青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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これからのリフォーム

小寒を過ぎても本格的な寒さとは程遠い。今朝も少しだけ雪が積もって冬らしい。
明後日の工事のためにお客さんに電話をしたり打ち合わせる。本当は今日打ち合わせ予定だったが流れる。

昨年末の打ち合わせが残ったのでこれから続ける。春には着工したいと思うがどうなるか。
リフォームの現場がこれから立て続けに始まる。その後が決まらないのが残念なのだが。

今年からリフォームに力を入れてみようと思う。同年代である中高年には自然素材とか古民家風など選択肢が少ない。
新築に比べて予算の余裕があるのにだ。

お勧めはメリハリをつけて掛るところと省くところを決めるのだ。全部金をかけたら新築になってしまう。
必要最低限と贅沢する部分を分ける。リビング部分を木や漆喰で仕上げ薪ストーブを付ける。
最近多いパターンだが薪の入手や作業スペースの如何による。

趣味の農業で畑や山があるとかだ。チェンソーを使ったりすると音がうるさい。
割った薪を積むのも場所がいる。そもそもゴミが大量に出る。
それらをクリアできれば安上がりだしフトコロにも優しい。

意外と多いのが子供の頃に見た古民家というか古い家のイメージが好きだと言うことだ。
居間に囲炉裏となると煙が大変だ。外に小屋を新設して薪ストーブなどを設置と言うのが現実的だ。
仲間が来ても家族に気兼ねなく騒げる。

減り続ける若年層と違って数に不足はない。ちょっと遊び心があれば夢と諦めていたこともできるかもしれない。
孫子のために金を残したって揉めるだけだ。自分へのささやかなご褒美で良いではないかと思うけどね。


施主とのコミュニーション

今日は比較的暖かい。午前中は暖房の故障と基礎のひび割れの現場とまわる。
業者を手配し終了。手摺の現場が材料が揃わなくて来週になる。

チラシの原稿作りに精を出す。昨日のデザインが気に食わなくて修正。
なんどやってもイマイチで完璧にはいかない。プロが作ったようにはならない、当たり前か。

家もそうだがデザインだけ考えると上手くいかない。機能面や構造とか総合的になものがしっかりしないとダメだ。
とって付けたようなモノや飾りは時間の経過でダメになる。

本当にいいデザインは結構意識しないところに出てくる。表面的な意図よりは深層的な本質から生じるモノだろう。

ブログも10年経つが良いのと悪いのがある。後で読み返してわかる。
書いている時に分かれば苦労はない。

ウケようとしたモノは大概ダメだ。そう言う意図的なモノは自分が読んでもわかる。

家は施主とのコミュニケーション次第で変わる。施主に喜んでもらおうとしたことはデザインも良くできる。
逆に施主の意向がアヤフヤだとできたモノまでアヤフヤだ。初期の頃に建てたのが以外と新鮮で良くできている。
お施主様がいるので言いにくいが出来不出来はある。

お施主様の意向がはっきりしているものはやりやすく良くできるものだ。逆に迷ったり変更が多いとダサくなる。
どうしたってこちらも迷ってしまって良くなる訳がない。

家のデザインは施主とのコミュニケーションが大きくものを言う。


コンビニ

今日は早めのブログになる。別に理由などはないがあまり忙しくもないので時間が空いた時に書く。
春には広告なども考えているので原稿を書いている。デザインとかあるので何度も書き直す。

建築でもそうだがデザインは直し始めるとキリがない。次の日に見ると打って変わってダサくなる。
夜中に思いついたり変更点が次々と出るのだ。仕事はいつ来るかわからないのでヒマな時しかできない。

事務所の下の店舗が壊され新しい店舗が工事中だ。レイアウトや広さがどう見てもコンビニだ。
真向かいにもコンビニがあってたぶんできるとしたらもろに競争だ。

昨年からコンビニ業界の王者であるセブンが増え始めている。あっという間に市内全域に開店した。
もしかするとここもそうかもしれない。

同時期自宅への通り道にあったコンビニが解体され工事中だ。敷地の使い方があまり有効とは言えず余っていた。
こちらもどう見てもコンビニにしか見えない。しかも今度は敷地使いが有効で大型に見える。

