で5,6年仕事が見えてくる。
さらに立米数が多いから年中製材所が回ることになる。欠点もあって宮大工の受注次第で空きが出たりする。
なまじっか規模が大きいので代わりを探すのも大変だ。宮大工にぶら下がって生きていることになる。

ここの製材所を借りたのは集塵設備があったのと電気が入っていたからだ。新たに鋸屑のサイロやダクト作ると金がかかる。
大量にに電気を使う製材所では当社のような電気の使用量は微々たるものだ。メーターを設置してやるより分けてもらう方が安い。

かくて電気量込みで倉庫を借りて作業場となった。多分自前の設備と電気代ではほぼ無理な金額で借りられた。
こちらの製材所なしで当社の運営はあり得ない。で、夢だった作業場ができてしまったと言うことだ。


イメージの浸透

慣れもあって暖かく春の気配が濃厚だ。道路の脇の雪をかき出すので溶けて濡れている。
事務所も夜の冷え込みで朝は2時間ほどは寒い。外に出てみると室内より暖かいではないか。

広告の原稿を渡して11日から新聞に載る。ほぼ自分で作ったのでチェックも何もない。
4月までの3ヶ月、月4回のわりで載せる。これが最低条件で値段も安い。

5月には完成する現場もあるので見学もできる。その予備広告として考えた。
イメージ戦略と言うほどのことではないが継続させたい。リフォームにもこだわりを持ち込む。

超高齢化社会突入で新築需要を担う世代が減る。増えるのは続々と定年を迎える中高年。
膨大な数のリフォーム需要が見込まれる。老年破綻とは逆に退職金も出る恵まれた方もいる。
長い老後のことを思うといま手を打つ必要がある。建て替えもあり得るがリフォームが順当だろう。

新築同様、格差の時代になってリフォームも一律でない。新築であれば借り入れが難しくてもこちらは手持ちでやる。
まあこだわりのリフォームってところですね。

作業場の加工機械も修理費が思ったより安く上がりそうだし、ここは一つ奮発して広告を出す。
なんとか継続してイメージを浸透させたい。


他所との違い

再来週から始まる現場の打ち合わせで業者が来たり行ったり。合間に新聞広告の打ち合わせ。
さらに作業場の加工機械が故障なので業者に見てもらう。どうも本格的に部品交換とかになりそうだ。

前回も書いたように作業場やトラックは金がかかる。すぐ故障するし費用もうん十万になる。
ないと話にならないので無理してでも修理する。建材とプレカットでは考えられない金額だ。

こう言った苦労もものかわこだわりの家つくりは金食い虫だ。原価が高いのに売値は他所と変わらないので経費で節約する。
まあぶっちゃけ粗利が低い。ここが一番問題でライバルも出てこない所以だ。

結局故障は直すことになると思うが材料も製材しないといけない。乾燥もあるので早めにしないといけない。
すると支払いがすぐ来てしまう。在庫になっているのだけでできるなら苦労はいらない。

倉庫で在庫を睨みつけて使えるものを探す。できるだけ使うように設計変更もする。
するとここにこれが入ると良いんだがと言うのが見つかる。よせば良いのに客からの追加料金なしで材料が出て行く。

粗利が低い原因の一つにこれがある。こだわると原価が下がることはあり得ない。
次々と現場で思いつくから在庫品だとやってしまう。在庫品とて原価があるのにだ。

地元材や手刻みの良さを出そうとすると原価は上がる。下げると手抜きをするのと紙一重だ。
いつも悩むことだが在庫や知識がなければ悩むこともない。建材を使えば早いし手間もかからない。
と、簡単に割り切れないところが悩みどころだ。もっともこれがなかったら他所との違いも無くなるけど。