青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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薪作り

リフォームの現場が一つ片付いた。6月7日に足場を掛けてからやっと外せる。一月かかったが3週間ほどの積もりが一月以上かかった。雨が降ればできない工事だったので予定が狂ってしまった。 
 
まだ天井の工事と漆喰の補修がある。どちらも4、5日ほどだが中の工事なので遅れることも無さそうだ。春先には2月の大雪で雨樋が壊れた現場が沢山出た。引退しかかったような職人でも出来る小さな仕事だ。 
 
ゴミ片付けや庭木の伐採もやった。施主様の親の自宅が多い。築年数が経ち庭木も成長する。セッセと伐るのだが幹もだんだん太くなる。素人では倒すのは難しいし後片付けも大変だ。 
 
私のトラックで4、5回は運んだから結構な量だ。枝は短く切ってあって幹だけチェンソーで伐る。枝と言ってもかなりの量になる。何年も積んだから腐りかかっている。薪としては品質は落ちる。 
 
幹も枝を伐った節が多く割るのは苦労する。小さめにチェンソーで伐りそのまま燃やす。大きめな事務所のストーブなんかには向いている。ただ乾燥は時間が掛かる。  
  
今年は変形の薪が大量に出た。積んで乾燥するのも崩れやすいし面倒だ。低く積むのだが場所が要る。下に敷くパレットを建材店から大量に貰ってある。裏の倉庫の周辺にズラッと積んだ。
 
2時間ほどしか体力が続かない。それ以上やると足がつったり手が動かなくなる。まあ老化と言うことだろうがやらないと益々酷くなる。痛くてもやる方が良いようだ。血圧も下がるし頑張るしかない。


景気回復

厚い日が続くようになりいよいよ灼熱の夏が来た。手直しの現場があり今日は午前中かかって修理した。私が出来るような簡単なのは自分でやっている。何でも職人となれば結構な金額になる。 
 
いつも修理の現場で立ち会っているので作業要領はわかる。施主様には説明して多少にことは私がやる。材料費ぐらいで済むので了解してもらっている。私では出来ないものは職人に依頼するのはもちろんだ。 
 
アフターの仕事は年々増えているが職人が足りない。些細なものまで職人を呼ぶとなると手配できない。職人不足は激しくなり思うようにいかなくなった。これからも改善されることは無い。 
 
コロナの影響からようやく脱出して現場は動いてきた。昨年が底で回復基調にようやくなって来た。材料費と手間の上昇は総額を大きく上げた。もはや安物住宅など簡単に請け負えない。儲からなくなった。 
 
先行きの不安感や心配は決断を鈍らせる。最終決断を慎重にするケースが増えた。良いところまで来ているのに決断ができない。コロナ後の地方景気を表している。物価の割に給与は上がらないし会社自体が思わしくない。 
 
出生数の減少が保育施設や塾などに与える影響は大きい。何年か後には経営に与える影響がわかるからだ。大きな投資や人員の削減は避けられない。車両販売とかスタンドなども廃業が出てきた。 
 
あまり暗い話題ばかりでは気が滅入る。ピックアップのトラックが48万キロを超えた。クラッチや外装の痛みがひどくなって来た。32年かかって48万と大分ペースダウンした。50万キロ超えはあと年かかるのか。


アフター

なんだかんで手直しやらクレームまがいの仕事が目白押し。住宅のアフターは期間が長いし理屈抜きのところがあって大変だ。住宅設備機器類は一年しか保証期間がない。2.3年で有料だと施主から不満が出る。 
 
品確法に規定される10年の瑕疵担保責任は雨漏り、土台の欠損、家の傾き等など大きな瑕疵しかない。傷とか剥がれなどは規定されていない。施主様にすると大金を払ったのに金を取るのかとなる。 
 
住宅メーカーはアフターがしっかりしているイメージが強い。そううたっているメーカーが多いのだ。現実には無料有料の使い分けは厳しいと思う。対応が早いとか専門の社員がいるからだろう。 
 
