青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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曲がりの製材

昨日は午前中かかって薪切り。製材で出た皮の部分を切って薪にする。もちろん乾燥しているが広葉樹なので硬い。研いでいないチェンソーだと煙が出てしまう。普段の不摂生がたたって体中が痛い。 
 
午後からはいつもの温泉に行くのだが朝は体中が痛い。ミゾレの雪が降り続き現場もグチャグチャになった。大工は中の仕事に入る。午後から製材所へ行き階段用のナラの製材に立ち会う。 
 
2年前に丸太を2,30本買ってあった。ナラも混じっていたが曲がっている。曲がり材を取るつもりで買ったのだが太めの木を製材した。必要な寸法で5本ほど取れた。 
 
完璧とは言えないが使えないことはない。割れや面がついて大工は少し不満だろう。真っ直ぐで太いとなんでも取れるが細くて曲がっていると曲がりの梁材にしか使えない。使いたいのが短かったので何とかなるかと思った。 
 
夏伐ったのと年数が若いので割れが大きく入ってしまった。材木はなかなか思うように行かないものだ。太くて良い丸太だと良いのだが値段が高い。短い材をとるには何とかなると思ったのだが。 
 
製材所から割れや面がつかない良い材を買えば済む話だ。ほんの少しコストを下げようとするととんでもなく面倒で時間とロスが出やすい。結局あまり良いとは言えない材と薪用の端材がたくさん出た。


カラマツ板貼り

今日は気温が低めで夕方には寒くなる。外壁張りに精を出す大工は順調に貼り進め半分は終わった。月曜にも貼り終えるが一度塗装をしてから押し縁をつける。その後また塗装を完成する。 
 
外壁用の板は私の山から出したカラマツを挽いた。60年もののカラマツがあって風で何本か倒れたので全部切った。またカラマツを植え直してある。孫の代には使えるようになる。 
 
自分のものだから普段は作れない板を取った。板は年数の積んだものから出ないと抜け節が多くて使えない。逆に良いカラマツは梁や角材をとるのに勿体無い。節が多くてもカラマツは強度が多いので十分使える。 
 
で、今度のカラマツは板材を大量に挽いた。幅は24センチと18センチにした。幅広は和風に狭い方は洋風に使うつもりだった。今回は狭い方を初めて使った。貼る手間はかかるが細かい目地がなかなか良い感じだ。 
 
北欧の家のようなイメージに作れる。向こうもカラマツのような硬くてヤニ分の多い木を使う。派手な色に塗装した家が多い。冬の寒さで強い板でないと腐ったり反ってくる。 
 
カラマツの板貼りはそう言う意味で寒冷地向きだ。ヤニが浮き出て触ると着くので嫌われるが持ちは最高だろう。重くて硬いカラマツは貼る大工も大変で滅多に見ることがない。


倒産の危機

少し風が強かったが昼には収まった。代わりに雨が降ってきた。今日から大工は軒裏を終わり外壁に取り掛かる。通気と呼ばれる下地板の上に防火ボードを貼りに唐松の厚板を貼っていく。縦張りの唐松は重く一人では貼れない。 
 
コロナウィルスの影響は凄まじく株価の値下がりが止まらない。世界的にも国内でも罹患者が増え続ける。次々と中止になるイベントやスポーツ大会だが予定された収益は吹っ飛んでしまった。 
 
直接にも間接にも損害は計り知れない。建設業界でも延期や中止の物件があるだろう。特にリフォームは緊急を要する場合以外は急がない。住む場所がなくなる訳でもないし来年でも良いかって感じだ。 
 
こう言う心理的な後退感は相当なモノだろう。消費税上げの影響がやっと薄れてこれからと言う時だったのに残念である。さらに業界には建材や資材の納入遅れが重なる。部品を中国で生産しているメーカーは多い。 
 
想定外の事態とメーカーは言うがこちらは倒産の危機にある。工事が完了しないから住宅ローンの資金が入らない。つまり支払いできないから危機的なのだ。メーカーは支払いに厳しくこんな時でも待ってくれない。 
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国産にこだわる

今朝も小学生の孫が学校の代わりに児童館に通っている。朝から夕方までほぼ学校と同じに過ごす。出歩くなと言われているので小学生を見かけることはない。こんな事態になるなんて誰もが予想しなかった。 
 
仕事に与える影響も計り知れない。建材など資材が入ってこない。納入予定すら立たない。元請け業者は支払いがあるから完成しないのはとんでもない事態なのだ。 
 
ほとんどの施主様は住宅ローンを使うから最後は借り入れになる。抵当権設定とか色々あるので時間がかかる。もちろん完了検査済証も必要になる。全ては完成してからになる。 
 
だからモノが入荷しないのはとんでもない事態になる。過去にも何とかショック等がある時に似たようなことがあった。当時は今ほど酷くなくて何とかなる程度だった。 
 
当時はメーカーも必死で増産を進め何とかしてくれた。今は中国頼みであちらからモノが来ないのでどうにもできない。コスト削減から中国頼みのツケが回ってきたのだ。だから国産材で家を建てるってことにはならないだろうか。


夜景

昨夜は強風が吹き荒れ現場の足場が心配になる。日中も強風は治まらず気温も徐々に下がる。杉板で軒裏を貼るのに高いところで寒い。いちばんのベテランが頑張ってほぼ貼り終えた。 
 
強風は足場に上がると揺れて不安になる。ほぼ総二階の建物だが一部が地下に潜る。見る位置によっては二階建てとも平屋にも見える。敷地が傾斜しているのでなるのだが二階部分がリビングになる。 
 
事務所は元から見晴らしが良いのだが二階に上がるとさらに良くなる。逆に強風の日は建物がギッと動いて不気味だ。今度のは風が吹き上げてくる西側は小さくなる。東西に長いので日当たりは良い。 
 
高いところにある見晴らしの良い建物は風の日は辛い。入口を開けると持っていかれるし風の音もすごい。その代わり天気の良い日は最高である。トンネルの上にあるので夜景もライン状のヘッドライトが綺麗だ。 
 
ここを選んだ一番は見晴らしの良さだった。すぐ下に事務所を借りていて坂を降りるとき夜景が綺麗だった。ここに住めば毎日これを観れるのかと気に入っていた。もっとも今も住んでいないし夜景なんて見慣れてしまって感動がなくなった。 
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