青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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午前中は晴れたが午後から曇ってきた。午前中は倉庫で次の現場の材料の拾い出し。リフトで在庫の山を広げて抜き出す。どこに何を使うかを決める重要なお仕事。2,3日はかかるが修正挽きもあるので来週いっぱいは揃わない。 
 
軸組は真壁造りの家では最重要課題で設計者と言えども大工の意見は無視できない。梁と柱の刻みの方法とか大工でないと理解しにくい。またそこを端折ると強度や耐久性に影響がある。四方から梁がかかる柱は頭が割れてしまう。 
 
集成材を使うプレカットでは基本的には短ホゾやぶっつけの繋ぎ方をする。蟻や実加工は機械はできない。補強には金物を用いる。しかし金物はあくまで水平もしくは垂直しか補強できない。 
 
地震の揺れは上下四方から複雑に揺れる。一方からの補強は強い揺れで破断する恐れがある。木材同士のしなやかな揺れの吸収効果は期待できない。基準法ではその効果は認められていない。 
 
ビルでも以前は剛構造が主流だったが今は柔構造に変わった。このように基準は変わっていく。木造もどちらかと言うと強度よりは加工や施工の省略化に重点を置いている。年々施工が早くなり工賃も下がっている。 
 
職人不足なので省略化をしないと現場が進まない。どうしても強度面で問題があっても金物を増やすとかして対応する。施工が簡単かどうかが基準になっている。複雑な仕口を作るより金物を増やす方が早い。金物メーカーも儲かるし。 
 
かくして上下のない集成材の柱、伸び縮みするビニールの張り物。これらは施工技術の簡略化と技術の低下を招く。結果として工場生産品、メーカーがシェアを占めて儲かるようになってしまった。