青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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大雪

台風並みの雨が降りその割に暑いので快適ではない日が続く。寝室にエアコンがないので寝る時だけエアコンのある居間で寝る。和式の敷き布団で寝るので背骨が伸びて痛い。体がまっすぐになるのか起きると背中や腰が痛い。 
 
年々夏の雨が激しくなっている。代わりに冬は積雪が少なくそれはそれで助かっている。温暖化ってことだが夏は地獄の暑さが続くと言うことだ。私が子供の頃の印象だと50センチぐらいは積もった。30年ほど前は毎年雪で通行止めや午後出勤があった。 
 
サラリーマンの頃に事務所倉庫の傍に置いた車に雪が落ちて潰れた。車両保険対象外で自腹で直したのがいた。地震と同じで普通の事故のようにいかない。大屋根の落雪は相当な衝撃で屋根が凹みフロンガラスは割れる。かなりの費用で途方に暮れたものだ。 
 
毎年4、50センチ積もるのが普通で除雪で午前中は仕事ができなかった。30年前の話で今だったら考えられない。温暖化は急激に進んだってことだ。SDGsが騒がれたのは2、3年前からだが地球環境という意識が強くなった。 
 
それを言う割には住宅は国産化が進んでいない。それどころかますます国産材の家作りが減ってきている。材料の木材が手に入りにくくなり使える職人のレベルも下がっている。製材所や加工屋さんとか大工の作業場も無くなってきた。 
 
当社もいつかは作業場を閉めることになる。加工機械も動かすこともないので維持費が出てこない。借りている作業場の残材などを少しずつ処分している。省エネとか耐震の問題は伝統工法には不利に働く。国産材の集成材が増えてプレカットが当たり前になった。 
 
手刻みをしようにも無垢の乾燥材がどこにもない。自分で製材をし乾燥して作る以外にできない。作業場と倉庫は必需で経費はかなりかかる。これでは業者が増える訳もない。だから製材所も成り立たない。大雪のようにいつ間にか消えていくしかない。


火事

昨日事務所の道路向かいで火事があった。古い住宅密集地だったこともあり消防車がたくさん集まった。10台以上も集まり警察も2台来て交通整理にあたった。現場は細い路地から入るのと消火栓が道路にしかない。消防車同士で連結して作業したようだ。 
 
通行止めに近いので事務所前にずらりと車が並んだ。埒があかないので事務所でUターンする。一台やると次々と入ってターンする。出入り口が広くてターンするにはちょうど良いからだ。隣の公園は出入り口が狭いし見物の車も多い。 
 
道路沿いは新築住宅が増えたが奥に入ると古い住宅がだらけだ。入る道路も狭く昔の分譲住宅が多い。築30年以上の家が多く行き止まりになっている。以前は規制が緩く道路が狭くても建てられた。既存道路扱いですれ違いできないようなのもあった。 
 
昨日のように火事があったりすると消防も入れない。防火の面でも敷地も狭いし木造だから延焼しやすい。古い貸家から出火し隣も燃えた。空き家も多いし貸家になっているところも増えた。家賃も安く高齢者の一人住まいになっている。 
 
空き家は家賃の安い貸家になりやすい。設備も古く若者は敬遠するが高齢者は我慢する。亡くなる方もいたりイメージが悪くなる。益々売れなくなるし空き家になってしまう。相続などで所有しても住むのでもなく借りる方がいれば貸してしまう。 
 
管理も適当でゴミ屋敷状態になりやすい。こういう所は火事も多いし近所迷惑になる。解体するにも費用がかかるし放置するのもある。売れるものであれば売りたいのが本音だが車が入れない所は売れない。 
 
過疎地の空き家と違って市街地の売れない空き家は問題が多い。行政も打つ手がないのだが中心地に近い所は補助を出すところもある。固定資産税も高く行政としてはもとが取れるのだろう。新築はお隣さん次第で将来の価値が決まる。
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穴を掘る

梅雨なのか連日スキっとしない天気が続く。庭木の手入れが終了してこちらはスキッとしている。今は他人の家だが元は私の事務所だったところだ。もちろん庭木も私が植えたもので30年も手入れをしてきた。ここが道路側の一番見える庭だ。 
 
奥の現事務所と新しい建物の間にも庭がある。真ん中に栗が植えてあって結構な大木になった。秋には実が大量に収穫できる。傍にハスカップを植えてあるがなかなか実がつかない。貰ったのを自宅に20年も植えてあったが実がつかない。 
 
で、こちらに移してみたがやはり実がつかない。原因はどうやら同種の木だけだと付きにくいらしい。別な種類のハスカップ苗を植えると良いらしい。栗の下で陽が当たらないのでもう一つの庭に植え替える予定だ。三角敷地なのであちこち空き地がある。 
 
