青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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アフター

なんだかんで手直しやらクレームまがいの仕事が目白押し。住宅のアフターは期間が長いし理屈抜きのところがあって大変だ。住宅設備機器類は一年しか保証期間がない。2.3年で有料だと施主から不満が出る。 
 
品確法に規定される10年の瑕疵担保責任は雨漏り、土台の欠損、家の傾き等など大きな瑕疵しかない。傷とか剥がれなどは規定されていない。施主様にすると大金を払ったのに金を取るのかとなる。 
 
住宅メーカーはアフターがしっかりしているイメージが強い。そううたっているメーカーが多いのだ。現実には無料有料の使い分けは厳しいと思う。対応が早いとか専門の社員がいるからだろう。 
 
何でもタダはもちろんないし有料であることをはっきり言う。どちらかと言うと工務店とかアフター専門の社員がいないところが曖昧にしている。アフター専門でいつもやっていると要領はわかるだろうけど。 
 
先月サッシの変色でメーカーに事情を聞いた。築10年は経過しているし無料で修理は期待していなかった。担当者が仙台からわざわざ来て専門業者に修理してもらった。手土産までもらってタダでできた。 
 
大企業ほど資金的な余裕はあるからできるのかもしれない。地場の中小業者は資金もないし負担は厳しい。大手に比べ安物を多く手がけるからなお厳しい。当社なども年間で相当な資金負担になる。 
 
住宅業界は徐々に大手が増えている。アフターだけでなく施工法も難しくなり中小には無理がある。人口減から始まって着工数の減少と将来は暗い。ますます大手との差が付くってことだ。


セールス電話

今日は暑い、なのに仕事が舞い込む。リフォームと言うかもっと小さい工事で手間がかかる。住宅会社の仕事が一斉に始まったのか大工が空かない。当社はあまり仕事がないので大工は他所で働いている。 
 
何だかんだと不景気だと言う割に職人たちは忙しそうだ。引退もしくはまともに働かない職人が増えた。現場数の減り方と職人の減り方のバランスが崩れたと言うことか。大した現場数でも無いのに職人が足りない。 
 
住宅会社は昨年まで仕事が減り苦戦したようだ。職人が溢れてあちこちに流れた。急に現場が出たからと言って職人は戻ってこない。その合間に引退を決意した職人もいてさらに拍車がかかった。70代が一番多いのですぐ引退になる。 
 
一度引退すると現場復活は容易でない。昔なら引退している歳なのに現役が多かった。70代は病気や体の不調で休みながらでないとできない。人が足りないからと復帰を促されるがイマイチ調子が出ない。 
 
しつこいセールス電話に職人の紹介が出てきた。現場があるからやって欲しいと言うのが多かった。最近は逆に職人の紹介だって….。どちらにしても胡散臭い話だが時代の流れをよく表している。 
 
そう言えばHPの閲覧数が増えて電話攻勢の資料作りだったかもしれない。閲覧数が増えると電話も増える。相関関係があるように思う。電話番号を変えたり居留守を使ったりセールス電話には困ることこの上ない。 
 
コールセンターとセールス電話は根が同じだ。電話だけで現場へ来ることのない人間関係の希薄な仕事が増えている。職人はそう言う意味で正反対の仕事である。客の目の前で労働を見せながら金を貰う。電話だけで顔も知らない奴とは大違いだ。


少子化

事務所前が娘の自宅になっている。1月に孫が産まれてしょっちゅう顔を出している。家内も毎日のように来る。3年前に建てたばかりなのだが階段の上り口に扉を付けたりちょっとした騒ぎになっている。 
 
少子化はコロナを経てかなりの激減になった。私は団塊の世代なので200万人以上も産まれた。昨年は80万人を切った。20年後には働き手が減り人手不足の時代が確実に来る。 
 
大雑把に言えば国力の低下は相当厳しいものになる。移民を受け入れるとか対策は必要だろう。日本は高齢者が多く実権を握っているので簡単には進まない。高齢者の方が資産が多いので若者には対策は後回しになる。 
 
