青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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外部デザイン

連休でも毎日事務所へ出勤する。まあリハビリみたいなもんですがね。体調は良くなって普通に戻ってきた。夫婦で毎日小一時間ほど散歩する。普段はあまりいかない公園を歩くのだがその立派さに驚く。 
 
普段目にするイメージと公園内で見たイメージは違って見える。借景とよく言うが逆に公園から見た住宅は別なものに見える。木々の間から見える住宅は近くで見えるのとは大分違うものだ。素材やアプローチなどは全く別に見える。 
 
住宅の設計は外部デザインと内部になる。外部は外壁や玄関までのアプローチが主だ。それはお向かいの家から見た目が普通だ。公園など面すると木々に隠れたデザインとかが重要になる。見えないのと見える部分が際立って来る。 
 
細部の色とかデザインよりも外壁やドアの色とかが重要だ。木々と同じに見えるから全体の塊として見ている。合わないものは雑然としている。木の外壁やログハウスなどは同じ自然だからすごくマッチする。

レンガ模様や複雑な模様は不自然なので合わない。グレー系もただ汚れて見えるがすごく多いので全体が薄暗い。中間色は一般受けしやすいが遠くから見れば汚れて見える。建材などを使うのが普通だから仕方がないのかもしれない。 
 
汚れが目立たないからなんてのもあるだろう。都市デザインは大型物件ほど重要だが住宅は相入れないのも多々ある。設計という概念もないようなものが多い。並んで立っている住宅が個性的?だと相当変だ。 
 
私的には外観はあまり奇抜なものは避けている。どうせすぐ飽きると思っているからだ。車や家電と違って住宅は長く使うものだ。せいぜい隣に公園などがあれば意識するぐらいだ。お隣がどんなのを建てるかなんてわかる訳がない。 
 
であればあまり主張すぎない程度が良いと思う。建主の意向もあるから全てそうなるとは限らない。少なくとも最初の家のイメージを設計者が造るからかなり需要だ。方向性は設計次第なところがある。一番重要なところだろう。


入院

ブログもしばらくお休みしたが先月17日に入院した。病名は脳出血、以前から血圧が高かった。180に近い時があったが大して気にも止めなかった。それが悪かったのか、いや当然でしょう今ではそう思う。 
 
脳出血は高齢者には多かった。塩分の摂りすぎやストレスなどが原因だろう。私には心臓に欠陥があって子供の頃より血圧は高かった。中学生の時にすでに130は超えていた。まあ色々あって突然倒れ救急車で運ばれたと言うことだ。 
 
出血した場所が良く後遺症もなくすぐ退院できた。ただ運転はしばらく控えるように言われている。脳出血はこれからも起きる可能性が高い病気で長生きはできない。血圧の降下剤は飲み続けないといけない。 
 
入院中は意識も普通で右半分が不自由なのはわかっていた。それも徐々に回復しいずれ治るかもしれない。問題は脳の具合だがこれも話すことや聞くことはあまり異常がないようだ。ただ行動が素早くできないのや耐久力も落ちただろう。 
 
こうやってブログを書き続けるのができれば問題ないように思う。仕事も徐々にできるようになるだろう。パソコンも多少スピードが落ちたくらいで普通に打てる。多分CADもできれば完璧だ。   
 
入院中は暇で色々考えることも多かった。まあこれからのことだが、仕事も含め今までとは変えていかないとならない。何も今急に考えたことではないがいつか来る引退もある。今はもう少し先に伸ばせたら良いと思っている。


良い敷地

事務所前の公園の桜は満開だ。花弁が駐車場や玄関に彩りを添えでいる。もうこの桜も公園の開設以来15年にもなる。小振りだった桜やナナカマドなどの枝がこちらに侵入している。当方も借景と思っているので気にはしていない。 
 
事務所はトンネルの上の公園に接している。トンネルは開放式で公園は埋め戻した上にある。ガッチリと砕石を入れ転圧している。植樹はどうするかと見ていたが機械で穴を掘り土を入れて植えた。 
 
直径が1mほどだったから大きくならないかと思っていた。事実三分の一ほどは枯れて残ったのが30センチほどまで成長した。根は横に伸び地面に出てさらに伸びている。逞しいもので何年かしたら芝生が根っこだらけになるだろう。 
 
建物探訪などに借景がよく出て来る。公園とか河川などに面するとなるのだが設計次第で広がりののある家になる。内部から見た時だけかもしれないが無粋なお隣を見るより数段ましだ。これは敷地の価値から言えばかなり有利だ。 
 