ここの敷地は奥にあって出入りが不便な場所だ。公園には面しているので陽はあたる。ここは元道路で掘ると下は石ころだらけで掘りにくい。ツルハシで掘るのだが直径50センチ深さ50センチの穴を掘ると相当疲れる。良い運動と言いたいところだが病み上がりにはキツい。 
 
ここに穴を5、6個開けて腐葉土を入れてある。秋には移植と新しい苗を植える予定だ。ここは出入りには建物の間を通って行く。事務所や道路からは見えない場所にあって今までずっと空き地だった。広さは車なら2台ほど停めることができる。砂利だらけで雑草もあまり生えない。 
 
公園に面しているから目立つし陽も当たる。何かを植えるには良いと思ってはいた。下が石だらけなのは承知してたから木を植える発想はなかった。で、思いついたのがハスカップの移植だった。ツルハシで穴を開ける難儀な方法を思いついた訳だ。IMG_2396


庭木

いよいよ真夏到来、本格的な半袖の季節になった。事務所前の庭木の剪定も終わり綺麗になった。サツキの垣根が花が終わると花びらがくっつき見苦しくなる。花が終わるのを待って毎年剪定する。春の芽が大きくなり木の形が崩れてしまう前に切っている。 
 
1994年に最初の事務所を建てた際に白いハナミズキを植えた。確か植え込みで18万円だった。買ったのはこれきりであとは自宅から持ってきたのと客からもらったものだ。サツキやツツジはリフォームなんかでもらったものだ。ドウダンツツジは工事で使って余ったのを植えた。 
 
ハナミズキも処分を頼まれて植えた。元から大きかったので今では5、6mにもなってピンクの花を咲かせる。モクレンとかマユミは小さいのを一緒に運んできた。まあ処分を頼まれたんですがね。トータルで設計した訳ではないので適当に余ったところに植えた。 
 
庭木は手入れが肝心で刈り込んだ直後はスッキリして綺麗だ。大きくなったものや邪魔なのは間引いている。思い切って切るのが一番肝要だが中途半端に残すと汚くなる。勿体無いと何でも残すとあっという間に森になる。 
 
今自宅では色々な挿し木をしているので一日3回も水やりをする。植えた半分も根が付かなくて枯れる。実生もたくさんあってビワとかザクロ、ツルウメなどがある。もう何があったか忘れるほどだが当地には難しい木もあり実も付いた。 
 
ビワは息子が小学生の時に食べた実を濡らしたトレイに置いたら出てきた。母が孫のためにと毎日水をやり鉢に植え替えて育てた。大きくなって庭に植えたら10年前から実が付くようになった。木は成長しても実が付かないが条件が良いとできる。 
 
自分では小さい頃から農作業や木には興味がなかった。家内の影響と暇つぶしにやるようになった。外構や庭木は仕事なので興味はあったが自分で育てるのはなかった。やってみるとなかなか面白くて暇つぶしには良い。出来た実でジャムを作るのもハマってしまった。 IMG_2393


無理なデザイン

何だかんだと景気は良くなった気がしない。株が上がったとは言うものの実感が全くない。地方の不景気は続き一部がコロナ前に復活しただけだ。借り入れ返済や目先の生活で四苦八苦だ。本当にコロナ前に戻るのはいつのことか。 
 
若い世代ほど閉塞感は強い。高齢者はコロナで年金が減った訳ではない。物価スライドとやらで今年から上がった。先日の知事選挙でその不満が特定の候補に流れて大勝した。古臭い首長や議員には猛省してもらいたいものだ。引き継ぐとか今まで通りとか古臭すぎる。 
 
当社の仕事は古臭いと思われている。昔の良いところと現代の基準を取り入れた新しいデザインだと思っている。流行りのSDGsなんか昔の家作りそのものではないか。地元の木を使って輸送費もかけずに地元で製材し大工が建てる。 
 
山に豊富に木があるのに地元に製材所はなく工場で作るプレカットになった。建てる大工は技術が廃れ建具や床材などの加工屋もない。いつの間にか工場生産品のような家ばかりだ。これが本当のSDGsなのだろうか。 
 
作業場と乾燥するための倉庫は伝統工法の基本だ。造ったり維持するのもかなり費用がかかる。今から造るなんて到底無理な話だ。当社も何とか借り物とは言え作業場も倉庫もある。在庫も少しずつ減ってきたがまだ建てるのは可能だ。 
 
何でも作るのは手作りする。既製品では到底無理なデザインだって可能なのだ。キッチンにしろ洗面にしろオリジナルも十分に可能だ。既製品とオリジナルではデザインとかはなく全く別物だ。見たこともない方が大部分で知らないのが残念だ。IMG_1353