何でもタダはもちろんないし有料であることをはっきり言う。どちらかと言うと工務店とかアフター専門の社員がいないところが曖昧にしている。アフター専門でいつもやっていると要領はわかるだろうけど。 
 
先月サッシの変色でメーカーに事情を聞いた。築10年は経過しているし無料で修理は期待していなかった。担当者が仙台からわざわざ来て専門業者に修理してもらった。手土産までもらってタダでできた。 
 
大企業ほど資金的な余裕はあるからできるのかもしれない。地場の中小業者は資金もないし負担は厳しい。大手に比べ安物を多く手がけるからなお厳しい。当社なども年間で相当な資金負担になる。 
 
住宅業界は徐々に大手が増えている。アフターだけでなく施工法も難しくなり中小には無理がある。人口減から始まって着工数の減少と将来は暗い。ますます大手との差が付くってことだ。


セールス電話

今日は暑い、なのに仕事が舞い込む。リフォームと言うかもっと小さい工事で手間がかかる。住宅会社の仕事が一斉に始まったのか大工が空かない。当社はあまり仕事がないので大工は他所で働いている。 
 
何だかんだと不景気だと言う割に職人たちは忙しそうだ。引退もしくはまともに働かない職人が増えた。現場数の減り方と職人の減り方のバランスが崩れたと言うことか。大した現場数でも無いのに職人が足りない。 
 
住宅会社は昨年まで仕事が減り苦戦したようだ。職人が溢れてあちこちに流れた。急に現場が出たからと言って職人は戻ってこない。その合間に引退を決意した職人もいてさらに拍車がかかった。70代が一番多いのですぐ引退になる。 
 
一度引退すると現場復活は容易でない。昔なら引退している歳なのに現役が多かった。70代は病気や体の不調で休みながらでないとできない。人が足りないからと復帰を促されるがイマイチ調子が出ない。 
 
しつこいセールス電話に職人の紹介が出てきた。現場があるからやって欲しいと言うのが多かった。最近は逆に職人の紹介だって….。どちらにしても胡散臭い話だが時代の流れをよく表している。 
 
そう言えばHPの閲覧数が増えて電話攻勢の資料作りだったかもしれない。閲覧数が増えると電話も増える。相関関係があるように思う。電話番号を変えたり居留守を使ったりセールス電話には困ることこの上ない。 
 
コールセンターとセールス電話は根が同じだ。電話だけで現場へ来ることのない人間関係の希薄な仕事が増えている。職人はそう言う意味で正反対の仕事である。客の目の前で労働を見せながら金を貰う。電話だけで顔も知らない奴とは大違いだ。


少子化

事務所前が娘の自宅になっている。1月に孫が産まれてしょっちゅう顔を出している。家内も毎日のように来る。3年前に建てたばかりなのだが階段の上り口に扉を付けたりちょっとした騒ぎになっている。 
 
少子化はコロナを経てかなりの激減になった。私は団塊の世代なので200万人以上も産まれた。昨年は80万人を切った。20年後には働き手が減り人手不足の時代が確実に来る。 
 
大雑把に言えば国力の低下は相当厳しいものになる。移民を受け入れるとか対策は必要だろう。日本は高齢者が多く実権を握っているので簡単には進まない。高齢者の方が資産が多いので若者には対策は後回しになる。 
 
世の中は金のある方に都合良くなるものだ。出産や子供の給食費を無料化するとか最近になって制度化された。介護保険とか高齢者対策は前から制度化されてきた。選挙の票狙いではないが若者にはキツい。 
 
資産を持つ高齢者は移民とか受け付けないだろう。現状で平穏に暮らせれば良いのだから人手不足はあまり興味を持たない。子育てや教育で金が掛かるのは若者で対策は後回しにされている。 
 
独身が増えて結婚しても子供を作らない若者が増えた。積極的になれないのは所得が低い所為もある。新しいことに熱心なのは若者で高齢者は興味を持たない。世界に遅れをとると国力も低くなる。 
 
子育ては金と時間がかかる。裕福な祖父母でもいれば良い方で単独では厳しい。人手不足を考えると子供たちは将来の働き手である。子供を作らなかった者に社会は厳しい時代が来るかもしれない。