アメリカなどではさらに遠くまで見渡せる敷地が価値がある。日本では根が百姓なのか分譲された3方お隣さんのような敷地が高価である。車の出入りや排水など設備が整っているからだ。 
 
見晴らしが良いと言ったって寝るだけの家なら意味はない。マンションも増えて益々ウサギ小屋に住む働き蜂になってしまった。個人所得が世界に遅れをとり住まいも貧乏臭くなっている。自宅で悠々自適なんてのは地方では幻想に近い。 
 
見晴らしが良くて広々した敷地に個性的な家を持つ。都会は所得はあるが土地が高い。地方は安い土地はあるが所得がない。だから狭い敷地に閉鎖的なデザインの家が増えた。皆似ているので個性的には見えないのが欠点だ。 
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伝統の家

一昨年昨年と仕事も減りコロナにも罹った。やっと規制解除が始まって雰囲気が明るくなった。ちょうど桜も咲いて以前に戻ったように感じる。年末にはすっかり落ち着いて元に戻るだろうか。 
 
細々した仕事が舞い込んで見積もりやら図面作成に忙しい。しばらく使わなかったCADだがあれこれ躓いてさっぱり進まない。現場が少なかったこともあって建材などの価格もわからない。どのくらい値上がりしたか確認しないと見積もりできない。 
 
建材はほぼ値上がりしたが国産丸太は一時に比べ下がってきた。集成材が主流の家作りでは国産材は少数派いや激減でマイナーになってしまった。国産の材木は地元の製材所などはプレーナーのかからないグリーン材しかない。 
 
家に使うには一年ほど乾燥させ修正挽きしてプレーナーを通す。そこで初めて大工が墨付けを出来るようになる。建材の集成材はプレーナーを通して乾燥させてある。さらにプレカット工場で加工してくれるのですぐ建てられる。 
 
人手不足で大工も要らず完全に普及してしまった。生のグリーン材から作業場を使って加工する手刻みの家はかなりのキワモノになる。国産材は集成材工場に搬入されるが良材の丸太は宮大工とか工務店向けに少数が出回る。 
 
需要がないから価格も下がる、道理である。良材よりも細い丸太が集成材やベニア用に需要が多い。しかも外材が高価格になって国産材で代替している。なんで国産材があるのに輸入するのかなんて議論は昔はあった。 
 
SDGs (エスディージーズ)の世の中だから国産材をもっと使わなきゃ。ドサクサに紛れて土台も硬い木とかではなくてカラ松などを薬剤処理して使う。もう強度とか耐久性なんてないも同然だ。手刻みの家なら土台は硬いクリを使うし水回りはヒバを使う。伝統の家はどこへ行ったのだろうか。


長生き

連日の薪割りで調子が良い。増え気味だった体重も減って食欲も旺盛だ。そこは良いのだが正月のコロナのせいかしばらく他が調子悪い。視力が落ち眼鏡が合わないし帯状疱疹で痒い。 
 
別にコロナのせいで無いかもしれないがあちこち変なのだ。まあ老化ってことだろうが。血圧は健診のたびに高いと言われる。前からなので特に何もしていないが前屈みになるとフラッとする。 
 
薪割りで重い丸太を持ち上げたら貧血のようになった。心臓にも問題があって動悸がいきなり高くなったりする。別に苦しい訳でも無いのでそのままだ。心臓のクリニックに行ったし原因もわかっている。 
 
様子を見ましょうと言われて20年経つ。そろそろまた診察してもらった方が良いかも。とにかく色々細かい不調は出てくる。特に長生きしたいと思ったことはないからそのままだ。 
 
私の父は76歳で母は67歳で亡くなった。平均をとれば親の死んだ年齢に近い。昔から長生きをしたいと思ったことがない。70まで生きて普通で80以上は長生きだと思っている。新聞を見ると亡くなる90代が増えた。 
 
平均寿命は男は81歳だから私より少し長生きだ。別に死んだけ訳ではないが。両親とも兄弟の中で最初に亡くなっている。だから私も長生きはしないと勝手に決めていた。

来月で73歳になるが仕事を継続すると思わなかったので不思議な気がする。それまでは70代は引退して遊んでいる予定だった。辞める気配もなくたまに新築やリフォームの話がくる。これからも仕事さえあれば続けたい。 
 
年金暮らしなので事務所経費だけ稼げれば十分だ。どなたかの役に立てれば続けたい。30年を過ぎたトラックとどちらが先に参るか毎日事務所に出勤する。トラックも長く乗るとはもちろん思っていなかった。