世の中は金のある方に都合良くなるものだ。出産や子供の給食費を無料化するとか最近になって制度化された。介護保険とか高齢者対策は前から制度化されてきた。選挙の票狙いではないが若者にはキツい。 
 
資産を持つ高齢者は移民とか受け付けないだろう。現状で平穏に暮らせれば良いのだから人手不足はあまり興味を持たない。子育てや教育で金が掛かるのは若者で対策は後回しにされている。 
 
独身が増えて結婚しても子供を作らない若者が増えた。積極的になれないのは所得が低い所為もある。新しいことに熱心なのは若者で高齢者は興味を持たない。世界に遅れをとると国力も低くなる。 
 
子育ては金と時間がかかる。裕福な祖父母でもいれば良い方で単独では厳しい。人手不足を考えると子供たちは将来の働き手である。子供を作らなかった者に社会は厳しい時代が来るかもしれない。


ゴミ処分

親戚の不幸ごとがあって久しぶりに叔父叔母に会った。私が新築したところなのでリフォームやら修理を頼まれる。高齢になり一人住まいで小屋解体やらゴミ処分を依頼される。自分ではどうにもならないのだろう。 
 
つい先日も庭木の片付けを頼まれた。ゴミと言うか捨てられないものが溢れストーブやボイラーなど故障する。使えないものでも自分ではどうしようもない。結局建てた業者である私に回ってくる。 
 
勿論そう言うのも仕事であるからせっせと動いている。明日も小屋の解体とゴミ処分に行く予定だ。親子が別居するのは普通なので一人残された高齢者は片付けができない。体力的にも不可能なのだ。 
 
持ち帰ったゴミは自宅脇の倉庫に集める。燃えるものと金属類は分けてゴミだけを処分する。最近は外国人が家々を回って金属を回収するようだ。スクラップ業者も増えて金属の処分は金になる。 
 
住宅業界も大手やフランチャイズの進出で地元業者は厳しい。過去の仕事の繋がりやリフォームなどで食い繋いでいるようだ。私もそう言う傾向がある。親子が離れて暮らす現代では高齢の親は自分でやらないといけない。 
 
新築だけでなくリフォームもこれからは増えていく。それもゴミ片付けなど便利屋的な仕事だ。職人不足もあって大手には向いていない。引退したような職人を使ったり人脈の豊富なベテランに向いている。 
 
地方では高齢化と人口減で厳しい景気は続いていく。新築も建売など低価格化している。こだわりの家とか大きな家は減っていくだろう。生き抜いていくにはなりふり構っていられない。


多死社会

今日と明日は葬儀で1日潰れる。先ほど2時過ぎに帰宅、その後事務所へ来た。亡くなった叔母も出席者も高齢が多く飲み食いはない。ただ飲食はないが持ち帰り料理は出る。弁当のように自宅で食えと言うことだ。これもコロナで変わった事だろう。
 
地方新聞は取っているがお悔やみのためだ。お知らせが来るところはまだしも仕事関係は新聞で知るのが多い。会葬時間と場所を指定するのがほとんどだ。昔のように葬儀に出席するのはないからお金だけ置いてすぐ帰る。 
 
超高齢は現役と違い知り合いも死ぬし出席者が少ない。亡くなった報告だけの新聞掲載も増えた。一般的な葬儀のやり方だと亡くなった親の代理ばかりで白々しくなる。私の場合も早く亡くなったので代理出席が多い。 
 
コロナは葬儀のあり方まで一変させた。会場での飲食はほぼ無くなり持ち帰りになる。弁当のために会費を集めるのかと疑問もでる。将来的には増えた葬儀業者の淘汰に繋がりそうだ。多死社会は葬儀屋にとっては需要増でバラ色だった。 
 
大会場で人集めをして盛大な葬儀は時代遅れのようだ。献花も実物ではなく名前を書いた板を展示する。家族葬のように人集めをしない傾向も増えている。5年ほど前から大会場が減り小ホールの家族向け増えた。 
 
出席者同士は従兄弟ばかりだから親の残した家の処分が話題になる。別居で都会に出た者は親の家の処分が待ち受ける。仕事柄相談を受けることもあり仕事範囲が広がった。これも時代の流れなのかもしれない。