どの業界も大手に集中するのは流れで常識だ。勝ち残り組はますます調子に乗り弱小を叩き潰す。
シェア拡大路線に入るとあっと言うまに二強とか三強に収束される。

同業者との競争だけでなく他業種も乗っ取り拡大する。コンビニは今後は行政との連携や集配とも繋がるだろう。
それによって勝ち組以外が消えてあらゆるものに影響を与える。

近所に店がなくなりコンビニまでいかないとならない地域が出てくる。私は郊外に住むので町内の唯一の店がなくなると困るのがわかる。

同級生が営む店は親の代から慣れ親しんでいる。売り上げ減からか宅配や荷物預かり、牛乳配達なんでもやる。
コンビニほどでなくとも時代の流れに沿っている。彼が言うには年金がなければとうに潰れていると。
コンビニは社会の破壊者なのか便利にしてくれる貢献者なのかどちらだろうか。


同年代の仕事

朝一で床暖房の調子が悪いと電話があった。急ぎ業者と点検、部品が故障で交換する。
手摺のアンカーなどを揃える。木製の手摺部材はまだ入荷していないが準備だけはしておかないと。

春になったらチラシを配布しようと計画している。大がかりなリフォームが着工したら同時進行で客集めをする。
昨年はリフォーム客が数は少なかったが契約率が良い。どちらかと言うと予算よりは出来栄えに重点がある。
若い方の新築はどうしたって予算がきつい。夢の実現に予算が追いつかない場合がある。

リフォームはローンでなく所持金で計画する。総額はともかく夢の実現に重点が置かれる。
もちろん予算はあってその範囲内でと言うことだが。いずれにしても今と同じではおもしろくない。

今後増える一方の高齢者だが歳を取るのは人だけでない。40代に建てた我が家もくたびれてくる。
キッチンや風呂などの設備も断熱も今と比べると見劣りする。それで終わるのでないところが新しい。
リフォームを機会に今まで諦めていたことを実現したい。

比較的敷地が広いと薪ストーブを設置して薪割りもやりたい。郊外に畑や山を所有する方などがやりたがる。
自分の山で木を伐って薪を作り暖房する。自給自足の野菜つくりとも共通する。

昨年庭の木を伐った方から薪ストーブを設置したいと言うのがあった。丸太部分は売却したが枝が大量に残った。
自分の山に放置した枝を薪にしてストーブをつけたいと。子供の頃ダルマストーブが居間にあって暖かさを覚えている。
灯油ストーブの頼りない熱では老後が保たない。

人口減や若年層の低収入など地方には厳しい時代がやってくる。全部ではないが年金だけで老後が安泰という恵まれた方もいる。
需要があるならそう言う仕事を増やしたい。同年代だから気持ちはよく分かる。
30代と打ち合わせているがイマイチ気持ちがわからない。それに比べると相当楽だと思う。


良心的な職人

朝から所用で忙しく事務所へは10時ごろから出社。年末に頼んでおいたステンレスの手すりが完成し引き取りに行く。
暮れも押し迫った28日に発注したがもうできた。他の部品が揃い次第取り付ける。

ステンレスの加工はいつも同じところへ依頼する。中学も後輩で事務所からも近い。
職人からのたたき上げで作業場を持った。親は違う職業で自分で創業した。
夫婦二人で主にステンレス加工が専門で小工事も嫌がらない。手すりとかストーブの敷き台などを作ってもらう。

典型的な職人タイプで技術的にも丁寧で値段も安い。いわゆる良心的な職人さんと言ったところだ。
私の現場を見て気に入り息子さんが結婚でもすればリフォームもあるだろう。私も息子が職人なところは同じでそこも気を許せるところだろう。

勉強熱心で研究心が強く難しい仕事ほど張り切る。技能学校などで教えたり理屈っぽいところもある。
細かいところも手を抜かず丁寧で仕事も早い。こんなに手間暇をかけて利益が出るだろうかとこちらが心配になる。

今では珍しい良心的な職人タイプだ。昔は大工などにもいたのだが競争の激化ですっかり絶えた。
ずるくて抜け目ないのが生き残り良心的な大工は下請けになった。多分こう言う職人が少なくなって仕事が集中するから生き残れたのだろう。
過当競争になれば真っ先に潰れてしまうタイプだ。職人の良心を感じさせるのがいなくなるのは寂しいことだ。